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金型
- [模型用語]
説明
プラモデルを製造する時の金属製の型のこと。
ガレージキットなどのように，シリコンゴム製の型などをシリコン型などというのと同義だが，元々は鋳造の用語だと考えられる。
その性質上，金型の完成度によって製品の良し悪しが決定されるため，製品製造上最も重要な要素のひとつとなっている。そのため，金型は資産の一つと見なされ，課税対象にもなっていることもあり，企業整理の際に，同業他社に売却される場合もある。
例えば，バンダイが模型部門を立ち上げる際に用いたのは，倒産したイマイの金型とその生産設備を買収したものであった。この際に，多数の金型を譲り受けているが，それこそ一山いくら，という譲渡法だったようで，現在に至っても全ての金型の状況が把握できている訳ではないとされる。（それ故に，ゼロエックス号の奇跡のような事態が起こるわけである。）多大な維持費用はかかるが，それ以上に資産価値が大きいと判断されている為ではあるが，かつては，こうした維持コストのために，金型そのものを改造して異なったプラモデルとして販売したメーカーも多い。
こうした場合，いわゆる「初版」の状態に戻すことは事実上不可能であり，仮に復刻しようとしても大騒ぎになってしまうのである。
また，古い金型はメンテナンスの如何によって，その成型品のできも変わってくる。例えばバンダイの復刻生産の場合，金型のメンテナンスだけではなく，時には欠け部分の復刻や新規差し替えなども行われており，バリなどの無い良質な成型品であることが多いが，同じ国内メーカーでも20年ほど前の商品が再生産したら組み立てるのも困難な状況になっていた，というメーカーも存在する。（バンダイの場合，自社技術である多色成型やインサート成型，スイッチング成型のため，金型の疲労も激しく念入りなメンテナンスが行われている。それでも製品レベルが落ちたという理由で，HGガンダムは絶版となったのである。）
現在，精密な金型を製造できる技術者が激減しているという。これは，深刻な問題であり，ガンプラのように設計から金型，成型まで一貫して製造が行われている状況以外では，非常に危機感が高まっている。
備考
模型に関する用語の集約の為，ガンダムに関連しないもの，関連しないメーカーも含まれています。
関連項目
編集者
[模型用語]
最終更新時間：2012年08月11日 01時35分03秒
ノート
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脚注