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〔MSN-01〕サイコミュ高機動試験ザク

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サイコミュ高機動試験ザク
サイコミュザク / 高速機動型ザク / サイコミュシステムザク

  • [MS]

データ

機体データ
型式番号MSN-01
兵器区分サイコミュ試験用モビルスーツ
所属ジオン公国軍
パイロット公国軍兵
製作データ
デザイナー大河原邦男
初出作品MSV
参考文献GUNDAM WAR
Gジェネレーションポータブル
機動戦士Zガンダムを10倍楽しむ本
1/144 サイコミュ高機動試験ザク インストラクション ほか



 スペック

項目内容
全高16.9m[1]
頭頂高17.2m
本体重量65.4t
全備重量Unknown
重量150t[2]
ジェネレータ出力Unknown
スラスタ推力Unknown
黒歴史コード02-7686318

 武装

腕部有線ビーム砲

 概要

 MS-06Z《サイコミュ試験用ザク》は,ジオン公国軍が一年戦争当時に試作したサイコミュ搭載型モビルスーツである。
 公国軍において,モビルスーツを主体とする戦術は,大戦を勝利するためには必須のものであり,モビルスーツを主体とした様々な戦術を模索し,そのための各種試験機を建造していた。これには各種局地戦機だけではなく,ニュータイプと呼ばれる特殊能力者の実戦投入もまたひとつの候補として行われていたのである。
 本機を含むサイコミュ・デバイスを搭載したニュータイプ専用機の開発は,キシリア・ザビ少将主導で行われていたプランで,ニュータイプによる実戦部隊の編成を視野に入れた計画として実働していた。

 実のところ,サイコミュによる遠隔操作に関しては,モビルアーマーによる戦果はある程度想定されていた。これは,ミノフスキー粒子散布下での無線誘導によるアドバンテージは,従来の電子戦に匹敵する戦術を可能としたためである。
 しかし,公国軍の基本戦術たるモビルスーツ戦において,サイコミュ・システムの搭載は必須であり,連邦軍によるモビルスーツの実戦投入がなされた状況で,連邦軍の投入するモビルスーツに対するアドバンテージを確保するためにもニュータイプ対応型モビルスーツの開発は必須だったのである。

 モビルスーツへのサイコミュ兵装搭載案は,MS-16X計画として承認され,U.C.0079年10月頃から開発がスタートしている。この時点で,完成体となる機体の名称として「ジオング」の名が与えられており,既に劣勢がうかがわれつつあった公国軍の士気向上を目指したものであることがうかがい知れるものとなっている。(なお,この時点で,「ジオングの開発」に関する情報は先行して公開されており,この際に様々な推察が行われたことで,ジオングという機体についての情報が錯綜した部分もある。)
 だが,実際にはニュータイプ専用モビルスーツの開発は遅々として進行することがなかった。システムがパイロットに与える負荷は大きく,数多くの実験を行おうにもサイコミュ・システムを稼働させることの可能なニュータイプパイロットの確保が困難だったこともあるが,なによりもサイコミュ・デバイスそのものが大型であり,モビルスーツに搭載するには無理があった

 このため,公国軍ではサイコミュ・システムの試作については,データ収集とビーム兵器のテストを兼ねて3種の開発母機を用意している。
 ひとつは中型の航宙戦闘機とされるが,終戦時にデータは失われており,現在に至るまで詳細な情報は確認できていない。
 また,ひとつは専用のモビルアーマーとして,MAN-03《ブラウ・ブロ》が開発された。この機体は,一定の評価を得ただけではなく,ニュータイプ用モビルアーマーの開発に一定の指針を残しており,後にMAN-08《エルメス》という形で結実している。
 一方,モビルスーツへのサイコミュ・デバイスの搭載試作機として開発された機体が,本機MS-06Zなのである。「ジオング」の頭文字を型式番号に採用し,06Zのコードを与えられた本機は,モビルスーツ用サイコミュ・デバイスの試験と,モビルスーツ用ビーム兵器(オールレンジ攻撃端末)の試験を前提とした機体である。
 サイコミュ・デバイスの小型化の限界から,完成体とされる「ジオング」の全高は通常型モビルスーツの2倍程度と計画された。しかし,試験機たる06Zは,その名が示すように通常型のMS-06Fをベースに改装された機体であり,そのキャパシティには限界があった。
 無論,可能な限り「ジオング」の仕様に合わせて改装されたため,06Fをベースとしているものの,主要フレームを除けば,実質的に新造に近く,頭部を除けばいわゆる「ザク」の印象に乏しい機体となっている。
 上半身はジェネレーターの容積増大化と共に推進エンジンも胸部に左右1基ずつ,背部に3基の大出力ロケットエンジンがマウントされ,合計推力は338tにも及んだ。ただしその稼働時間は約10分と短く,戦場で使用した際の能力は疑問視されるところであった。(無論,本機においてはあくまでもテスト用途と割り切っており,問題視されていない。)歩行ユニットは宇宙空間での使用では降着用の用途しか持たず,事実上の用はなさなかったと思われる。
 腕はビーム砲の支持ユニットとして使われたが,有線ビーム砲の小型化が効かなかったため,肘から先にはMS-16X用の規格による腕型ビーム砲が取り付けられた。そのため外観上は腕の異常に大きな,マウンテンゴリラを思わせるものとなった。
 なお,隠密のうちに行うテストを考慮して,機体はダークグリーンで塗装されていた。

 開発は順調とは言い難く,両腕に5連装ビームライフルを有線ケーブルを含んで装備する事が第一に課せられた条件であったにも関わらず,冷却サーキットとビーム砲の小型化に遅れをとった。このため,一足先に開発に入ったMAN-03とそのビーム砲の小型化によって,実機が完成したのはMAN-03よりも10日後であった。
 この時点で完成した06Zタイプは3機で,コードネームは「ビショップ」で呼ばれた。(そのため,MS-16X計画をビショップ計画とも呼ぶ。)

 06Zは,実験部隊の編成完了と同時にグラナダより実験艦レムリアに搭載され,衛星基地よりほど近いコレヒドール空域へと運ばれて,稼動試験とサイコミュオペレーションのデータ収集に従事した。
 しかし,パイロットの能力不足と,燃料搭載量の関係で機動戦レベルでのビーム砲テストに見合った性能に欠けたためその性能を十分に発揮する事はできなかった。
 そのため,連邦軍パトロール部隊との遭遇戦によって1機が小破したのをきっかけに実験は一時中断,部隊は帰港し,第2試案に設けられていた歩行ユニットを削除したものへプランは変更されている。これによって誕生したのが,本機MSN-01《サイコミュ高機動試験ザク》である。(なお,1号機が小破,2号機が中破との説[3]もある。)

 MSN-01と型式が改められた06Zの2号機は,脚部ユニットを取り外し,大型のロケットブースターを設置,これによりさらに強力な推進力を得ることに成功した。
 しかし,増設されたロケットエンジンを喰わせるだけの推進剤が搭載できず,最終的には量産できる物とはならず,ジオング開発への捨て石となった。

 引用

GUNDAM WAR ベースドブースター3 ジオン公国 U-206

 ジオン軍のサイコミュ試験用MS。脚部を大型のスラスターに変更している。ザクをベースとした試験機で,開発データは,ジオングの開発に引き継がれている。

 備考

項目について

 本来,モビルスーツの項目は,同一機は集約しているが,一部資料で06Zの1〜3号機を「MS-06Z-1〜MS-06Z-3」としているものがあり,それぞれ運用状況が異なるため,これらは,それぞれの型式で登録している。
 本項は,集約項目として機能させており,近年確認された他のMS-06Zについても基本的な解説はここで行っている。

蛇足?

 MS-06Zの実戦参加については諸説あるが,パトロール艦隊との遭遇戦において実戦を経験したのは1号機および2号機で,実験終了後のア・バオア・クー攻防戦においては,修復された1号機,3号機に加え,改装された2号機(MSN-01)も実戦参加したともされている。
 ガンダムクライシスで登場した青色のMSN-01は,この際にカラーリング変更された機体である可能性もある。

 関連項目

 編集者


[MS/MA・M]
[モビルスーツ・MSV]
[加筆募集・MS]


最終更新時間:2017年02月18日 13時31分13秒

 ノート

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脚注

  • [1]ガシャポン戦士実写シール
  • [2]ガシャポン戦士実写シール
  • [3]ミリタリーファイル