〔MS-09K〕ドムキャノン

ドムキャノン

• [MS]

 データ

 スペック

 武装

背部キャノン砲

ザクマシンガン

3連ミサイルポッド

 概要

　MS-09K《ドムキャノン》は，MS-09《ドム》の砲撃戦仕様として開発された機体である。とはいえ，実質的には自走砲的支援機を目的に生産された機体であり，砲撃戦というよりは，部隊後方からの支援機として運用される機体である。

　一年戦争の末期になると，劣勢となった状況から，ジオン公国軍は，開発途上の期待を含むありとあらゆる機体を戦線に投入しているが，本機もそういった機体群のひとつだと言うことができる機体である。
　というのは，本機は，そのベースとなっているのがYMS-09《プロトタイプドム》であり，本来の生産型とされるドムではないのである。

　実際のところ，「ドムの砲撃戦仕様」として開発が進められた機体と噂される機体はいくつか存在している。しかし，多くはその存在に疑問が呈される状況なのである。また，噂の域とされる機体の多くは，生産型であるMS-09《ドム》に砲戦装備を加えたものであり，アフリカ戦線などで運用されたらしいとの情報は存在するものの，これらの機体の明確な資料はなく，一部資料に存在が記される程度でしかない。
　しかし，本機は，明確に存在を示す資料が確認されており，実機の映像等も残されているのである。

　この点から考えると，本機は「砲撃戦仕様のドムの試案」であった，という考え方と，「生産された資材を利用したドムの砲撃戦仕様」である，という二通りの考え方となる。
　現在では，多くの資料が後者の意見を採用している。というのは，元来2機しか生産されず，その2号機を改造して製造されたYMS-09D《ドムトロピカルテストタイプ》が生産されており，わずか1機しか残らない本体を再利用して，ドムキャノンが生産されたとは考えにくいためである。

　ドムキャノンは，プロトタイプドムの評価試験の後，生産されながら組み上げられることのなかったパーツ群を改めて組み上げられたものである。急造のモビルスーツではあるものの，元々ドムという機体の素性の良さもあり，比較的に良好な結果を残したとも言われる。

　なお，MS-09Kというコードは，MS-06R同様，同系列の機体をまとめたものであり，運用仕様としては，MS-09K-1 ドムキャノン（単砲仕様）と，MS-09-K2 ドムキャノン複砲仕様が存在している。

 引用

ガンダムエース 2006/12（抜粋）

　大型キャノンをバックパックに装備するドム。
　北米で活躍するザクキャノンのデータを基に，自走砲役として特化する改造が行われた機体。

 備考

　本項目は，事実上総括項目であるため，機体詳細は関連項目からジャンプを行って欲しい。

解釈について

　本文の解釈は，トロピカルテストタイプの運用実績が良好であり，これをベースに熱帯戦仕様のドムの改造キットが生産されたことから，逆算して解釈したものである。10機ほど完成したとされるこの機体は，本体はMS-09そのものであり，バックパックや頭部パーツなどがYMS-09Dに差し戻された物であるため，この仕様のパーツ群が追加で建造されているのである。これを利用した機体と考えればいいだろう。

蛇足

　これは邪推の範疇になるが，本体がプロトタイプドムであったのは，商品化を前提とした際の都合ではないかと考えられる。すなわち，ハーモニー・オブ・ガンダムで，ドムキャノンをHGUCとして商品化（実際試作は存在する）した場合，バリエーションとしてMSVが2種製品化できるため，単にドムのバリエーションとするよりも都合が良いのである。

 関連項目

• 〔MS-09K-1〕ドムキャノン（単砲仕様）
• 〔MS-09K-2〕ドムキャノン複砲仕様

 編集者

• あさぎり

[MS/MA・M]
[モビルスーツ・ハーモニー・オブ・ガンダム]

最終更新時間：2015年07月19日 10時11分15秒

 ノート

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