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少年エース

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少年エース

  • [雑誌]

 データ

出版データ
発行日毎月26日
定価
発行元角川書店

 説明

 1994年に創刊された角川書店刊行の雑誌。
 1992年のいわゆる角川騒動で角川書店が内部分裂し,当時刊行されていた「コミックコンプ」の連載作品は,そのほとんどがメディアワークスの「コミックガオ!」に移籍してしまった。コミックコンプは,投稿作家などから連載作品をピックアップし細々と刊行を続けていたが,売上は低迷していた。
 しかし,1994年にお家騒動が収束したため,すでにじり貧であったコミックコンプを休刊とし,この編集部にコミックGENKiなどを編集していたスタッフを加えて再出発したのが,「少年エース」である。(従って,実質的なコミックコンプの後継誌はコミックガオ!であり,少年エースとコンプの関連は全くないといっても間違いでは無い。)

 誌名に「少年」と関している様に,角川書店が苦手としていた年少層へむけた少年誌として創刊されたのがエースであるが,実は,コミックコンプ休刊直前に少年キッズという形で新雑誌が立ち上げられている。しかし,このときはまだ成功したとは言えず,1号のみの刊行となっている。
 94年秋に本誌が創刊された際には,コミックコンプ連載陣などから実力者を起用し,さらに車田正美など少年ジャンプなどでの執筆経験者を迎え入れるなど,少年誌らしさを強調し,比較的無難なスタートを切った。また,同年12月から「新世紀エヴァンゲリオン」の連載も開始され,そのブームに乗って一時はエヴァンゲリオン一色といった印象の雑誌となった。
 この当時は,エヴァンゲリオンの一般層への人気の広まりもあって,加速度的に売上が伸びていったが,長期連載となったエヴァの休載が続くと部数も落ち込み,2000年代当初は,かなり落ち込んでいたようであるが,ケロロ軍曹を始め,人気作のアニメ化などもあって再び部数を回復したとされている。(ただし,その部数も復活したエヴァンゲリオンに負うところが多く,ヤングエース創刊に伴い移籍した関係上,どこまで維持できるかが,問題と言えるだろう。)
 なお,ガンダム作品では,機動戦士ガンダムSEEDアストレイ,機動戦士クロスボーン・ガンダムが連載,ほか短編などが掲載されていた。

 また,ケロロ軍曹のヒットは,角川書店が長年挑戦してきた低年齢層へのヒット作品となった。これにより,低年齢層向けの増刊として2004年に刊行されたケロロランドが定着,さらに,多くの年齢層に向けた誌面作りのきっかけとなった。

 増刊・別冊他

 少年エースのヒットは,角川書店にとっては長い間待ち望んでいた少年向けマンガ雑誌のヒットであった。(とはいえ,実質的にマニア誌の側面を完全に払拭し切れていないのが難点とはいえるが。)
 その後,本誌の系列的な意味合いを持たせ,「エース」という単語を用いた増刊や姉妹誌が次々と刊行されることとなる。
 中には1冊だけで刊行を打ち切られたものもあるが,長期にわたって刊行されている雑誌も増えてきている。

1冊のみの刊行

  • 格闘エース(1996年)
  • エヴァ・エース(2003年)

既に刊行が終了したもの

・エースダッシュ(1997年 - 1998年)
・エースネクスト(1999年 - 2000年)
・エースアサルト(2007年 - 2009年)
 いずれも,エース本誌で抱えきれなくなった作品などの掲載であり,ダッシュ,ネクストは,結果的にコンプエースへと一部連載陣が移籍した。

・エース桃組(2000年 - 2004年)
・エース特濃(2003年 - 2004年)
 どちらかと言えばよりマニア向けの誌面構成であった2誌。前者は美少女系,後者はそれ以外の路線であった。

・特撮エース(2003年 - 2006年)
 イケメンヒーローの人気に伴い刊行された増刊。特撮ニュータイプの増刊又は本誌の増刊として刊行された。
 ターゲットが特撮ファン向けであり,その点でターゲットを見誤っていた部分があると思われる。

・ビーンズエース(2005年 - 2009年)
 女性向けコミックの増刊。実のところ,Asuka(あすか)とバッティングしており,その後Asuka増刊に変更された後,吸収された。

・マクロスエース(2009年 - 2011年)
 ガンダムエースの増刊としてスタートしたマクロス専門誌。
 しかし,部数が芳しくなく,2011年新創刊の雑誌へ多くは移籍することとなった。

・ケロロランド(2004年創刊 - )
 角川初の幼児誌として成功した。現在はケロケロエース増刊。

ケロケロエース(2007年創刊 - 2012年)
 言うまでも無く,本誌掲載のケロロ軍曹を中心とした児童誌。

・TYPE-MOONエース(2008年 - 2010年)
 ゲームソフトメーカー「TYPE MOON」をフューチャーした雑誌。
 ニュータイプ別冊であり,厳密には本誌の系列では無いが,姉妹誌として認識されている。(不定期刊行であるため,まだ刊行される可能性はある。)

現在も刊行中の増刊・姉妹誌

ガンダムエース(2001年創刊)
 ガンダムのみで構成された雑誌として創刊された。
 現在は多種の派生誌を生み出している。

・コンプエース(2005年創刊)
 主にゲーム原作,アニメ原作のコミカライズなどと美少女系コミックを中心とした雑誌。ジャンルとしてはマニア誌だが,ある意味本来のコミックコンプが展開していた誌面構成に近い。(「コンプ」を名に付けたのはその点もあるのかもしれないが。)
 現在では,コンプティーク本誌でもこうした美少女ゲーム原作のコミカライズが展開されており,2誌でかなりの作品をフォローしている。

・ヤングエース(2009年創刊)
 9号までは本誌増刊扱いだったヤング誌。
 角川書店にとっては,このヤング誌も挑戦しては休刊するパターンが繰り返されていたが,初めて順調に推移している。

 関連項目


 編集者


[関連用語,雑誌]


最終更新時間:2015年01月14日 20時39分46秒

 ノート

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脚注