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グフ飛行試験型
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MS-07H-2 |
兵器区分 | 飛行型モビルスーツ開発試験機 |
所属 | ジオン公国軍 |
パイロット | 不明 |
製作データ | |
デザイナー | 画稿無し |
初出作品 | MSV |
参考文献 | 1/144プラモデルインストラクション ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 19.3m |
頭頂高 | 18.8m |
頭頂高 | 18.4m[1] |
頭頂高 | 18.7m[2] |
本体重量 | 63.9 t |
本体重量 | 58.5t[3] |
全備重量 | 76.6t |
重量 | 80.0t[4] |
ジェネレータ出力 | 50875kg |
スラスタ推力 | 1034kw |
センサ有効半径 | 3600m |
※スペックは,MSV版MS-07H(H-1)のものである。
武装
75mm 5連装マシンガン x 2
概要
MS-07H《グフ飛行試験型》は,ジオン公国軍が開発した試作型モビルスーツの一種である。この機体は,地球侵攻作戦の展開以降,モビルスーツのネックとなった展開性の問題を打開するために考案されたもので,モビルスーツそのものを飛ばしてしまおうという思い切ったものであった。
結果として複数の試作案が実行されたものの,本来の意味での成功を果たしたのは,終戦間際に実施された別プランであるが,本プランのもたらした功績は大きく,後のMS-09《ドム》の開発において,大きな影響を与えたとされる。
なお,本プランの結果,地上戦におけるモビルスーツの展開には,ドダイYS輸送機が用いられることとなり,後に続くサブ・フライト・システムの雛形となった。この点で言っても本プランが実施された意義は大きなものがあると言えるだろう。
開発経緯
元々,MS-07《グフ》は,地球侵攻作戦を見こして開発が進められた局地戦用モビルスーツで,特に地上戦における格闘戦(および来るべき連邦製モビルスーツとの戦闘)を視野にいれて開発された機体である。
当初は,MS-06《ザク》の高い汎用性を利用し,その改装によって対応を行おうとした公国軍であったが,種々の問題から陸戦用に開発されたMS-06Jをベースに新型機の開発を行うこととなった。これがMS-07である。
ところが,その攻撃能力と地上戦対応能力は格段に向上したものの,展開性の面では,大きな親展は見られなかったのである。
このため,高い能力を持ったモビルスーツによる機動部隊を有効に活用するためにジオン本国から提案されたのは,モビルスーツ自体を飛行可能な機体とする,という無謀な案であった。(なお,このプランが出てきたのは,密閉型コロニーという限られた環境で暮らす公国軍の技術陣に地球という環境をよく知らない人員が多数含まれていたことに起因する。)
承認された計画に基づき編成されたアイザック・ウーミヤック大佐を核とする開発チームは,サイド3の第29コロニー工業区にテストベッドを設置,いくつかのプランの検討ならびに実際の建造を行っている。
提案されたプランはいくつか存在しているが,本プラン以外の対抗案として明らかとなっているプランは「ホバーボートとの一体化」という物のみであることから,他のプランは実用化にはほど遠いものであったと考えられる。
07Hの開発開始時点で既にMS-07Aの生産に至っていたため,役目を終了していたYMS-07A(3機)とYMS-07B(1機)が開発用に回され,当初プランに従った改装を受けている。
まず,腕の兵装を変更し固定武装としてあらためて両腕に5連装75mmマシンガンが装備されている。これは格闘戦に持ち込むまでもない接近戦を考慮しての事である。(なお,この時点でモビルスーツの飛行計画そのものが,「汎用性を持たせた機体の飛行化」ではなく「飛行可能な特殊モビルスーツ」という位置づけに変わっていることが判る。すなわち,本計画が,優先順位でいえばそれほど高くないものであったことがわかるのである。)
改修を終えた4機は,北米キャリフォルニア・ベースへと移送され,テストセンターを経てアリゾナにあるフラットネイル空軍基地へ送られた。
技術陣に加え,テストパイロットを含む開発チームはビリー・ウォン・ダイク大尉をチーフとする6名のチームであったが,連絡と航路の不手際から機体よりも2週間を置いて着任することとなり,結果としてテスト期間が短縮されることとなった。(合計で8週間しか期間は取れず,その間に細かい改良が加えられたのである。)
開発ナンバーとしてMS-07Hを与えられたプロトタイプ[5]は,調整に2週間かけた後,続く4週間の間に4機の合計で38回の飛行試験が行われた。
しかし,様々なトラブルが頻出し,調子の良かった3号機でのデータ収集が中心となったが,この機を含め,大推力故の航続性能の限度が露呈し,スタッフ全員を悩ませたのだった。
この航続性能の改善のために背部にドロップタンクを装着可能な形へと改修が行われ,このタイプをH-2型と称している。
その後,軍部は計画を縮小化しながら研究続行を認め,フラットネイル空軍基地では3号機(YMS-07Aベース)と4号機(YMS-07Bベース)の2機が残され,この2機を使用したテストが行われている。
また,4号機はこの際に本部からの指示で,脚部エンジンの換装,腰に75°可動のペントラルフインの設置,両肩のスパイクアーマーの換装(は整流効果向上のため,有翼型に形状変更)といった改装が行われ,H-4のコードが与えられている。
H-4は,滞空時間も延長され,運動性能も良かったが,換装したエンジンの調整に難点を抱えており,調整には困難を極めたようである。
同機はテストを続けたものの,トラブルにさいなまれ,テスト10日日にテストパイロットのフランク・ベルナール少尉を乗せたまま空中爆発で失なわれている。
これをきっかけに本プランは縮小が行われ,MS-07部隊へはドダイYSの配備が行われることで,計画の対案として幕引きが図られた。
なお,継続試験に際して3号機にも改装が行われたと考えられる。
現在,資料として確認できないH-3と呼ばれるコードを有する機体が,この3号機である可能性は否定できない。
引用
備考
1/144グフ飛行試験型インストラクションにわずか数行触れられるだけの機体である。(H-3に至っては,全く触れられず,H-4の記述が見られる。)
関連項目
編集者
[MS/MA・M]
[モビルスーツ・MSV]
最終更新時間:2015年10月18日 20時08分29秒
ノート
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脚注