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〔RX-78-3〕G-3ガンダム

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G-3ガンダム

  • [MS]

 データ

機体データ
型式番号RX-78-3
兵器区分汎用多目的型試作モビルスーツ
所属地球連邦軍
パイロットアムロ・レイ[1]
不明[2]
製作データ
デザイナー大河原邦男
初出作品MSV
GUNDAM EVOLVE../11
参考文献

 スペック

項目内容
全高18.5m
頭頂高18.0m
本体重量43.4t
全備重量60.0t
ジェネレータ出力1380kw
スラスタ推力55500kg
センサ有効半径5700m
180度旋回時間1.1sec
装甲材質ルナチタニウム合金
黒歴史コード03-7190600

頭部ユニット(シリアルコード:H.U-0078A2-60/3.6+)

 一年戦争で投入されたモビルスーツ(以下MS)は,数多く存在するが,いわゆる「ガンダムタイプ」と呼ばれる機体は,その頭部が特徴的であることでも知られる。

 ガンダムの頭部形状は,照準精度を高めるためにデュアルカメラが採用されたと言われているが,これにはガンダムが試作機であったという事情も大きく影響している。実際,このカメラ配置によって視差による計測も可能だったとも言われており,いわゆる大量生産の機体と比較して高度に極められたユニットであったことは間違いないであろう。

 頭部ユニットは,機体が情報収集を行う為のセンサー類の集合体である。特にミノフスキー粒子散布下では,従来のレーダーの機能が著しく低下するため,電波観測機器だけではなく,光学的な走査端末や各種の計測装置などが併設され,これらが光統合回路でリンクされ,データ処理が行われている。また,ミノフスキー粒子による集積回路への影響も最小限になるように配慮されている。
 ガンダムに搭載されている教育型コンピュータの本体部分はコア・ファイターに搭載されているが,頭部にもサブシステムが内蔵されており,これはコ・プロセッサーとして機能すると共に頭部のセンサー群のデータを集約する機能も持たされている。

胴体ユニット(シリアルコード:RX-BU-C2/搭載融合炉:NC3D/NC5D-5)

 RX-78の胴体ユニットは,胸部ブロック,コクピットブロック(コア・ブロック),腰部ブロックから構成される。この構造は,RXシリーズ3機種が当初は戦況に応じて柔軟にパーツを換装することを想定していたために,コクピットであるコア・ブロックを共通にし,これを胸部ブロックと腰部ブロックで挟み込むことでボディを形成する設計を採用したものである。(このため,RX-78には空中換装用のガイドアームが装備されている。)

 ガンダムの動力源は,コア・ファイターに2基搭載されるNC-3型(NC-3D)核融合ジェネレーターをメインとし,背部のランドセル内にあるNC-5型(NC-5D-5)2基をサブジェネレーターとしている。NC型ジェネレーターはいずれもタキム社製で,3型はコア・ファイターの航空/航宙用の熱核ジェット/ロケットエンジンとしても機能し,メインスラスターの燃焼にも不可欠な装置である。5型はビーム・サーベルへのエネルギー供給にも使われる。さらに腰部のNC-7型1基などを含む総合出力は当時の宇宙艦艇の水準をはるかに超えるものだった。
 NC-3型は,通常は推進用ジェネレータとして機能するが,ガンダムにドッキングしている状態ではコ・ジェネレータと連動して動作することで,ザクの5倍とも言われるエネルギーゲインを達成する。

脚部ユニット(シリアルコード:RX-LU-D1/搭載融合炉:NC3MD/NC7S-3)

 MSの脚部は,その機動性の多くを担う非常に重要なパーツである。機体全体の質量のおよそ半分がこのユニットによって占められており,無重量空間ではAMBACユニットとして,重力下では足となって破格の走破性を発揮する。逆に言えば,MSの汎用性は脚部によって達成されているといっても過言ではない。
 しかし,その用途からは想像もできないほどデリケートなユニットでもある。

 これは,MSの脚部が非常に複雑な構造を持っていながら,もっとも酷使される部位でもあるためで,連邦軍のMS開発における最大の難所であったといっても間違いでは無い。
 無論,2脚歩行のシステムそのものはザクから入手したOSの解析で開発期間を短縮できたものの,設計思想が異なる機体であるため,ほとんど独自開発と同様だったという。
 実際,度重なる整備やオーバーホールにおいて,もっとも改修を受けた部位が脚部であると言われている。(ガンダムの最も形状が変化した部位とも言われる。)

 脚部には駆動用の独立したNC-3M型(NC-3MD)のジェネレーターが内蔵されており,姿勢制御用バー二アやショックアブソーバーのほか,各種センサーやコントローラーおよび,それらを独立/統合制御するコンピューターも装備している。
 これらが,本体に搭載されたジェネレータと連動し,高い機動性,運動性を発揮するのである。

腕部ユニット(シリアルコード:R&R-M322/D725 Serial000004)

 MSが画期的であった点のひとつに人間同様に武装や装備を取り扱うことが出来る,と言った点がある。これは,保持する装備によって機体の性能その物が変わってしまうことを意味しており,例えば斬撃戦用の装備を保持すれば近接戦闘兵器となり,また,例えばMS用の巨大なスコップ(実際にそうした機能を持った装備やシールドなどが存在する)を保持すれば重機として運用可能である,ということを示しているのである。すなわち,MSの持つ汎用性は多種多様な武装を容易に変更できることが前提となっているのである。ことに白兵戦の場合,四肢の性能の優劣が戦闘能力を決定するといっても過言ではない。
 また,MSの四肢はそれ自体が宇宙空間ではAMBACユニットとして動作し,腕部もまた同様の機能を有している。
 つまり,MSをMSたらしめている重要な要素が腕部なのである。

 武装

 RX-78は白兵戦を想定しており,MS同士の格闘を戦闘の最終段階として対応できるよう設計されている。加えて各種の武装は,当時最強の技術が持ち込まれている。

 RX-78の強さは,パイロットの優秀さも無視できないが,当時最強の装甲と攻撃兵器によるところも無視できない。特に,エネルギCAP技術によって携行が可能となったビームライフルの開発は,MSという兵器の有効性や戦闘能力をドラマスティックに変革した画期的な技術であった。
 また,RX-78が装備可能な武装は多岐にわたる。それは,MSそのものが,運用上の利便性や戦闘能力の向上を模索する途上にあったからで,その実効性を検証するために試験的に投入された兵装もあったようだ。

 なお,装備の詳細については,各独立項目を参照のこと。

XBR-M-79-07G ビームライフル x1

 ボウワ社製MS用中距離ビームライフル。(ボウワ社の綴りが諸説あるため,型式に揺れが存在するが,基本的には「XBR-M-79-07G」が型式である。)
 エナジーCAP技術により,当時艦艇にしか搭載できないとされていたメガ粒子砲をMSの携行武装として実現したもので,ガンダムが最強足り得たのは,このビームライフルによるところが大きい。当時の戦艦級の破壊力を持つ。

ビームサーベル(ビームジャベリン)x2 (0.38 MW)

 ガンダムの特徴的な武装のひとつ。メガ粒子をIフィールド技術によって剣状に固定したもので,高い切断能力を持つ。
 ビームジャベリンは,ビームサーベルの変形で,サーベル本体のロッドを伸ばして使用する投げ槍状の投擲兵器。ビームの威力はサーベルとほぼ同等で,間合いの遠い対象との近接戦闘用武装としても使用可能。

AMG-6A 60mm頭部バルカン x2

 頭部に搭載されている60mmバルカン砲。
 大きな破壊力はなく,主に牽制目的に使用される。

XHB-L-03/N-STD 380mm ハイパーバズーカ(5+1発)

 BLASH社製MS用バズーカ。
 380mmの各種弾頭を専用炸薬で射出する。設計段階では,核弾頭や魚雷の装備も検討されていたらしい。

 なお,この型番は極めて初期の物であり,後期の物はRGM-79に採用されたものと同じ物だと思われる。また,一部資料[3]では,70mm口径とされている。

RX・M-Sh-008/S-01025 シールド

 ガンダムシールドとも通称される手持ち式の盾。
 RX-78に使用される装甲構造を単純化したもので,堅牢さよりも衝撃吸収/拡散を目的としている。防御姿勢のフレキシビリティは,その後の量産機にも採用されるなど,非常に良好な効果が確認されている。
 なお,記載されているシリアルは特定時期のものである可能性が高く,時期によっては異なったナンバリングであったと考えられる。

 概要

 RX-78-3《G-3ガンダム》は,人類史上初の大規模宇宙戦争となった「一年戦争」において,その戦況を覆したとまで言われるほど有名となった地球連邦軍のモビルスーツRX-78-2《ガンダム》と同時期に開発が進められた同型機である。
 一般的に「RX-78 ガンダム」として知られる機体は,一年戦争当時,地球連邦軍最強といわれたニュータイプパイロット,アムロ・レイが搭乗した「ガンダム2号機」のことであるが,グレー系にペイントされた本機,G-3ガンダムもまた,アムロ・レイの乗機であったとの説も存在し,確定した情報の少ない機体ではある。(なお,ガンダムの開発経緯等については,RX-78-2の項目を参照のこと。)

 地球連邦軍が起死回生の一手として実働させたV作戦におけるモビルスーツ開発プラン「RX計画」では,3種のモビルスーツの開発が進められ,「ガンダム」は,その近接格闘戦仕様の機体に与えられた愛称である。
 ガンダムは,8機が組み上げられ,内,1〜3号機は当初から実働可能な状態にまで仕上げられていた。(4〜8号機は,量産型モビルスーツの雛形となるために評価に用いられ,実戦可能な装備などが施されたのは後日である。)

 1〜3号機は,それぞれG-1〜G-3の機体名を与えられ,それぞれに行われた改装が,互いにフィードバックを行うことで,その完成度を高めることとなった。
 このため,初期の仕様には,実際の型式を与えられていないものも多く,「初期試作型」,「中間武装型」などといった型式が定まっていない仕様名も多い。
 実は,G-3ガンダムを紹介するときに用いられる仕様名も資料によってバラバラであり,はっきりと断言できるものは少ないのである。例えば,古い資料に見られる「3号機仕様(=後期試作型)」という仕様名は明らかに現在でいうところのRX-78-2型なのである。
 このため,最も有名な「グレー系」に塗装された状態がRX-78-3型仕様であり,トリコロールカラーの状態がRX-78-2型仕様であったと考えた方が無難だと思われる。

3号機の顛末

 3号機は,U.C.0079年9月18日のジオン公国軍特務部隊によるサイド7襲撃の際に,機体に損傷を受けたとされている。
 この際,修復不能なダメージを被った1号機は,焼却処分が行われているが,3号機は使用可能なパーツ群とともにホワイトベースへと回収されている。

 その後の状況は,様々な説が存在するが,最も有力な説としては2号機の予備部品としてジャブロー到着までの間,利用されたというものである。ホワイトベースは,地球への降下の際に,その降下コースを変えられてしまい,公国軍の勢力下にある北米へと降下している。この後,太平洋側に離脱したものの,南下はかなわず,地球を一周するような形でヨーロッパ方面から南米へと向かっているのである。
 この長い期間,マチルダ隊によるわずかな補給のみで機体維持がなされたとは考えにくく,3号機のパーツが予備部品として重宝されたというのである。

 ジャブロー到着後(あるいは,マチルダ隊によって),回収された3号機は,ジャブローに残るパーツを利用して修復され,ルナツーへと送られ,空間戦闘用モビルスーツ開発におけるテストベッドとなったと考えられる。この際に,ルナツーにおいてマグネット・コーティングを受け,いわゆる「RX-78-3型」へと改装されたと考えられるのである。
 実は,ガンダムの型式は,1〜8番機の最終仕様を型式として後に引き継がれており,仕様統合前の1号機の仕様が「RX-78-1」,アムロ少尉によって運用された2号機の仕様が「RX-78-2」(これがいわゆる3号機仕様に相当する),そして3号機によって確定したマグネット・コーティング仕様が,「RX-78-3」であった。(4〜8号機も同様である。)

 修復された3号機は,星一号作戦に際して実戦投入された記録が残っている。
 近年まで,その配属艦は不明であったが,民間人を脱出行で後に有名となったサラミスタイプのファクトリーシップ「スルガ」から脱出した民間人によってもたらされた記録フィルムから偶然にも明らかとなっている。
 彼らは,RGM-79《ジム》によって編成されたジャック・ザ・ハロウィン隊の直衛によって轟沈するスルガから離脱しているが,回収された艦がペガサス級5番艦ブランリヴァルであり,その格納庫で整備中の3号機が記録されていたのである。(ただし,この機体が,実際のRX-78の3号機であったのか,同仕様機として建造された別の機体であったのかは,明らかでは無い。とはいえ,一年戦争当時建造にこぎ着けた3型機はほとんどなかったとされているため,3号機であったとする説が優位である。)
 また,戦後に公開された記録フィルムの中にも3号機が撮影されたものがあり,3号機用のGパーツが配備されていたことも確認されている。

 その一方で,3号機については様々な噂が絶えず,一説によると,ヒュウガなる人物に移送中に奪取され,歴史の陰で活躍したとも言われている。

 引用

ガンダムロウバストシルエットコレクション序章Vol.0

 バズーカ2本の積載限度いっぱいで攻撃を回避するG-3ガンダム。実戦を回避するためのルナツーに配備されたG-3ゆえに極めて貴重な実戦参加の記録である。
※ロウバストシルエットコレクションは,その情景を写真として解説している。

 備考

仕様と型番の問題

 様々な資料で錯綜した記述が存在するため,非常にややこしいのがG-3ガンダムの仕様の位置づけである。

 最も初期の資料のひとつである1/144スケール「プロトタイプガンダム」のインストラクションでは,「遅れてサイド7に運ばれた3号機からは簡略化(と言うより無駄の整理)がさらに計られ,ビームライフルの外部形式も3号機仕様にあらためられたので1,2号機は間もなく3号機仕様へ若干の改造を受けている」との記述が存在する。
 これにより,1,2号機と同仕様であるとされることから,この《3号機仕様》が,俗に言われる《RX-78-3仕様》を指すものでないことは明白である。(1号機はマグネット・コーティングを受けていないため。)
 従って,この《3号機仕様》(=《後期試作型》)は,現在でいうところの《RX-78-2仕様》ということになる。

 また,この時点でカラーリングがトリコロールカラーとなっていることが記述されており,「ガンダムロウバストシルエットコレクション序章Vol.0」では,ルナツーでの運用事例ということで,トリコロールカラーとなっていることから,マグネット・コーティング試験前に,こうした運用があったことが想定される。(RX-78ガンダムのレアカラーとして封入されていた。)

 同様に,1/144スケール「プロトタイプガンダム」インストには,「星一号作戦の際マグネットコーティングを受けたとあり,機体をグレーとライトグレーで塗り分けた写真も発見されている」との記述があり,星一号作戦の際に,我々がよく知るグレー系カラーとなっていたことが確認できる。この際の仕様こそが《RX-78-3仕様》であり,一般的に言われる《G-3仕様》ということになるだろう。

 なお,限定版として配布された「プロトタイプガンダムのメカニカルファイル」には,以下の記述があることから,G-1〜G-3が,仕様ありきのネーミングでは無く,G-1〜G-3のそれぞれの仕様からRX-78-1〜RX-78-3の各仕様を《G-1仕様》〜《G-3仕様》として命名されたことがわかる。

「RX-78の名を冠して製作された8機のガンダムの内,1〜3号機は改修工作と実用試験のためルナツーへ運ばれた。これらは呼称としてG-1〜G-3ガンダムという名が与えられており,G-2はホワイトベースへ搬入,ニュータイプパイロット アムロ・レイ少尉によって数々の戦績を残している。G-1は奇襲攻撃で失われ,G-3は後にフィールドモーターにマグネットコーティングを施した形で実戦参加している。」

出自

 元々,G-3ガンダムは,小説版に登場した「アムロが乗り換えたグレーのガンダム」をMSVに組み込んだものである。

現在の公式媒体における位置づけ

 解説文中でも触れているが,サンライズ製作のフィルムとしては,ガンダム・ザ・ライドにおいて,観客が収容されるペガサス級「ブランリヴァル」の格納庫に収用されており,突入したランチによって損傷を受ける機体としてG-3が登場している。
 このため,終戦直前の運用としては,名称不明のパイロットによるア・バオア・クー戦への投入が行われたということになる。(これが,星一号作戦の際の写真,という扱いだと考えられる。)
 一方,約十日後の1月11日の描写であるGUNDAM EVOLVE../11では,G-3ガンダムのパーツを利用したGブル(Gアーマー)が登場しており,応急的に修復されたものと思われる。

蛇足

 説明の最後の一文は「Gの影忍」ネタなので考察等では無視するように(^^;

 関連項目

 編集者


[MS/MA・R]
[モビルスーツ・MSV]
[加筆募集・MS]


最終更新時間:2016年04月23日 16時25分41秒

 ノート

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脚注

  • [1]小説版
  • [2]GUNDAM EVOLVE
  • [3]MS大全集2003など。