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ゲルググキャノン(キマイラ部隊所属機)
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MS-14C |
兵器区分 | ジオン公国軍汎用モビルスーツ砲撃戦仕様 |
所属 | ジオン公国軍 |
パイロット | ジオン公国軍兵 |
製作データ | |
デザイナー | 大河原邦男 |
初出作品 | MSV |
参考文献 | ガンダムコレクション ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 19.5m |
全高 | 21.0m[1] |
頭頂高 | 19.3m |
本体重量 | 55.8t |
全備重量 | 79.8t |
重量 | 110.0t[2] |
ジェネレータ出力 | 1440kw |
馬力 | 85000[3] |
スラスタ推力 | 79900kg |
センサ有効半径 | 6300m |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
頭部
ゲルググの頭部ユニットは,高度な通信機器と高性能なセンサーの複合体である。
その基本構造は,MS-06《ザク》を踏襲したものとなっているが,用いられている各種部材はより洗練されたものとなっている。また,ザクでは露出していた動力伝達パイプなどの各部品は装甲内に納められている。
なお,ゲルググキャノンでは,遠距離攻撃を行う関係から,前方監視用サブカメラ,複合探知システムを追加した頭部に換装しているが,基本的な構造・機能についてはノーマルタイプと大差ないものとなっている。
腕部
ゲルググの各関節部分に採用される駆動装置は,ザクと同程度の能力でさらに小型化,高速化されている。機体そのものの反応速度が改善されているため,機体の運動性も飛躍的に向上している。ただし,ビーム兵器へのエネルギー供給系統なども内装されているため,全体的なボリュームはほとんど変化していない。
ショルダーアーマーは,関節の保護と同時にサブスラスターユニットとしても機能している。また,腕部に装備されている熱核ジェットユニットは,基本的には地上戦用の装備ではあるものの,コロニー内など大気が存在する無重量領域での機動性向上においても非常に有効であった。このジェットユニットは,武装への換装も可能であり,ゲルググキャノンでは各種兵装に換装している。
脚部
ゲルググの脚部に装備されるバーニアスラスターユニットは,当初,MS-11用に開発されていたZIONIC社製部品がそのまま流用される予定だったが,実際にはそのユニットは06R-2型に使用されてから機体の完成までの間に改良が加えられることになった。スラスター総推力の向上のため,腰部スカートアーマーに09R系のZIMMAD社製バーニアのノウハウの採用が決定し,改めて共同開発されることとなった。このことからも,ゲルググは事実上,公国軍のMS開発のノウハウを総動員して開発されたMSだということができる。
ボディ
ゲルググの基本構造は,連邦製のRXタイプに倣い,ボディモジュールを大きく三つのブロックに分割している。これは機体の運動性を高めるためにも有効であったが,実際には,パイロットの生存性を高めるために採用された構造であった。さらに,ボディの分割構造は,機能上の問題ばかりでなく,生産性の面からも歓迎された。これによって,ゲルググは各部ごとに生産拠点を分散させて生産することが可能となり,「工業製品」としても非常に優秀なものとなったのである。
武装
キャノンパック(R-A2ビームキャノン)
公国軍においてビーム兵器の開発は難航しており,ゲルググにおいてようやく標準装備可能な兵装となった。だが,ビーム・ライフルの生産には特に苦慮しており,生産されたゲルググに対して,これを充足するだけのビーム・ライフルが生産できていない状況であった。
このため,ゲルググキャノンでは,開発の遅れていたビーム・ライフルの代わりにオプション装備としてバックパック一体型のビーム兵器を用意している。
キャノンパックでは,水陸両用MSのデバイスを組み込んだビーム・キャノンと,増加した自重を相殺する為のバーニアスラスター,プロペラントタンクがユニット化されている。
3連ミサイルランチャー
追加装備として開発された。
近接戦闘に効果的な武装である為,Cタイプの腕部に装着されることが多かった。
バックラーシールド
近接戦闘時のポイント的な防御のために造られた追加走行。
ある程度の効果はあったが,実際には3連ミサイルランチャーのカウンターウェイトとして機能していた。
ビーム・ナギナタ(ツインビームソード)
ゲルググが装備するビーム・サーベルのうち,A型やS型には"ナギナタ"状のビーム刃をユニットの両端で生成するツインエミッターが採用されている。
無論,片方だけでの稼動も可能である。
ビーム・ライフル
一部部隊では,配備されたゲルググに対して十分な数のビーム・ライフルが用意されていたが,そうでない部隊では各種マシンガンを用いていたと言われている。
概要
MS-14C《ゲルググキャノン》は,ゲルググの砲撃戦仕様機である。
本機のベースとなったMS-14《ゲルググ》は,ジオン公国軍が開発した汎用量産型モビルスーツである。ゲルググは,MS-06《ザク》の後継機として,次世代の主力を担うモビルスーツと位置づけられ,公国軍の全力を持って開発が進められた機体である。
当初こそ,ザクの強化型としての位置づけから開発が進められたものの,来るべき地球連邦軍のモビルスーツに対しての「対モビルスーツ戦闘」を念頭に置いた形で開発が進められている点が,ザクとは大きく異なっている部分であると言えるだろう。
最大の特徴は,ビーム兵器を標準装備している点であるが,これらビーム兵器を含め,開発には多大な時間がかかり,本格的な配備が始まった時点で,一年戦争の終戦となってしまったのである。結果として,遅すぎた名機とも言われることが多い機体となってしまった。
元々ゲルググは,その設計段階で各部がユニット構造化されており,仕様変更が容易くできるような構造となっていた。これは,様々な戦局に対応できるようにモジュール化されているという見方もできるが,実際には各工廠での生産時の部材の差異を吸収できる柔軟な設計が求められていたという点も理由として挙げられるのである。
本機は,終戦間際に編成されたキマイラ隊に所属する機体である。
この機体は,サイド3の防衛部隊が運用したもので,その総数については明らかとなっていない。
引用
備考
ガンダムコレクションのマーキングバリエーションのひとつ。
なお,ガンダムコレクションでは「エース部隊機」(スペードのエースのマーキング)と「キマイラ隊」(キマイラ隊エンブレム)の2種が存在しており,本来ならば同一のものである。
このため,解釈としては,「キマイラ隊」所属の「エース部隊」と見なしている。
つまり,キマイラ隊のパイロットの中でも名のあるパイロットによって編成された部隊のみがエース部隊として扱われる,という解釈である。
関連項目
編集者
[MS/MA・M]
[モビルスーツ・MSV]
最終更新時間:2015年10月09日 20時56分47秒
ノート
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脚注