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ザクフリッパー
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MS-06E |
兵器区分 | 偵察用モビルスーツ |
所属 | ジオン公国軍 |
パイロット | 公国軍兵士 |
製作データ | |
デザイナー | 大河原邦男 |
初出作品 | MSV |
参考文献 | 1/144 インストラクション GUNDAM WAR ZEONOGRAPHY 箱書き GジェネレーションF Gジェネレーションポータブル ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 17.5m[1] |
頭頂高 | 16.7m |
頭頂高 | 16.2m[2] |
本体重量 | 61.5t |
全備重量 | Unknown |
重量 | 75.5t[3] |
ジェネレータ出力 | Unknown |
スラスタ総推力 | Unknown |
装甲材質 | 超硬スチール合金(超高張力鋼) |
黒歴史コード | 01-1436255 |
頭部第1カメラユニット
右肩部第2カメラユニット
左肩部第3カメラユニット
股関節部第4カメラユニット
武装
カメラガン
概要
MS-06E《ザク強行偵察型》は,一年戦争当時,ジオン公国軍が運用したMS-06《ザク》のバリエーション機のひとつで,モビルスーツによる偵察任務を主眼に開発された機体である。
元々,ミノフスキー粒子散布下での戦闘を前提としていたモビルスーツは,ある意味,運用条件が限られる兵器であった。大規模な乱戦,または,少数によるゲリラ戦がモビルスーツが最も得意とする戦局であり,艦砲射撃が続く中での各種作戦行動などは,ザクにとっては苦手な分野ともいえるのである。
実際,乱戦であるルウム戦役ではそれなりの戦果を挙げているものの,その直前に行われた第2次ブリティッシュ作戦や一週間戦争時に行われたブリティッシュ作戦では,コロニーへの各種作業にあてがわれた機体は,その機動性を発揮することができず,数多くの損失を生んでしまっている。特に,核パルスエンジンの設置作業に従事した機体や,コロニーの護衛にあたった機体に損失が多く,これもモビルスーツという兵器に適した運用でなかったための損失といえるだろう。(ただし,核パルスエンジンの設置作業などは,モビルスーツが人型であるが故の器用さ故に実施された面もあり,痛し痒しと言ったところなのだが。)
これら一年戦争序盤の大規模な戦闘の後,戦いは膠着化する。これは,公国軍にとっては極めて憂慮すべき事態であり,特に南極条約の締結後は,その戦略そのものを見直す必要が生じたのである。
戦線が膠着してしまった状況では,大規模会戦は望めず,遭遇戦やゲリラ戦に近い状況となるが,こういった場合,相手の情報を多く得た陣営が優位になるのはいうまでもないことである。ここで公国軍にとってネックになったのがその国力の小ささと人的資源の少なさである。
ミノフスキー粒子散布下でレーダーが使えない状況では,積極的に偵察に打ってでるしかないのであるが,そのためのリソースがなかったのである。
それ以前は,一般の機体(MS-05やMS-06)をそのまま偵察に用いていたが,これは状況的に偵察機というよりも,先行して進む斥候といったものだったのである。
これに対して,ザクそのものを宇宙戦闘機の一種と位置づけ,これを従来の戦闘機(あるいは航宙戦闘機)と同様の部隊編成で,偵察部隊を設置することで,優位な状況を獲得しようという動きとなった。
設置された偵察部隊には,通常の機体以外に,偵察のための専用機が配備されることとなり,MS-06Eとして開発が進められた。
当初は,ザクの各部にユニット化された偵察機器のパーツを装着する形で,開発が進められた。これは,軍上層部が,機体の再武装化を容易にすることを要求していたためである。
しかし,試作機がロールアウトした時点で,コンセプトそのものが変更され,機体そのものの軽量化(主に被弾の確率が低い部位から行われた),Sタイプ用のロケットエンジンをボブアップした改良型エンジンの設置,頭部への大口径の高精度カメラの採用,といった変更点が加えられ,内装部品のうち偵察任務に使用することのない部位を整理し,燃料搭載量を増加させ,胸部ユニットに緊急時の離脱用ロケットモーターを設置しており,そのシルエットこそ(なんとなく)ザクであるものの,実際には大幅に異なった機体となったのである。
結果論であるが,必要に応じて武装を行った場合,S型を上回る高機動性を発揮することとなったE型は,その戦闘力でも高い性能を獲得したのである。(なお,通常装備はあくまでもカメラガンのみで,非武装の機体である。)
E型は,チーム編成に在来の戦闘機パイロットがメインに使われた。そのために偵察行動に従事しながらも変わったマーキングを施す物が少なくない。
戦後に確認された資料にもエース機並の塗装を施す物があり,パイロットの熟練度による軍内部での黙認がジオン公国軍を良く表わしていると言えるだろう。
生産された機体の総数は,100機程度と言われているが,これらは部隊編成における偵察部隊に配備されたり,一般部隊の偵察機として配備されたりと言った状況であったが,特殊任務用として機動性と探知システムの性能向上を計ったE-3タイプが少数ながら生産されている。この機体は,頭部カメラは3基となり,背部には折りたたみ式複合探知システムを装備しており,その印象をザクと異にするため,ブームの形状と可動からパイロットによって「フリッパー」の名称で呼ばれていた。特にE-3タイプは宇宙空間だけでなく,地上での偵察用としても使用されており,空間用にもセパレートタンクとブースターを装備したタイプなど,比較的形状変化の激しい機体である。(地上では通常のEタイプと共に主として軽装で任務についていた。)
E-3タイプは,前述した通り,ザク強行偵察型の改修機で,さらに索敵能力を向上させたタイプである。頭部のカメラは大型の複合センサーに換装され,背部には折り畳み式の複合探知システムを装備している。この複合探知システムに取り付けられた6基のブームセンサーが可動する様子からフリッパーと名づけられている。
母艦から発進する際にブースターユニットを装着し,高機動力をもって強行偵察を行うことが多かった。大戦後半に実戦投入され,ア・バオア・クー攻防戦の際には連邦軍のレビル艦隊への偵察を行い,ソーラ・レイの照準を助けている。
引用
ガシャポン戦士実写シール 46/23
頭部に高精度カメラ3基を備えた特殊任務用の強行偵察型モビルスーツ。背中には複合探知システムを装備している。通常の偵察型Eタイプを改修して16機生産された。
備考
E-3タイプバリエーションについて
地上戦用,「空間用にもセパレートタンクとブースターを装備したタイプ」といったバリエーションについては,項目分割の可能性がある。
関連項目
編集者
[MS/MA・M]
[モビルスーツ・MSV]
[加筆募集・MS]
最終更新時間:2016年07月23日 07時55分07秒
ノート
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脚注