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ニュータイプ(雑誌)

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ニュータイプ

  • [雑誌]

 データ

出版データ
発売日毎月10日
発行日毎月1日
定価400円〜
発行元角川書店

 概要

 1985年3月(4月号)創刊のアニメ誌。現在,刊行されているアニメ雑誌の中では,3番目に古い。発売日は毎月10日。通称は「NT」。

 角川書店が刊行しているテレビ情報誌「ザ・テレビジョン」の別冊枠で刊行された「重戦機エルガイム」のムックが事実上の母体で,これを編集したスタッフがほぼそのまま編集に関わっている。
 既存のアニメ誌の編集方針とは異なり,大判のイラスト中心のビジュアルイメージを重視した特集と,数多くの著名人コラム,アニメ業界のニュース,番組情報などを配置するという手法は,テレビ雑誌の誌面構成に近く,また,後半では音楽(アニメ寄り,あるいは角川映画関連などが多かったが)やカルチャーなどの記事も掲載するなど,特徴を出そうという方向性が明らかであった[1]
 また,メディアミックス戦略に強く,掲載されたコミックや増刊で刊行されたコミック誌の作品をアニメ化や実写映画化するなど,手法にも強いのが特徴である。

 創刊時から,サンライズ(当時は日本サンライズ)とのタイアップを行っており,いきなり機動戦士Ζガンダムの大特集で誌面を埋め尽くした。これは創刊の中心的役割を果たしたのが元アニメックの副編集長であったことと,ザ・テレビジョン時代に築かれたパイプによるもので,それまで講談社が担ってきた「サンライズ作品」の情報発信が角川に奪われたのだった。
 こうした方針は,アニメ誌の中心購読層である,中高生だけではなく,その下の低年齢層に向けても行われており,件の角川騒動の収束直後に児童層に向けて刊行した少年キッズとその後継誌少年エースなどは,そうした方針のもと刊行された。
 しかし,これらは結果的にでは在るが,ターゲットとした少年層ではなく,どちらかと言えばマニア層に売れる雑誌となってしまい,(売れはしたのだが)当初の目的を果たしたとは言いがたいものであった。
 2004年刊行のケロロランドが遂に年少児童層へのくい込みに成功。既存の児童誌,テレビマガジン(講談社),てれびくん(小学館)と同じ形での市場確保がなされたのをきっかけに,少年層へ向けて「ケロケロエース」が2007年遂に刊行されるにいたった。
 皮肉にも,2007年末をもって,コミックボンボン(講談社)の廃刊が決定したなか月刊化が進められたケロケロエースは,かつてのボンボン同様の誌面構成であり,ついに講談社からガンダム関連作品を角川が奪い去ったとも言うべき状況になったのである。

 こうした角川書店のアニメ関連の情報発信とメディア展開の中心的な位置づけにあるのがニュータイプであり,こうした編集方針は現在も大きく変わっていない。
 創刊直後から続いているアニメ誌の部数トップは現在も継続中である。

 ニュータイプ増刊

 ニュータイプは,そのメディアミックス戦略から数多くの増刊,別冊を刊行している。これらは,他の関連雑誌との間とも繋がっており,角川書店のアニメ関連の情報発信の中核であるニュータイプと他の雑誌を連動させ一つの作品を売り込んで行く形をとっている。
 例えば,CLAMP Newtypeや魔法少女リリカルなのはtypeなど,作者や作品名を冠した別冊も刊行されており,これらはその作品に特化したものとなっている。
 これら以外で,定期的に刊行されている,あるいは,刊行されていたものの一部が以下の雑誌である。

コミックGENKi / コミックニュータイプ

 当初マンガ部門を押し出していた際に刊行されていたマンガ雑誌で,ニュータイプ本誌の付録と,通常刊行の雑誌という二本立てから,コミックニュータイプへと集約された。
 その後,少年エース別冊のエースダッシュに統合され,エースネクストを経由後,エースアサルト,コンプエースとなっている。(詳細は,少年エースにて。)

ニュータイプ・ロマンス(Newtype Romance)

 いわゆる腐女子向けに近い構成の男性キャラクター専門雑誌。季刊刊行の増刊として刊行されている。

娘TYPE(にゃんタイプ)/ コンプH's

 美少女キャラクター専門のアニメ誌。
 アニメ化された「涼宮ハルヒの憂鬱」が大ヒットとなっていた2006年にコンプティークの増刊として刊行された,コンプH's(ヒロインズ)がその前身。
 コンプH'sは,「ハルヒ」と「らき・すた」を中心的に扱っていたのだが,実際には競合誌であるメガミマガジン同様の美少女キャラクター専門誌であり,2008年まで刊行が続いていた。しかし,「魔法少女リリカルなのは」のコミック連載を獲得し,それに合わせて2009年に「娘TYPE」の創刊がアナウンスされ,同時にコンプティークの増刊枠が埋まってしまったため,娘TYPEが事実上の後継誌となった。

 娘TYPEの刊行当初は季刊であったが,2号以降隔月刊行,さらに半年後には月刊化と,速いスピードで月刊化することとなった。これは,連載の「魔法戦記リリカルなのはForce」や誌面構成がメガミマガジンに準じていることなどの影響と思われる。

VOiCEニュータイプ

 徳間書店刊行の「VOICE ANIMEGE」編集長が,角川書店に移籍した際に立ち上げられた声優専門誌。現在も刊行されているが,雑誌コード上は,ガンダムエース増刊である。

NEWTYPE THE LIVE 特撮ニュータイプ

 特撮ヒーローもののための雑誌。
 きっかけは,平成仮面ライダーシリーズや,ガオレンジャー以降の戦隊物でのいわゆるイケメンヒーローの人気が高まったことにあった。
 従って,本誌のターゲットはどちらかと言えば女性向けである。

Newtype.com

 公式サイト情報など,ネットワークを全面に押し立てた増刊。

 関連項目


 編集者


[関連用語,雑誌]
[書籍・雑誌]


最終更新時間:2015年04月26日 00時22分57秒

 ノート

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脚注

  • [1]実際,それ以前のアニメ誌はどこも似たり寄ったりであり,アニメディアを除けば,情報や誌面構成も似てしまっていた。そのため,各誌が特徴付けを行おうという方針で試行錯誤していたのは事実である。結果的に生き残った3誌は,アニメージュ=ジブリ物,アニメディア=低年齢層訴求やファン参加型,ニュータイプ=ビジュアル,といった特徴が目に付くのである。