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〔RGZ-91〕リ・ガズィ

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リ・ガズィ

  • [MS]

データ

機体データ
型式番号RGZ-91
兵器区分汎用攻撃型試作モビルスーツ
所属地球連邦軍
パイロットアムロ・レイ
ケーラ・スゥ
製作データ
デザイナーベースデザイン:鈴木雅久
フィニッシュ:佐山善則・出渕裕[1]
BWSデザイン:永野護
初出作品機動戦士ガンダム〜逆襲のシャア
参考文献GUNDAM WAR
MS大全集
Gジェネレーションポータブル
1/144 インストラクション
1/100MG リ・ガズィ インストラクション ほか



 スペック

項目内容
全高21.5m
頭頂高20.5m
本体重量24.7t
全備重量55.2t
ジェネレータ出力2550kw
スラスタ推力14200kg x2,11000kg x4,8600kg x2
スラスタ総推進力67600kg,(89600 kg)
アポジモーター数20
センサ有効半径14200m
装甲材質ガンダリウム合金
黒歴史コード07-9993816
黒歴史コード07-7736836(BWS)

頭部

 リ・ガズィのヘッドユニットは,信頼性の高いジェガン系のモニタリング用装備の他,いわゆる"Ζスペック"の部材を各所に高密度に実装している。これは,準サイコミュとして積載したバイオセンサーを制御するための補助デバイスとして装備されている。
 また,原則的にBWSとの連動が前提とされるため,ある程度の遠隔誘導や最低限のドッキングコントロールが可能な相互通信システムを備えていた。(実際には,BWSを排除した後,戦闘中に再装着する事例はほとんどなかった。)

ボディ

 ボディユニットは,Ζの変形機構を排除しつつ,構造強度は保ったまま設計されている。加えて,更に小型化が可能となったサブジェネレーターも増設され,機体稼動の信頼性を向上させている。U.C.0080年代後期の標準装備である全天周モニターのほか,機体制御にはMSの多機能化に対応した「アームレイカー」と呼ばれる最新型のインターフェイスが装備されている。

腕部

 リ・ガズィの腕部は,MSのマニピュレーターとしての機能はもちろん,スペース・ファイター形態時の躯体支持構造としても機能するため,多機能化よりも信頼性と堅牢性が求められた。構造的には,ほぼΖガンダムの構造を単純化したもので,フレームや部材にはジェガン系のものが多用されている。ただし,装甲材には最新のガンダリウム系合金が使用されている。

脚部

 リ・ガズィの脚部は,Ζガンダムの構造を模倣しつつ,生産性に配慮した変更や更新が加えられている。例えば躯体構造の変更は,可能な限りMS形態時の可動部分との流用が計られている。なお,WRモード時に股関節や膝関節に構造モーメントが大きな負荷としてかかることが判明したため,脚部の短縮構造自体は温存されることとなった。

バック・ウェポン・システム

 リ・ガズィのBWSは,ΖガンダムとWRの構造を分離するものである一方で,いわゆるSFS(SUB FLIGHT SYSTEM)そのものでもある。

 武装

 リ・ガズィの武装のほとんどは運用の問題から専用武装となっている。
 これは,独自のコンセプトに基づく機体であるため当然ではあるが,デバイスやパーツそのものには,信頼性の高い部材が用いてある。

ビームライフル(3.8 MW)

 MS形態時のリ・ガズィの主砲。
 エネルギーCAPシステムの改善により,マガジンに相当するユニットにはメガエネルギーパックと呼ばれるパーツが採用されている。

ビームサーベル(0.7 MW)

 MSに一般的な斬撃用の白兵戦用装備。
 エネルギー消費を抑えるため,斬撃直前までビーム刃を形成させないリミッターと,ビームの形成を扁平に行うバイアス発生器を採用している。

腕部グレネードランチャー

 両腕で4発装備されている。Ζガンダムによって近接戦闘時の有効性が証明されている装備。
 有効範囲が広く,狙うい所が良ければ致命傷を与えることができる。

腰部グレネードランチャー

 サイドアーマーに計4発装備されている。
 射出時,コクピットのターゲットと連動して対象に射出される。多分に隠し武装としての側面が強い。

バルカン

ハンドグレネード x3(シールド裏)

シールド

 Ζガンダムよりも有効面が広く,通常の機体用のシールドよりも耐久性を重視した構造を持つ。
 スペース・ファイター形態時は,機体下面の構造を構成する。

メガビームキャノン

 バック・ウェポン・システムに搭載されたビーム砲。
 強力なメガ粒子砲で,WR時の主砲となる。

ビームキャノン

 バック・ウェポン・システムに搭載されたビーム砲。

ミサイルランチャー

 バック・ウェポン・システムに搭載された兵装のひとつ。

 概要

 RGZ-91《リ・ガズィ》は,U.C.0093年の第2次ネオ・ジオン戦争において,連邦軍外殻艦隊ロンド・ベル所属機として実戦投入された機体である。元々は,MSZ-006《Ζガンダム》の量産型として開発試作されたモビルスーツで,グリプス戦役時に肥大したモビルスーツの機能を単機能化するためのプランのひとつとして開発されたものである。
 その名称は,リファイン・ガンダム・Ζ(Refine GUNDAM Zeta)から取られたといわれており,まさにΖガンダムを一般配備するための機体としてプランニングされたものである。

 Ζガンダムは,AEUG/アナハイムがグリプス戦役時に「Ζプロジェクト」において開発した可変モビルスーツであるが,その生産コストは膨大なものであった。
 無論,プロトタイプとして建造された機体が高コストとなるのは,こういった(当時として)なかばワンメイクに近いハイスペック機であることもあって,ある意味やむを得ない部分があるのだが,Ζガンダムの開発コストは,その経緯もあり莫大なものとなっていた。
 また,それとともにΖガンダムの生産コストも複雑すぎる可変機構が原因となり,当時の通常型モビルスーツと比較して数倍に当たる単価となっているほど破格のものであったのである。実際,その可変機構を省略し,コスト軽減を図ったはずのMSZ-007《量産型Ζガンダム》は,それだけ各部を整理したにも拘わらず,コスト高などを理由に量産が中止されているほどなのである。(無論,他の理由があったのも確かではある。この件については,量産型Ζガンダムの項目を参照のこと。)

 しかしながら,カラバが採算を度外視してエースパイロットに配備したMSK-006(MSZ-006A1)《Ζプラス》シリーズの多大な戦果は,連邦軍に従前のコストのみを重視したモビルスーツ開発という方針に一石を投じることとなった。
 従来の方針を変え,エース部隊向けの高性能機という考え方での機体開発に踏み切らせたのである。連邦軍はこうして,MSZ-006Cシリーズを少数量産化し,Ζ部隊と呼ばれる部隊を編成させるまでに至っている(なお,その機体数は極小数であり,厳密に言えばコスト,機体数の面で量産とは言えるレベルではない。)

 ここにおいて,Ζ系モビルスーツはエースパイロット用の機体という認識ができあがり,その戦果は単位コスト上においてもなんとか(無理をすれば)採算ラインにまで届こうかとしていた。また,Ζガンダムの持つムーバブルフレームの基本構造はコピーが容易な上に既存のフレームとは比較にならないほどの強度を機体に持たせることが出来るようになっており,それを応用することで,(一見するとΖとは似ても似つかないが)Ζガンダムのコピーとも言える機体が存在するようになってきていたのである[2]

 ところが,第1次ネオ・ジオン戦争後,連邦軍のモビルスーツ開発は,可変モビルスーツの開発よりは,汎用性の高いモビルスーツという,一年戦争時のコンセプトに再び回帰しつつあり,Ζ部隊に回す予算も削減の対象になりつつあった。
 とはいえ,既にΖ系モビルスーツの存在意義は充分なものがあったこともあり,これを充分に活かすため,再びΖタイプの簡易量産型の開発が行われることになったのである。
 このプランでベースとなったのは,MSZ-006Cシリーズに簡略化を加えたMSZ-006Rという機体であった。この機体は,MSZ-006C1の可変機能を廃止(厳密に言えば,可変できないようにロックした状態)し,変形機構の代わりにバック・ウエポン・システム(以下B.W.S.)という追加装備を装着することで,ウェイブライダーモードへと簡易変形するという構想の機体であった。
 ベースであるMSZ-006Rこそ,既存のフレームを流用しているため正確な評価は行えなかったものの,プランニング自体は比較的好意を持って受け入れられたこともあり,様々なプランと共に試作機が建造され[3]た,そのうちベース機であるMSZ-006Rに近いプラン,すなわち無人のB.W.S.と簡易変形のMS本体をドッキングさせるというプランが採用されたのである。(なお,この経緯から言えばMSZ-006Rは,RGZ-91の実質的なプロトタイプにあたり,ロンド・ベルで運用されたRGZ-91は,量産先行モデル[4]に該当する。)

 こうしてプランニングされたリ・ガズィであるが,単に簡易型という扱いの域を超え,わずか数年の間の新技術投入により,単体スペック上では既にオリジナルのΖガンダムに匹敵する機体スペックを持つに至っているのである。

 リ・ガズィは,元来RGM-89《ジェガン》を中心としたモビルスーツ部隊の隊長機として計画されていたが,それ以外にかつてのMSZ-006系の特徴である,一撃離脱戦も視野に入れて開発されていた。
 すなわち,この際に用いるのが先に示したBWSであり,これを装着することで簡易モビルアーマーとして運用が可能であったのである。(ただし,戦場でモビルスーツ形態を取った場合,B.W.S.は使い捨てである。)この場合,リ・ガズィのみによる部隊編成を行い,基本的にはウェイブライダーモードのみでの戦闘という事になるはずであった。

 このように,様々なプランが提示されたリ・ガズィであるが,実際にはこの高スペック故での様々な問題点も提示された機体である。
 まず,ジェガン部隊の隊長機として配備予定であったが,この場合,隊長機のみ機体性能が突出しており部隊バランスがとれないという問題点が指摘されている。(ただし,これはあくまでモビルスーツモードのみでの運用を行った場合それほど問題視されるようなものではなかったと考えられる。)
 また,単一機体の生産コストとしてはまだ高い点,そしてB.W.S.システムが使い捨てであり運用コストがかかる,等と言った問題点が指摘された。(このコスト配分の問題は,連邦軍のモビルスーツ開発そのものが汎用性の高いプレーンな機体を求めているという,時代背景によって生じた問題とも言える。)

 コスト面の問題は,結果にリ・ガズィが量産に適さないとの判断が下される原因となり,量産計画自体が中断することとなった。(ただし,本機をベースにした開発計画自体は中断することなく,いくつかのプランは計画[5]が続行されたようである。)

 なお,リ・ガズィは,開発時期の問題で量産が中止されているのだが,もしも,この機体が第1次ネオ・ジオン戦争時の様な戦乱期に開発されていたならば,即座に量産が行われていただろうと考えられる機体である。(逆に言えば,わずか1年その完成時期が異なっただけで量産されなかった不遇の機体とも言える。)それだけ,コスト,性能の面でバランスがとれていた機体なのである。

 完成した先行量産機のうち1機が,アムロ・レイの要望によりロンド・ベルに配備され,アムロによって運用されている。(この機体は,アムロ自らが改修を行ったとも言われている。[6])第2次ネオ・ジオン戦争時には,アムロの希望として,MSZ-006タイプあるいはMSN-00100タイプを求めていたとも言われている[7]が,この当時,これらの機体は生産されていない,また,当時の実機の所在は明らかではない状態であり,やむを得ず簡易生産型のリ・ガズィを用いたとも言われている。(実際には,連邦軍上層部の意向によって,配備が見送られたとされている。)

 だが,リ・ガズィでは,シャア用として投入されたMSN-04《サザビー》に対して,力不足は否めず,やむを得ず,開発中であったRX-93《νガンダム》を急遽投入することになっている。

 引用

GUNDAM WAR 宿命の螺旋 地球連邦軍 U-211

 グリプス戦役において活躍した「Zガンダム」を,変形機構を廃して量産型として再設計した機体。試作機がロンド・ベルに配備されている。名称は「Refined-Gundam-Zeta」の略である。

 備考


 関連項目


 編集者


[MS/MA・R]
[モビルスーツ・CCA]
[加筆募集・MS]


最終更新時間:2016年05月22日 17時32分16秒

 ノート

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脚注

  • [1]詳細については諸説あり正確なところは明らかでない。鈴木雅久氏の同人誌によれば,佐山氏がフィニッシュであるらしい。
  • [2]このあたりは,ムーンクライシスなどの松浦作品も視野に入れた解説であるため,公式という枠からは外れている。
  • [3]ModelGraphix 2002/03に,これを想定したオリジナル作例が掲載された
  • [4]実際には,「量産検討モデル」といったほうが適当だろう。
  • [5]RGZ-91B,RGZ-91aoなどが存在する。
  • [6]ハイ・ストリーマー参照
  • [7]これもハイ・ストリーマーを参照。実際,グリーン・ダイバーズ,GUNDAM EVOLVE ../9において,アムロのΖガンダムの使用が確定しており,運用した経験があればこその希望だったと言えるだろう。