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〔YMS-09D〕ドム・トロピカルテストタイプ

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ドム・トロピカルテストタイプ / 熱帯戦用ドム / トロピカルドム

  • [MS]

データ

機体データ
型式番号YMS-09D
兵器区分局地戦用試作モビルスーツ
所属ジオン公国軍
パイロット公国軍兵
製作データ
デザイナー大河原邦男
初出作品MSV
参考文献GUNDAM WAR
1/144 ドム・トロピカルテストタイプ インストラクション
Gジェネレーションポータブル ほか



 スペック

項目内容
全高18.2m[1]
頭頂高18.5m
本体重量65.1t
全備重量Unknown
ジェネレータ出力Unknown
重量97.0t[2]
スラスタ推力Unknown
黒歴史コード02-9145341

 武装

360mmジャイアントバズーカ

ヒートサーベル

 概要

 YMS-09《プロトタイプドム》は,一年戦争当時,ジオン公国軍が開発・採用したモビルスーツである。この機体は,ジオニック社がモビルスーツのシェアのほとんどを占める現状を打破するためにツィマット社が開発した機体で,公国軍上層部から高い評価を得て,制式採用に至ったMS-09《ドム》の試作機に相当する機体である。

開発経緯

 U.C.0079年3月に,地球侵攻作戦が開始されると公国軍における局地戦用モビルスーツの重要性は極めて高くなった。従前から局地戦対応機は開発されていたものの,彼らが想像する以上に,地球上でのモビルスーツ運用には弊害が発生していたのである。
 最も影響のでた問題のひとつにモビルスーツの機動性(この場合展開性を含む)の問題があった。モビルスーツは二脚歩行であるため,ある程度の不整地も対応可能で展開することは可能であったが,裏を返せば,その歩行速度に縛られ,それ以上の展開は望めないということであった。また,歩行を続けるということは,それだけエネルギー消費をするだけではなく,ただでさえ負荷の掛かるモビルスーツの脚部を酷使し,実際の戦闘時に問題が起こる可能性を高めるということでもあった。

 この問題の解決に際し,ジオニック社はMS-07《グフ》を飛行させるプランを立案し,MS-07H《グフ飛行試験型》を開発,モビルスーツそのものを飛行させることによる機動性確保の実験を行った。だが,この試みは事実上失敗に終わり,サブ・フライト・システムであるドダイYSとの連携により,これを解決することになった[3]
 これに対して,ツィマット社のスタッフは全く異なったアプローチから,モビルスーツの機動性確保にトライしていた。
 MS-07C-5と呼ばれる機体があるが,この機体はグフ系列の機体でありながらも異質な外見をしている。これは,ツィマット社がOEM生産によって生産したグフを改装し,地上をホバリングして移動するというツィマット社のプランを実現するために試作された実験機だったのである。
 MS-07C-5により,基礎的なデータの収集が終わっていたスタッフは,すぐさま本機,YMS-09の設計を完成させ,実機の建造をおこなった。
 この設計から実機製作までは驚異的な速度で行われたといわれ,完成した2機の試作機は直ちに北米キャリフォルニアベースへと移送され,わずか数週間後に採用が決定するという駆け足での実用化が行われた機体となった。(これは,基礎技術が既にMS-07C-5で完成の域に達しており,YMS-09は,実用機の量産先行型に近い機体となっていたために可能となったことである。)
 こうして生まれたMS-09系列はツイマッド社の生み出した名機として一年戦争末期までジオン軍の戦線を支えることになった。

 YMS-09D《ドム・トロピカルテストタイプ》は,プロトタイプドムの試作2号機を改装して建造された機体である。
 アフリカ大陸などの砂漠戦では,モビルスーツの機動性が著しく制限されるが,ドムに採用されたホバー推進はこれを比較的軽減し,二足歩行よりも優れた移動法であることが確認されたことから,従来,砂漠戦対応機として投入されていたMS-06D《デザートザク》を上回る性能を機体されたのである。
 MS-09は,確かに機動力など既存の陸戦用モビルスーツを上回る機体ではあったが高温下の戦闘においてはトラブルが続出していた。これら部隊からの改善要求に対して熱帯戦用のMS-09を開発する為のプランとして改修されたのが,YMS-09Dだったのである。

 余談ながら,本機は,YMS-09Dという型式で示されるが,もともと本機は,YMS-09というプロトタイプドムと同じ型式であり,YMS-09プロトタイプドムの2号機の改修機に過ぎない。この型式は,あくまで「戦後に紹介された」ものであり,厳密に言えば正しくないのである。また,このYMS-09Dとされる機体の多くは,MS-09に熱帯戦用のオプションを適用された機体を誤認した物である。

 なお,試験データ収集後,実働試験にあわせたかたちでカラカルに4機が配属されているが,この中にYMS-09の2号機を改修した機体が含まれている。残り3機は,先行量産型ドムからの改修機が2機,量産配備型のドムからの改修機が1機となっている。
 これらの3機が,厳密な意味でYMS-09(D)仕様に差し戻されたのか,キャリフォルニアベースで建造された改修キットの適用機なのかは不明である。(なお,後年明らかになっているが,YMS-09そのものが追加建造されており,同時にYMS-09D仕様で建造された機体が存在していない,とは言い切れない状況である。)

 また,YMS-09の改修機は,機体にカーミック・ロム大尉のエンブレムを付けているが,大尉はスコルピオ隊の隊長としての記録が残っている。しかし,この機体はカラカルに配備された機体であるため,おそらく,カラカルからスコルピオを新たに結成したか,逆にスコルピオをカラカルに統合したかいずれかであろう。
 これ以外にもMS-09に熱帯戦用オプションを付けた機体のパイロットとしてロイ・グリンウッド少佐などが存在する。

 本機が残したデータはジオン軍にとって非常に大きく,本機のデータをベースにしてMS-09G,MS-09H,MS-09F/Tropといった名機が生み出されたのである。

 引用

GUNDAM WAR 果てなき運命 ジオン公国 U-231

 ドムの熱帯戦仕様。砂漠などの気温が高い地域での戦闘を想定した機体で,大型の冷却装置を装備する。キャリフォルニア・ベースで開発が行なわれ,一部がアフリカ戦線に投入されている。

 備考


 関連項目

 編集者


[MS/MA・Y]
[モビルスーツ・MSV]
[加筆募集・MS]


最終更新時間:2016年05月30日 20時34分42秒

 ノート

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脚注

  • [1]ガシャポン戦士実写シール
  • [2]ガシャポン戦士実写シール
  • [3]実質的にこの方法が最もベターな方法であることは,後のグリプス戦役以降,SFSが一般的に普及したことからも明らかであろう。