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ラー・カイラム級機動戦艦

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ラー・カイラム級機動戦艦
ラー・カイラム級宇宙戦艦 / カイラム級機動戦艦

 説明

 ラー・カイラム級(カイラム級)機動戦艦は,地球連邦軍宇宙艦隊の旗艦としてアナハイム・エレクトロニクス社にて建造された艦艇である。実際の建造に至っては,外郭部隊として編成されたロンド・ベル隊の要請により建造されたという説もあり,早くからロンド・ベル隊へ配備されている。
 本格的な配備が始まったのは,U.C.0090年代に入ってからで,先行して就役していたクラップ級に続いて第2次ネオ・ジオン戦争直前には1番艦のラー・カイラムが就役していた。(逆に言えば,第2次ネオ・ジオン戦争には,ラー・カイラムしか間に合わなかったということになる。)

 カテゴリー的には「戦艦」と分類されており,実際にU.C.0060年代に開発・配備され,以後連邦軍主力艦として運用されてきた「マゼラン級」の後継艦として扱われているが,実際には,一年戦争以後に建造された様々な艦艇の能力を研究して基本設計が行われており,一年戦争以前の設計であるマゼラン級には存在しないモビルスーツの運用能力を高いレベルで付与しているのが特徴の一つとなっている。
 また,ダメージコントロールや,各種装備,機能も充実しており,従来連邦軍が保有していた艦艇の集大成と呼べる完成度の高いものとなっている。
 同時に砲雷撃戦にもその能力をいかんなく発揮できるよう設計されており,各種兵装を含めその装備から,単純に「戦艦」という区分よりも「万能艦」と区分したほうがよいほどに充実した装備となっている。

 モビルスーツの運用能力においては,当時の運用艦のなかでもずば抜けて高いものとなっており,強襲揚陸艦として一年戦争時に勇名をはせたペガサス級に匹敵(あるいは上回る)とすら言われている。その点で言えば,モビルスーツによる戦闘が中心戦術となったこの時代の艦としては,至極まっとうな進化によって誕生した艦と言えるだろう。

 艦はブロック構造化されており,前部はおもに武装ブロック,中央部がMSデッキ,後部左右にエンジンブロック,後部中央にMSの帰還用カタパルト,後部上部に居住ブロックが配置されている。
 実のところ,この構造は一年戦争当時,ジオン公国軍が運用したムサイ級巡洋艦の配置に近いものがあり,公国軍のモビルスーツ運用のノウハウは,一年戦争後に地球連邦軍に取り込まれ,この時代になって完成の域に達したともいえるだろう。(逆説的に言えば,ネオ・ジオン軍のM級巡洋艦は,ムサイ級の純然たる後継艦であるが,カイラム級は,連邦軍における「マゼラン級のノウハウを取り込んだ上での」ムサイ級の後継ともいえるだろう[1]。)

 艦橋は二層構造にっており,通常ブリッジとCICを兼ねた戦闘ブリッジによって構成されている。この戦闘ブリッジは,非常時の脱出用ポッドとしても機能するよう設計されており,艦そのもののダメージコントロールを含め,生存性も高められている。
 これらの構造は,一見すると大幅に刷新されたデザインに見えるカイラム級の設計の根底には,これまで実戦に投入されてきた様々な艦の長所が上手く取り入れられた構造であることを示している。

 カイラム級は,高性能艦であるためコストの高い艦ではあったが,それ以上に艦隊旗艦として有用な艦であった。また,クラップ級同様ブロック構造の艦であり,各種様々な近代化改装にも対応する柔軟な設計であったこともあり,一部の戦没艦を除き,非常に長期間運用されることとなった。U.C.0100年以降,大規模な艦隊戦が行われるような戦乱はほとんど無かったこともあり,本級の運用は,就役から半世紀以上たっても連邦軍の主力艦でありつづけたのである。
 なお,一説によると,U.C.0180年代頃まで運用されていたとも言われ,これが事実だとしたら,戦史上まれに見る長命な艦であったということになる。

 登録艦

 関連項目

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最終更新時間:2016年04月04日 19時45分26秒

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脚注

  • [1]蛇足ながら,敵対することとなったシャアの乗艦「レウルーラ」は,その基本構造をグワジン級から踏襲しており,この点で言えばカイラム級とは真逆の進化,すなわち,戦艦に各種装備を付与していったもの,と考えられる。