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MSV

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MSV

  • [曖昧さ回避]

 説明

 MSV(モビルスーツ・バリエーション)とは,機動戦士ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ(場合によっては,それら以外の機動兵器,艦艇なども含む)の使用目的に合わせた改良機などの劇中登場機以外の派生機体などのことで,実際には複数の意味で用いられている。
 いわば,商品化するアイテムに困った送り手側が作り出したある種の幻影である。

 アニメ「機動戦士ガンダム」のヒットは,関連商品であるガンプラのヒットを誘発し,「ガンプラ」の大ヒットは,作品に登場するメカの大半が(というか,ほぼ全てが)プラモデル化されるという,通常考えられない一種異様な状態になってしまっていた。
 劇場版の上映の頃には既にキット化する素材もなく,TVの打ち切りによって登場が見送られたモビルスーツまでもがキット化されたが,これもそれなりにヒットしていたのである。
 そんな折,いくつかの媒体(詳しくはガンプラ雑記にて)で,プラモデルの改造案としてMS-06のバリエーションが提示された。これに飛びついたのが模型誌などのメディアで,再びガンプラ熱は加速することになる。この流れで登場したのが「モビルスーツバリエーション」,すなわち,「MSV」なのである。

 従って,本来のMSVというのは,この機動戦士ガンダムの直後から展開された「オリジナルプラモデルシリーズ」を指すものなのであるが,その後,様々なガンダムシリーズの展開に伴い,いくつかの意味を持つようになっている。
 簡単にまとめると,以下のようになる。

 一般的にMSVというと,[1]の模型シリーズを指すことが多いが,他の言い回しも多いため,文章等の表現に対して注意は必要であろう。

1.模型シリーズとしてのMSVのこと
 MS-06R-1A《ザク供佞ら始まったバンダイのガンプラシリーズのシリーズタイトルそのものとしての意味。
 この場合のMSVとは,劇場版「機動戦士ガンダム」の公開後,プラモデルとして製品化するモビルスーツやモビルアーマーが無くなったために展開されたオリジナル作品で,テレビや映画に登場したモビルスーツの試作機や改良型などのバリエーションを設定し,それらを製品化したシリーズのことである。

 大きなブームとなっていたガンプラ(ガンダムのプラモデル)のブームをそのまま引き継いで展開され,爆発的な売り上げを記録した。中には,デザインが起こされながら商品化されなかった機体も存在するが,一般的にはそうした未製品化モビルスーツも,プラモデルシリーズ同様のMSVシリーズとして認知されている。(このため,元来の模型シリーズとしてのMSVというよりも,一つのオムニバス的作品としての認知がなされている場合も多い。この場合,別記するMS-Xなども含まれる場合があり,一年戦争時全般を指してしまうことも多々生じることとなる。)

2.各作品の登場機のバリエーション機体の総称
 発端としては,プラモデルシリーズのMSVと同じであるが,それ以降の作品でも同様に劇中登場機のバリエーションが設定されることが多く,これらの機体群に対して,ひとつのシリーズラインナップ的意味合いで「MSV」という名称が付与される場合が多い。
 特に明確なシリーズラインナップ名が設定されていない場合にこうした「作品名+MSV」というネーミング例は多い。(Ζ-MSV,V-MSVなど。)
 模型シリーズのMSV同様,個々の機体に設定されたストーリーまで含む場合もありえる。

3.各作品の外伝作品,またはその作品に登場する機体
 同様に特定の作品に対する外伝作品に対する総称としての意味合いで使われる場合もある。例えば,A.O.Zは,「機動戦士Ζガンダム」のMSVである,といった使われ方である。
 この場合,作品や機体に対する言及としての意味合いよりも「その作品が,どのアニメ作品の時系列上で語られた作品」であるかという意味合いに近いものとなっている。
 例えば,SEED MSVと言った場合,機動戦士ガンダムSEED ASTRAYや,他の公式外伝シリーズをまとめて用いられる場合が多いが,これはこの[3]の意味合いで用いられてるといえるだろう。

 なお,2001年のガンダムエース創刊以降,いわゆる外伝作品が非常に多く登場しておりい,単純に外伝作品に対してMSVという用語が用いられることは減ってきている。
 現在ではどちらかと言えば,プラモデルなどで商品化された外伝作品に対して使用される例が多くなっていると思われる。

4.ある特定の機体の派生機そのもの
 用例としては特殊な部類に入るが,意外にもカタログ等での言及が多い言い回しがこの用例である。
 例えば,RX-78-2《ガンダム》に対して,その派生となる機体(RX-78-1《プロトタイプガンダム》,FA-78-1《フルアーマーガンダム》など)を呼称する場合に次のような言い回しが用いられる場合がある。

Ex.プロトタイプガンダムは,ガンダムのMSVである。

 こうした言い回しは模型雑誌のオリジナル機体などでも用いられる場合がある。

 用語

MSV

  • [模型企画]

 データ

作品データ
展開期間1983/04〜1984/12[1]
媒体プラモデル
模型雑誌(HobbyJapan)
児童誌(コミックボンボン,テレビマガジン)

 概要

 劇場版「機動戦士ガンダム」のヒットに伴い,商品化するアイテムが不足していたバンダイが,企画した「TVアニメ媒体に頼らない」模型シリーズ。
 なお,MSVとしての企画そのものはバンダイではあるが,元々の発端はバンダイではない。

 この当時,実在する飛行機や戦車などといったもののプラモデル以外では,TV媒体などの「ユーザーを牽引する」媒体が必要となるのは,なかば常識であった。無論,それ以前にもアオシマなどといったオリジナルのプラモデルシリーズを発売しているメーカーは存在していたが,いずれもヒットにはほど遠いレベルでの商品であり,また,その商品自体も基本的に単発の(言葉は悪いが)売り逃げ商品といったレベルのものでしかなかった。[2]
 しかし,キャラクタープラモデルの流れを大きく変えたバンダイでは,様々なマーケティングの結果,このオリジナルのプラモデルシリーズを立ち上げることとなったのである。

 まず,「キャラクタープラモデルが売れない」ということは,当時として既に否定されていた。バンダイは,ガンプラの発売までに,宇宙戦艦ヤマトのメカコレで大きなヒットを飛ばしており,モーターライズなどのギミックが無くてもきちんとしたフォルムの模型であれば,商品として成立するという手応えをつかんでいた。これは,続く300円メカコレで「ガンプラ」が商品化された際に,立証されており,ガンプラは史上希にみる大ヒットとなったのである。
 また,オリジナルのプラモデルシリーズが売れないという事に関しても,ガンプラのシリーズとして「未登場モビルスーツシリーズ」という形で4機種7種の商品を発売しており,これも大きな売り上げをみせていたのである。

 これらの事実から,バンダイが白羽の矢を立てたのは,講談社のムック「劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック」に大河原邦男氏が書き下ろしたザクバリエーションであった。
 このザクバリエーションを規範に,当時人気があったみのり書房のガンダムセンチュリーに記述された文章設定の機体を様々な形でデザインし,これをシリーズラインナップとしたのである。
 これこそが,MSVシリーズの誕生であった。

 複数の展開媒体を用意したMSVは,比較的高年齢層向けのHobbyJapanと児童誌であるコミックボンボン,テレビマガジンを中心に次々と発表され,そのアイテム数を増やしていった。
 これにより,「機動戦士ガンダム」という作品によるものだけではなく,「MSV」というひとつの作品シリーズとして認知されていったのである。

 これは,MSVの展開における「表記」を見ていくとよく分かる。
 当初は,「機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(機動戦士ガンダムMSV)」という形で,MSVというシリーズ名と共に「機動戦士ガンダム」という表記がなされていた。これは,MSVそのものの認知度が低く,また,ガンダムという作品に付随したシリーズであることを示す必要があった為と考えられるのである。
 そのため,それまで発売されていた既存のガンプラは,改めて「機動戦士ガンダム モビルスーツオリジナル」と呼称される様になったが,なかなか定着したとは言えず,「ノーマルシリーズ」と「リアルタイプシリーズ」という形で定着していくこととなった。
この頃には,MSVそのものも一定の認知を受け,「MSV」という単独の呼称が用いられるようになっていたのである。

 なお,本来このシリーズはMSという機体にスポットを当てたシリーズであり,ストーリーは存在しない。しかし,設定されたエースパイロットの武勇伝という形でいくつかの作品がスピンアウトしている。
 また,便乗して「俺MS(俺ガン)」が増殖する原因ともなった。

 ストーリー


モビルスーツ・MSV

キャラクタ・MSV

 スタッフ

 プロデューサー:安井尚志
 シリーズ構成・解説:小田雅弘
 設定:小田雅弘,大河原邦男
 メカデザイン:大河原邦男,増尾隆幸,小田雅弘,開田裕治
 クリンナップ:大河原邦男,増尾隆幸,小田雅弘
 イラスト:大河原邦男,増尾隆幸,開田裕治,他
 パッケージイラスト:石橋賢一
 シリーズ構成協力:高橋昌也,川口克己,小澤勝三

(パーフェクトガンダムのみ)
 メカデザイン:板野一郎
 アレンジ:小澤勝三,小田雅弘
 クリンナップ:やまと虹一

 なお,ここに提示したスタッフ以外にも数多くの人々が関わっているのがMSVシリーズの特徴である。特に,プラモ狂四郎におけるMSVシリーズの認知拡大の効果は大きく,コミックボンボンによる全面的なバックアップがあったことも大きい。
 また,モデラー側から提示された設定なども多く,スタッフを完全にまとめ上げるのは難しいだろう。

 関連項目


 編集者


[模型企画]


最終更新時間:2008年10月11日 21時07分02秒

 ノート

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脚注

  • [1]プラモデルシリーズの展開時期。
  • [2]実際,同じ金型をちょっと改修しただけで別の製品として売ったという事例はかなり多い。