〔GNX-509T〕スローネヴァラヌス

スローネヴァラヌス

• [MS]

 データ

 スペック

頭部

　スローネツヴァイをベースに，頭頂前部に試作センサーを装備している。完成したジンクスの頭部に比べると，まだ最適化されていないため大型となっている。

太陽炉

　疑似太陽炉[Τ]を装備。
　スローネのような始動機を機体に内蔵していないため，専用ハンガーによる「火入れ」が必要となる。
　この点は，ジンクスも同様のシステム

コクピット

　腰への配置を含め，既にジンクスと同様のシステム構造が完成している。

マニピュレーター

　ジンクスなどと同様に「抜き手」が可能なクロー型。

GN粒子発生装置

　腰に装備されたGN粒子発生装置は，スローネの宇宙母艦や，スローネの高機動装備トゥルブレンツと同様に，翼状のものになっている。
　最終的にシステムの複雑さからジンクスへの採用は見送られている。

 武装

GNロングバレルライフル

　ジンクスで標準ライフルとともに採用されるロングライフルの試作機。
　センサーやGN粒子供給用システムなど，スローネアインのものが流用されている。

GNビームサーベル

　GN粒子を使用したビームの剣。エクシアなどに装備されたものと，基本的には同一の技術を使用している。しかし，大型化しており，それにともない破壊力も強められている。サーベルへのGN粒子供給は本体から行われているが，内部に小型GNコンデンサーを持ち，手を離してもすぐにビームが消えることはない。

GNチェインガン

　スローネのGNハンドガンを改良したマウント式の小型銃。
威力は弱いが牽制など使用用途は広い。
ジンクスでは，同種の小型火器は頭部にGNバルカンとして装備された。

GNディフェンスロッド

　GNフィールドにディフェンスロッドを組み合わせた防御装備。
　ディフェンスロッドは，AEUとユニオンにおいて採用されており，すでに多くのパイロットが熟練している。
　ジンクスでは，さらに改良され，通常シールドとしての機能も追加された。

GNシールド

　右肩に装備されたシールドは，スローネアインのものがほぼそのまま装備されている。
　シールド以外にライフルへGN粒子を供給するGNコンデンサーとしての役割も持つ。

 概要

　GNX-509T《スローネヴァラヌス》は，その型式が示すとおり，後に国連軍が採用するGNX-603T《ジンクス（GN-X）》の試作機にあたる機体である。
　開発のベースとなったのは，その名称からも判るとおり，GNW-001〜003《ガンダムスローネ》シリーズであり，搭載するGNドライヴも「T（タウ）」と呼ばれる赤いGN粒子を放出するタイプである。

　タクラマカン砂漠で行われた超大国家群の合同軍事演習に名を借りた罠は，ソレスタルビーイングの理念からすれば，罠と知りながらも介入せざるを得ない状況を作り出した。　結果として，4機のガンダムは追い詰められていくのだが，突如，この戦場に介入したのが「スローネ」と呼ばれる3機の新たなガンダムであった。
　ガンダムスローネは，これ以降，様々な局面で紛争介入を続けるが，その強引な手法は，よりソレスタルビーイングに対する悪感情を強めるものとなった。
　しかし，実際にはチーム・トリニティは，（彼ら自身も気がついていなかったが）ソレスタルビーイングの裏切り者「監視者アレハンドロ・コーナー」によって生み出されたチームであり，当初から捨て駒だったのである。（実際，その後アレハンドロによって差し向けられたアリー・アル・サーシェスによってヨハンとミハエルは殺害され，ミーナもかろうじて離脱に成功した状況となった。さらに，サーシェスは，奪取したスローネ・ツヴァイを持って国連軍に参加しており，「ソレスタルビーイングを倒した」という状況を作り出したのである。）

　スローネヴァラヌスは，スローネの開発で得られたデータを元に，量産に適した形で再設計した機体である。試作段階であるため，各部はスローネのパーツが多く流用されているが，ジンクスのシルエットはほぼ完成している。
　最大の特徴は，操作性の向上であり，GN粒子発生装置を大型化し，姿勢制御を容易くすることで，太陽炉搭載型モビルスーツの操作に不慣れなパイロットが，直ぐに慣れることが可能な機体となっている。

 引用

GUNDAM WAR 宇宙を駆逐する光 OO（緑） U-0038

　ジンクスのプロトタイプ。ガンダムスローネをベースにして開発されており，全体的な外見はスローネに酷似しているが，粒子発生装置の位置などスローネと異なる部分も多く見られる。

 備考

　ヴァラヌスとは，オオトカゲの属名。

 関連項目

 編集者

• あさぎり

[MS/MA・G]
[モビルスーツ・ガンダムOOV]

最終更新時間：2015年08月30日 20時13分45秒

 ノート

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