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機動戦士ガンダム大事典

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機動戦士ガンダム大事典 一年戦争編

  • [書籍]

データ

出版データ
発行日1981/03/01
定価500円
発行元アニメック
表紙アムロ・レイ

出版データ(「一年戦争編」)
発行日1991/06/01
復刻版:1998/08/01
発売日1991/04/01
定価1890円(1998年復刻版/税込)
発行元ラポート
ISBN4-89799-295-8(復刻版)
表紙アムロ・レイ,コア・ファイター

出版データ(オンデマンド版「一年戦争編」)
受注期間2010/08/17〜2010/12/31
定価5000円(税込)
発行元TSUTAYAオンライン
ISBN無し
表紙アムロ・レイ,コア・ファイター

書影

(1)アニメック16号

(2)アニメック増刊ラポートDX一年戦争編(復刻版)

(3)一年戦争編(オンデマンド版)



 概要

 アニメックが機動戦士ガンダムという作品に早くから注目していた雑誌であることは,古くからのファンにとっては半ば常識的に語られることは多いが,意外にアニメックとガンダムにおける各種設定の関連について知る人は少ないようである。
 これは,ガンダムの各種設定の根幹となるMSやミノフスキー粒子などの基礎部分をガンダムセンチュリーという書籍が占めてしまったことによるものだが,実は番組に関する重要な設定の多くはアニメックによって世に送り出されたものが大半である。
 MSの型式番号,ザビ家の設定,一年戦争の終戦日など,数多くの設定がアニメックという媒体によって送り出され,これを取り込んだ各種ムック本などによって広まっていった結果,現在の緻密な設定が積み上がった,ということなのである。

 また,番組内の各種登場人物や用語を百科事典形式の用語集としてまとめたのも本書が初であり,フィルムによるストーリー,付随した解説,用語集,スタッフリスト,インタビューなど現在のムック本の構成の先駆けといっても過言では無いものとなっている。

 本書の登場経緯は少々複雑で,当初隔月刊行であったアニメック本誌の別冊(増刊)として刊行されているが,当時のアニメックは奇数月1日発売の翌月発行という体裁を取っていたため,その間を埋める形の「アニメック 第16号」として刊行されている。その一方で,増刊としての「ラポートデラックス」としての体裁も取っており,本書の出版が後の各種ムック類の礎となった物と考えられる。
 こうした形態で出版されたためか,1991年に「機動戦士ガンダム 大事典 一年戦争編」として81年9月発行の「機動戦士ガンダム大事典 Part.2」と合本の上で復刻されている。また,この復刻版も1998年にラポートデラックス「機動戦士ガンダム 宇宙世紀」シリーズと同時期に再刊行されている[1]

 内容は,基本的にアニメック本誌6号〜10号の記事を再編し,再録したもので,人名・用語事典,機体解説(設定画掲載),ストーリー解説,等々,上記したように非常に多彩且つ充実したものとなっている。
 サンライズが刊行した記録全集と補完し合う部分(記録全集の後半の編集を行ったのが,アニメック編集長小牧氏であるため)も多く,放映中〜放映終了直後の各種設定補完などの状況を知るには非常に有益なものとなっている。
 現在の設定とは異なる部分も多々あるが,これもまた作品世界の広がりである,と言う点を理解できれば,極めて高い資料性を保持しているため,手元に置いて損はない資料のひとつである。
 なお,価格帯は古書店によってバラバラであるが,「一年戦争編」の方は,復刻版を含め多数存在するため,意外に安価で購入できる場合も多い。(場合によっては,300〜500円程度でも購入できることがある。)
 原典たるアニメック16号版は,運が良ければ500円弱程度から見つけることができるが,プレミア付きの書籍を扱う古書店の場合,1,000円前後の値がついていることも多い。

 関連項目


 編集者


[書籍・雑誌]


最終更新時間:2012年11月02日 22時17分27秒

 ノート

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脚注

  • [1]ちなみに,「宇宙世紀」の方は,4分冊されたA5サイズのムック本で,内容的には既存の大事典のブラッシュアップ版に相当するが,20年近い年月で蓄積された情報も記載されており,本書との相違点も存在する。おそらくは,そうした相違点を含めて,原典の提示の意味もあっての復刻ではないかと思われる。