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ゲーム誌

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ゲーム誌

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 説明

 その名の通りゲームの紹介,情報,攻略などを中心に据えた雑誌。
 一般的には,主として「コンピュータゲーム」それも特に「コンシューマゲーム」と呼ばれる家庭用ゲーム機向けに供給されているゲームを扱ったものを指すことが多いが,海外を含め,本来の意味で言えばボードゲームや体を実際に動かして行う「遊び」もゲームとなり,これらを専門に取り扱う雑誌も「ゲーム誌」となる。
 なお,本Wikiでは,原則としてゲーム雑誌はほとんど取り扱うことはなく,この項目で説明を済ますこととする。ただし,「ゲームジャパン」の様に毎号ガンダムコーナーが存在するものや,オリジナルのガンダム関連コーナーなどを連載していたもの,ガンダム関連のゲームの発展に大きな影響を与えたものなど,独立した項目を作成することとしている。これらに関しては,ホビー誌の枠内でも解説を行っている。

ゲーム誌の成立

 国内でゲーム雑誌というジャンルが本格的に成立したのは,やはりファミリーコンピュータのブーム到来後(1983年以降)であり,それ以前にこうしたゲーム類を専門に扱う雑誌は極めて少なかった。また,いわゆる「遊び」をテーマにした書籍はいくつか存在していたが,いずれも「書籍」という体裁であり,定期的に刊行される「雑誌」という形態のものはほとんど無かったのである。(将棋,囲碁といった専門誌は存在していた。)
 この当時,人生ゲームなどのボードゲームも存在していたが,そのほとんどがいわゆる「双六」タイプのゲームやトランプなどのカード,麻雀などの派生型(ドンジャラなど)といった限られたものであり,現在で言うところの「パーティーゲーム」であったため,オモチャの紹介として取り上げられることはあっても,専門書までは必用なかったのである。
 1960年代から70年代にかけて,海外でミニチュアの兵器や兵隊などを箱庭に配置し実際の戦術を検討する演習をベースに,メジャーやダイスを用いて各種判定を行う「(ミニチュア)ウォーゲーム」が普及し始める。これは,兵器や兵士に一定の数値データを与え,これに基づいて判定するもので,これが紙製のボードとコマに姿を変えたものが「ウォーシミュレーションゲーム」[1]なのである。
 蛇足ながら,このミニチュアウォーゲームについては,プラモ狂四郎でも取り上げられており,80年代にもまだプレイヤーは存在していた。現在では「ガンダムコレクション」シリーズのゲームルールが,このミニチュアウォーゲームの系譜に乗っているといっていいだろう。
 こうして普及し始めた「シミュレーションゲーム」は,70年代後半に国内で幅広く紹介され,かなりのファンを生み出した。人生ゲームなどのありきたりのボードゲームに飽きていた層が,この思考するゲームに飛びついたのである。この流れが,1981年にボードゲーム専門誌「タクティクス(ホビージャパン)」を誕生させる。
 一方,アメリカでは,ミニチュアウォーゲームが新たな方向性を持って進化していた。操る兵士を自らに置き換えて,裁定者から与えられるミッションにトライするなどの,「人格を演じる」形のものが登場したのである。このタイプのゲームは,ファンタジー世界をベースとしたウォーシミュレーションゲームと相性が良く,74年に登場した「D&D(ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ)」という「ロールプレイングゲーム」という形態に帰着する。これらも80年代になると,日本語訳され国内で普及し始めるのである。

 80年代前半は,シミュレーションゲームとRPG(テーブルトークRPG)の双方を扱う形で,タクティクスを始めとするいくつかの雑誌が登場し,次いで当時新たな媒体として登場したコンピュータゲームを扱う雑誌が創刊された。
 ログイン,テクノポリス,コンプティークと立て続けに創刊されたコンピュータゲーム誌は,プログラムによるゲームソフトを掲載したり,ようやく市販され始めたパソコンゲームを紹介,攻略説明などの記事を載せ始め,現在のゲーム誌の基礎がこの時点で誕生したのである。

 1983年にファミリーコンピュータが発売されると,この様相は一変する。当時は,ガンプラブームも一段落した状況で,新しい「趣味(遊び)」のひとつとして,「ゲーム機」が登場したことによって,大きなブームが到来するのである。
 発売直後のファミコンは,まだその価格もあって大きなブームとはならなかったが,徐々に浸透し始め,83年のマリオブラザーズ,84年のゼビウスといったヒット作が登場する度に販売数を伸ばしていった。そして,85年のスーパーマリオブラザーズのヒットで,ファミコンブームが本格的に到来,翌年にはログインの人気コーナーであった「ファミリーコンピューター通信」が独立創刊するに至ったのである。[2]

 その後,各メーカーから新型ゲーム機が登場したが,基本的に「ファミコン(スーパーファミコン)とその他」という形で扱われる状況であり,どのゲーム誌も似たり寄ったりの状況が続いていた。このため,この時期に初期に創刊された多くのゲーム誌のうち,独自色を打ち出せなかった雑誌が淘汰されている。この状況はしばらく継続したが,94年末のプレイステーションの発売以降,再び群雄割拠の時代となる。
 任天堂の牙城が崩され,次世代機の乱立期に陥った為である。この状況で,多種多様なゲーム誌が創刊されたが,プレイステーションの一人勝ちが決定すると,再び淘汰され,多くの雑誌が消えていくこととなった。
 現在は,これらの生き残った雑誌が,それぞれ任天堂系,ソニー系,マイクロソフト系の雑誌として継続しているという状況であり,旧来ほど多くの雑誌が創刊されている状況ではない。これにはもう一つの理由があり,現在刊行されているコンピュータゲーム系雑誌は,メディアワークス(アスキー・メディアワークス)とエンターブレイン系が中心であり,実質的に角川書店系による寡占状態なのである。この状況下で,他社は独自色を打ち出し割り込もうとしている状況であり,かつての乱立時ほど力を入れられる状況でないことも挙げられる。
 このため,ソフトバンク系など一部が真っ向から角川系にぶつかっている以外は,ニッチなゲーム分野にシフトしているといっても過言では無い。

 そのニッチなゲーム分野のひとつである,美少女系ゲーム専門誌は,1991年に創刊された「パソコンパラダイス」前後で状況が大きく異なる。
 元々パソコンゲームの中には,ファミコンなどでは不可能な描写がなされたものも存在しており,こうした「ちょっとエッチな」ゲーム類もパソコンゲーム誌では取り上げられていた。特にコンプティークは,80年代半ばにゲーム中のヌードシーンなどを集めた特集を行ったり,現在で言うところのアダルトゲームを袋とじで掲載するなどの記事を掲載しており,早くからこうした路線を展開していた。また,テクノポリスも同様であり,「美少女ゲーム」という商標を早くから登録しており,こうした方向性を展開していた。(特にテクノポリスは,メーカーを積極的にプッシュするなど,現在の美少女ゲーム誌の基本的な体裁を既に完成させていたとも言える状況だった。)
 しかし,1991年に一部メーカーがわいせつ物販売の容疑で家宅捜索を受けた事件以降,18禁ゲームの制度を確立することとなり,一般誌として流通していたテクノポリスやコンプティークはそうした記事を扱えなくなってしまったのである。コンプティークは,過激な描写シーンを掲載しないこととし,ゲームそのものは18禁として紹介する方針となり,テクノポリスは18禁ゲームは取り扱わないという編集方針となった。この結果,テクノポリスは休刊へと追い込まれるのである。[3]
 一方で,成年誌の指定をものともせず,これを専門に扱う雑誌として創刊されたのが先述の「パソコンパラダイス」なのである。
 これ以降,「メガストア」,「PCエンジェル」など数多くの美少女ゲーム専門雑誌が創刊されているが,「e-Login」の様に出版社の雑誌整理などを除けばその多くが現在まで(出版社を変えながらも)生き残っており,このジャンルの特殊性を示している。現在では,「メガストア」,「Tech-GIAN」の2誌を他誌が追随している状況である。


ゲーム誌の分類

 ゲーム誌は,大まかに分類すると次の様な分類となる。
 もちろん,各誌横断的に紹介される場合もあり,これらの分類が全てではない。

  1. コンピュータゲーム誌
  2. 総合誌
    1. テレビゲーム誌
      1. 総合誌(携帯/据え置き)
      2. 機種別誌(PS系/任天堂系/MS系)
    2. パソコンゲーム誌
      1. 美少女ゲーム誌
      2. 女性向けゲーム誌
      3. オンラインゲーム誌
    3. アーケードゲーム誌
  3. アナログゲーム誌
    1. ボードゲーム誌
    2. TRPG誌
    3. その他(将棋・囲碁等)
  4. その他(中古販売情報・批評誌等)

 なお,実際の分類にそぐわない点については,了承頂きたい。
 また,これら各誌についての解説は原則として行わない。


ゲーム誌の構成

 コンピュータゲーム誌の基本的な構成はどの雑誌でも大差ない。
 (1)ニュース,(2)新作紹介,(3)人気作攻略,の3本の柱が基本で,これに様々な雑誌独特のコーナーが存在し,それぞれ人気のあるコーナーが雑誌の柱となっている。
 このうち,「(2)新作紹介」は,その雑誌の力が最も発揮される部分で,ゲームメーカーから提供される素材の質は,雑誌によって異なることが多い。

 一方,アナログゲーム誌の場合は,ジャンルによって構成が異なる。
 一般的なボードゲーム専門誌の場合は,先のコンピュータゲーム誌の(1),(2)に加え,リプレイと呼ばれる実際のプレイを記事にした「プレイ顛末記」や,市販ゲームの拡張データなどのデータ集が記事となることが多い。
 また,TRPG誌もほぼ同様で,コンピュータゲーム誌の(1),(2)に加え,リプレイ,追加シナリオ,追加データなどが記事となることが多い。
 逆に,囲碁や将棋といったゲームを扱う雑誌の場合,特定のゲームに特化したものであるため,プロ棋士などの棋譜を掲載するなどの実力アップの為の指針が掲載されることが基本となっている。

 関連項目


 編集者


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最終更新時間:2011年05月28日 17時56分53秒

 ノート

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脚注

  • [1]一時はウォーゲームとも呼称されたが,その響きから子ども向けの戦争ごっこのように捉えられたため,あえて「ウォー」を省略した「シミュレーションゲーム」を主にプッシュしたと言われている。
  • [2]実のところ,83〜5年は,アーケードゲームでも様々な新機軸や人気ゲームが登場したこともあり,コンピュータゲームが一気に進化した年代とも言える。この時期の86年に,アーケードゲーム専門誌であるゲーメストは創刊している。
  • [3]この時期,PCエンジンのときめきメモリアルを始め美少女が登場するゲームも数多くなっていたため,こちらにシフトするという方向性のようだったが,結果的に「アダルト」の力は大きかったということである。