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ガンダムシリーズ

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ガンダムシリーズ

  • [作品]

 概要

 アニメ「機動戦士ガンダム」に始まる,一連の関連作品をまとめた項目である。
 現在,この項目が示すようにガンダム関連作品は,非常に多くの展開を行っており,既に一つのカテゴリとして確立されてしまったといってもいいだろう。
 逆に言うと,「一つのカテゴリ(ジャンル)」であるということは,それぞれの作品を比較することに対してもその意味が希薄になりつつあることを示している。


 これを具体的に言えば,ガンダムSEEDとZガンダムといった異なった世界観の「ガンダム」をひとつの世界観を基準にして比較することは,既に違うのではないのか,ということなのである。
 むろん,単体の作品として比較すれば,良い出来,悪い出来というものはあるだろうが,あの作品と比べれば〜という比較法は,既に意味が無いようなくらい,その枠とバリエーションが広がっていると言うことであろう。


 つか,正直自分でも収拾つかなくなってるw

 本項目は,当初,全作品を集約する形でまとめていたのだが,非常に作品数が多くなってしまったため,本項目を入り口に,各系統ごとにサブ項目にまとめるという形態に変更を行っている。以下にまとめてあるリンクから,それぞれのサブ項目にジャンプしてもらいたい。

 また,それぞれのサブ項目で,作品名がリンクとして機能している場合,その作品の解説項目が存在している。(例:機動戦士ガンダム)
 作品名がリンクとなっていない物に関しては,詳細項目が存在していない(あるいは,詳細項目のリンク名の表記がサブ項目の作品名と異なっている場合がある)ことになるので,それらの詳細は,作成されるまで待っていただきたい。
 なお,単発作品などは,実際には本項目よりもアンソロジー項目の方が正確にまとめられている場合も多く,そちらからの転記が行われていない場合も多々ある。
 そういった場合は,各サブ項目に設置されているコメント欄で報告いただきたい。
 同様に,抜けがある場合もコメント欄で報告いただきたい。

 

  • Zガンダムは,本来ギリシア文字の「Ζ」なのだが,ダブルゼータとの兼ね合いと,入力の簡素化のため,半角「Z」で代用している場合がある。
    • 修正可能なモノから,順次修正中。ただし,項目間リンクに悪影響を与える場合は,そのままにしている。
  • 各項目ごとの注釈は,「※」で表示してある。
  • G-SAVIOURは,ライブ作品だが,単一項目にはまとめにくいため,アニメーション作品枠に集約している。

 リスト


 索引


リスト備考
【作・あ】【作・い】【作・う】【作・え】【作・お】 
【作・か】【作・き】【作・く】【作・け】【作・こ】 
【作・さ】【作・し】【作・す】【作・せ】【作・そ】 
【作・た】【作・ち】【作・つ】【作・て】【作・と】 
【作・な】【作・に】【作・ぬ】【作・ね】【作・の】 
【作・は】【作・ひ】【作・ふ】【作・へ】【作・ほ】 
【作・ま】【作・み】【作・む】【作・め】【作・も】 
【作・や】 【作・ゆ】 【作・よ】
【作・ら】【作・り】【作・る】【作・れ】【作・ろ】 
【作・わ】【作・ゐ】 【作・ゑ】【作・を】 
【作・ん】
英字数字記号`
  • 現時点では整理中のため,各行ごとのリストとなっている。

 「ガンダム」シリーズの展開と拡散

 1979年に放映されたアニメ「機動戦士ガンダム」は,その前番組である「無敵鋼人ダイターン3」に引き続いて富野由悠季(当時は「善幸」表記)氏が監督を務めたアニメーション作品である。
 ザンボット3,ダイターン3と従前のロボットアニメーションとは少々異なった切り口で描かれたこれら作品のスマッシュヒットによって,ある程度自由な形で基礎設定が行われた結果,子ども向け作品としてのアニメーションでありながら,(従前のロボットアニメーションでは有り得なかった)もう少し高年齢層に対して訴えることのできる「物語としてのリアリティを持った」作品としての位置づけも目指された形で完成することとなった。
 これは,主役であるアムロ・レイのキャラクタ設定や「ロボット」であるガンダムの設定にも如実に表れており,従前のような「ヒーローロボット」ではないことを認識させるために「モビルスーツ」という用語をつくり出したことにも現れている。

 その結果,「子ども向けアニメ」という点では,従来の「ヒーローロボット」の様な「スポンサーの玩具を買わせるための宣伝アニメ」といった作品とは異なった作品となってしまい,初回放送時には低視聴率であり,かつ,玩具の売り上げは全く奮わないものとなってしまい,放映途中での路線変更が決定したのである。この結果,スポンサー主導によるストーリーへの介入などがあり,結果的にうち切り(厳密に言えば,ストーリー変更による短縮)が決定したのである。
 しかし,幸いなことに作品そのものの評価などは高評価の兆しがあり,さらに「宇宙戦艦ヤマト」などによって徐々に増えつつあったアニメファン,さらには声優ファン,そして「モビルスーツという兵器」に魅せられたファンなどが,それぞれの口コミにより相互的に作品の人気を盛り上げていくこととなった。

 この結果,再放映では初回放映時の視聴率を大きく上回る結果をだし,ついには再編集による劇場映画化を成し遂げるのである。この劇場版も,当初は様子見的な形で公開されたのであるが,やはり人気の加速は止まらず,第2部「哀・戦士編」,そしてテレビ版の制作途中で倒れてしまった安彦良和氏が全面的に手を加えた第3部「めぐりあい宇宙編」と,完結まで制作されたのである。

 このブームは,同時期に販売が始まったガンダムのプラモデル,すなわち「ガンプラ」の動きとも連動し,加速度的に人気が上昇していくこととなった。(ガンプラを視点としたガンダムシリーズの展開については,「ガンプラ雑記」を参照のこと。)
このガンプラの展開上において,「ガンダム世界の歴史化」という作業が行われることとなった。
 すなわち,既に商品化するアイテムが底をついたガンプラでは,劇中に登場しないモビルスーツの商品化に商材としての延命が託された。この際に,独自の戦場や独自のキャラクタなどが新たに設定され,アニメ「機動戦士ガンダム」は,あくまで「一年戦争の一場面に過ぎない」という位置づけが明確にされたのである。
 そして,この人気の継続のために(もちろん,ファンの声もあったのだが),続編たる「機動戦士Zガンダム」が放映された。

 ここにおいて,「ガンダムの歴史化」はさらに加速され,関連商品の登場と共にその後のシリーズの展開が決定づけられたといっても過言ではない。実際,同年,商品展開のひとつのラインとして「デフォルメキャラクタ」が展開され,翌86年には早くもこれを利用したゲームソフトなどが登場しているのである。また,同時にテレビアニメ,劇場アニメと立て続けに作品が製作され,同時に,デフォルメキャラクタであった「SDガンダム」もオリジナルのストーリー展開を見せるようになった。
 つまり,アニメ作品単体での爆発的なヒットは,「機動戦士ガンダム」に比べることはできないが,関連作品・商品全体ではヒットが継続していると言っても過言ではなかったのである。

 しかし,「リアルロボット物」というガンダムが確立したジャンルに縛られた結果,富野監督によって作られた続編は,(様々な手法でファンの獲得を目指してはいたが)難解化し,シリーズそのものが袋小路に陥っていく。
 そこで富野監督が打った手は,自らが「ガンダム」を打ち壊す世界観を例示し,その作品に相応しい人物として,今川泰宏氏による新作TVシリーズを提案,結果,誕生した「機動武闘伝Gガンダム」によって新たなるファン層を獲得,ガンダムシリーズは再び人気を再燃させるのである。
 このGガンダムは,従前のファンにとっては受け入れがたい部分があったのは確かである。しかし,当時の世相風潮,そしてなによりも「SDガンダム世代」という新しいファン層の誕生が下地になっており,以後「宇宙世紀」という世界観と「それ以外」の世界観が並立して制作されることとなった。

 ガンダムの魅力

 ガンダムシリーズを語るにおいて,避けては通れないのが「ファンの嗜好」である。
 通常,アニメ作品や漫画作品などでは,「作品のファン」がまず存在し,それがストーリーのファン,キャラクタのファン,といった形で細分化されていく。

 しかし,ガンダムシリーズの場合,その「作品のファン」という区分ももちろんのこと,それ以上に様々なファン層が誕生しているのが特徴的とも言える。
 これは,「宇宙世紀ファン」,「未来世紀ファン」といったような「作品世界観のファン」もあれば,従前のような「キャラクタのファン」,「ストーリーのファン」といった形でのファンも存在している。
 作品ごとの複合要素もからんでおり,狭い区分から広い区分まで多種多様なファン層が形成されているのである。

 その結果,同じ「ガンダムのファン」でありながら,内部での論争も激しく,時には相手を罵倒するような激しい議論(にすらなってない場合も多い)すら見受けられるのである。
 これは,「ガンダム」という「ことば」が学園もの,ミリタリーもの,ホラーもの,といった大まかなジャンルになってしまったということが原因のひとつだと考えられる。
 つまり,ガンダムと名が付く作品それぞれが「ガンダムジャンルの中の格闘系作品」,「ガンダムジャンルの中の青春もの作品」といった形で区別が可能になったと言うことなのである。
 また,逆に言えば「ガンダムという名前」ではあるのだが,作品ごとに傾向が異なっている,ということでもある。つまり,作品ごとのファン層は異なって当たり前であり,また,「ガンダム作品」という繋がりによって作品を横断するファン層もまた存在すると言うことなのである。
 このことから,簡単に言ってしまえば「ガンダムの魅力」は作品ごとの魅力は当然のことながら,シリーズ全体として考えた場合,「ありとあらゆる魅力」が存在しえる,ということになるのである。(つまり,これは「シリーズとしての終わり」というものは,簡単には訪れない,ということも意味している。)

 ガンダムシリーズは,既に35年という非常に長いスパンで展開されている(2014年現在)。
 このように長い年月に渡って展開される作品はそれほど多くはなく,テレビ番組として考えると例えば水戸黄門や仮面ライダー,ウルトラマンなど,漫画作品で言えば,ゴルゴ13やこちら葛飾区亀有公園前派出所,といった作品群などがあるだろう。
 これらの作品は,世代を超えてファン層が確立している作品か,ファン層が移り変わっても常に一定のファン層が存在する作品,ということが言えるだろう。

 この中でも「ガンダム」が他と一線を画すのは,「作品の根幹部分に新しい要素がいくらでも加えられる」という点なのである。
 再び上記作品群を例にとって言えば,水戸黄門,ゴルゴ13,こち亀,ライダー,ウルトラ,いずれの作品も基本フォーマットは,不変のまま作品が継続しているのである。
 水戸黄門はそれこそ「永遠のマンネリ」であり,パターンが変わらないことこそ王道なのであり,ゴルゴ13はミッションの内容こそ異なるものの「ゴルゴ13」というA級スナイパーのミッションが描かれていくだけである。こち亀も同様に「両津勘吉の巻き起こすトラブル」を描写しているのであり,ライダー,ウルトラは,毎回それぞれ怪人,怪獣を倒すことを描写しているのである。いずれの作品も,各ストーリーには斬新な設定や物語を持ち込むことはあっても作品世界の根幹が変更されることはないのである。

 ところが,ガンダムの場合,戦争物として描写されたり,格闘物として描写されたりと果てはSD作品の一部のようにギャグ物になってしまったりもするのである。
 こういった柔軟な部分は,他の作品では見受けられない部分であろう。
 逆に言えば,この多様性が「ファン同士の反目」すら生み出しかねない部分なのである。

 ガンダムの影響力

 先に述べたとおり,ガンダムはロングラン作品である。
 その結果,ファン層の広がりは既に二世代にわたっており,ガンダムによって「親と子の共通認識」すらもてるようになっている。
 当然ながら,機動戦士ガンダム(いわゆるファーストガンダム)のリアルタイム視聴世代は,既に50代〜40代となっており,社会生活において大きな影響力を持つ人々も多い。
 歌手や俳優の中にファンがいたり,新しいガンダムの送り手のなかにファンがいたり,といった形で社会全体に広がっているとも言えるのである。
 また,特にファンでなくとも長く続いているシリーズであるため「作品ごとの視聴世代の共通体験」という立場にもなっているとも言えるのである。
 それこそファーストガンダムの世代では,ファンでなくとも「ガンダム」という名前を知っているともいえるのである。こういった人たちがその子どもが見ている「ガンダム」に逆に流入しないともいえないし,現在の子どもたちが(ファンでなくともかまわない)親が知っている「ガンダム」に興味を持つことも考えられるのである。
 こういった形の相互作用によって,広がった「認知度」は,人々が意識しない範囲にまで浸透していくとも言えるのである。

 例えば「ニュータイプ」という言葉がある。
 ガンダム以降,「新人類」という言葉に置きかわった部分もあるだろう。また,それまで無かったような新しいタイプの「商品」などにもそのコピーとして使われることもある。こういった部分は,やはりガンダムの影響があったといえるのである。

 編集者


最終更新時間:2018年08月21日 19時50分25秒

脚注