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ゴッグ試作一号機
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MSM-03 |
兵器区分 | 水陸両用型モビルスーツ |
所属 | ジオン公国軍 |
パイロット | ジオン公国軍兵 |
製作データ | |
デザイナー | 大河原邦男 |
初出作品 | MSV |
参考文献 | コミックボンボン 1983/06 |
スペック
全高 | Unknown |
---|---|
頭頂高 | 18.3m |
本体重量 | 82.4t |
全備重量 | 159.4t |
ジェネレータ出力 | 1740kw |
スラスタ推力 | 38000kg x2,15000kg x3 |
スラスタ総推進力 | 121000kg |
センサー有効半径 | 5400m |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
※スペックは標準的なゴッグのものである。
武装
メガ粒子砲
ゴッグは熱核反応炉の冷却に水冷機構を採用したため,他の機体に先んじてメガ粒子砲を装備する事が可能となった。
ただし,腹部に2門の固定武装とされたため,取り回しが困難であったとも言われている。
アイアンネイル
ゴッグの近接戦闘用武装兼簡易マニピュレーターとして機能する。水中巡航時には,腕部が伸縮し,肩アーマーと一体化することで,整流効果を高める。
機体運用上,オプションの携行が困難であったため,斬撃武装の代替案として装備された。実戦に於いては,防御用装備としても非常に有効に機能したとされる。
魚雷発射管
フリージーヤード
敷設された機雷や爆雷などの信管が作動するのを防ぐ防護装置。
頭頂部から射出される弾頭には,特殊な高分子化合物が充填されており,射出された弾頭は,自機の前方で展開し,海水を取り込んだゲル状の保護膜となって機体を包み込む。
万一爆発したとしても,防護膜の作用で機体の損傷は軽微となる。
一説には,磁気機雷の作動も防御できたと言われている。
概要
MSM-03《ゴッグ》は,ジオン公国軍が開発した,初の本格的量産型水陸両用モビルスーツである。
公国軍の地球侵攻作戦においては,その戦力で橋頭堡のない地球上での戦力展開の必要上,地上の7割を占める海洋での活動に大きな意義があった。航空戦力に乏しい公国軍にとって海中で活動できる機体の有用性は語るまでも無く,新たに編成された潜水艦隊は,まさに我が物顔で連邦軍を翻弄したのである。
一年戦争当時,機動性能の高い水中戦用兵装を持たなかった地球連邦軍にとって,水陸両用モビルスーツは非常に大きな脅威となっており,一時は海上戦力が壊滅的被害を被るほどの状況であった。これも既に水陸両用型モビルスーツの初号機であるゴッグの時点で完成度の高い機体として誕生していたことにもひとつの要因があるのである。
ゴッグを始めとした水陸両用モビルスーツは,一年戦争後も地下に潜った公国軍残党にとって貴重な戦力のひとつとなっていた。これは,地球連邦軍の掃討作戦が海中に対してほとんど実施されなかったことや,公国軍に協力的な地上の勢力にとって,連邦に察知される可能性の少ない,水中戦力であったということが大きな理由である。
結果として,U.C.0090年代末期まで,公国軍残党は,各地に潜伏を続けることが可能となったのであった。
特徴
本機の最大の特徴は,熱核反応炉の冷却に水冷システムを用いていることがある。これによって,(陸戦機は,もともと宇宙空間での冷却よりも冷却はかなり楽ではあったが)これまでのモビルスーツが搭載できなかった高出力の反応炉を搭載することが可能となった。この結果,メガ粒子砲の搭載も可能となり,公国軍の機体としては,極めて高い攻撃力を有することができたのである。
しかしその反面,非常に重量のあるメガ粒子砲だけではなく,水圧に耐える為の厚い装甲などが災いし,MS-06Mの3倍弱(一説には5倍弱)という超重量級の機体となってしまった。
無論,厚い装甲や防御装備の為,水中戦では通常の攻撃で撃破されることはまずなかったが,上陸作戦時にその鈍重な機動性と,(ジェネレーターが水冷式である為の)活動時間の制限から,撃破されることも多々あった。
一般的には,短期間で設計から実戦投入まで行われたことから,完成度は低いとされることも多いのだが,一年戦争を通じて改良が進められた機体であり,傑作機といわれるMSM-07《ズゴック》の量産がスタートしても後期型の生産は継続されていた。
また,統合整備計画による全面改修型も存在するなど,ジオン公国軍の水陸両用MSを代表する機体のひとつとなった機体である。
本機は,ツィマット社によって開発されゴッグの初期型で,グラナダのモビルスーツ工廠の一部製造ラインを使用して試験的に2機が生産されている。
先行量産型として生産されたこの2機は,開戦直後にロールアウトし,調整の後,第2次地球降下作戦時に地球に下ろされ,実働試験を兼ねた実戦投入が行われた。
この実働試験で良好な結果を残したMSM-03は,直ちに本格量産に移り,公国軍の地球上での支配圏拡大に大きく貢献した。
引用
ゴッグには試作タイプがあった。背中のブースターが違う。
備考
ガンダム放映時に作成された設定資料の内,大河原氏によって描かれた細身のもの(安彦氏によって太らされる前のもの)を分類したもの。
なお,ガンダムオフィシャルズでは,前期型とされている。
関連項目
編集者
[MS/MA・M]
[モビルスーツ・MSV]
最終更新時間:2016年01月05日 20時10分44秒
ノート
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脚注