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ジオニック社の変更点

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!!!ジオニック社 / ZEONIC社(ZIONIC社)
*[用語]
//*読み:
*分類:企業
*区分:[[宇宙世紀]]
*出典:[[MSV]]([[ガンダムセンチュリー]])
!!説明
 ジオニック社は,ジオン公国を代表する軍需メーカーである。
 本社は,サイド3ジオン公国本国のズムシティに設置されており,事実上,ジオンという国家の国営企業とも言うべき位置づけであった。
 設立年等,正確な社史や各種情報については,一年戦争後の企業分割の際に散逸したためか,明らかでは無い部分が多く,未だ持って謎の残る企業ではあるが,ジオン共和国(ムンゾ自治共和国)の独立から一年戦争の終戦までの期間,技術面においては極めて重要な役割を果たした企業である。
 特に,モビルスーツという新型兵器の開発においてジオニック社が果たした役割は大きく,地球圏の戦術思想を一変させた立役者とも言うべき企業であり,それ故に,その技術を欲した人々によって,最終的には分割され,消滅している。

!ジオニック社の設立と終焉
 先述した通り,ジオニック社の正確な社史等については未だ不明である。
 しかし,早くから重工業メーカーとしての地位は獲得していたことは明らかである。特に,重機関連においては,新たに開発されたMY型熱核融合炉を搭載した宇宙機の開発を実施しており,こうした実績が,公国軍がコンペティションを実施した「新型機動兵器」において,新たな概念(人型)の機動兵器の提示に至ったものと思われる。

 U.C.0071年,公国軍が提示したミノフスキー粒子散布下での新型機動兵器に関するコンペティションに勝利したジオニック社は,そのデータを元に新たなカテゴリの機動兵器「モビルスーツ」の開発を進め,U.C.0073年,実用試験機としてMS-01を完成させる。
 この機体をベースとして,瞬く間に開発を進行させたジオニック社は,同年12月には実用評価機としてのMS-04の社内コンペティション(下請け企業によって開発されたMS-04の評価)を実施している。完成した機体は,既に実用レベルの機体であったとも言われ,翌年2月には本格量産のための整理を行ったYMS-05がロールアウトしている。
 U.C.0075年5月,MS-05の本格量産がスタートすると,ジオニック社のみならずOEM各社を巻き込んだ形で,モビルスーツの生産が本格化する。無論,この時期は,あくまでも作業機としての体裁であり,従来の発想を覆す新型の作業機であるため,OEM各社と共に大規模普及を目指すという建前であった。(これが,実際には戦略面でのモビルスーツの戦術的運用を前提としたものであったことは,後の歴史が証明している。)
 続くMS-06によって,ジオニック社のモビルスーツ開発メーカーとしての立場は盤石なものとなり,その後の評価においても揺るがないものとなった。

 しかし,その反面,極めて完成度の高いMS-06という機体に縛られてしまったとも言え,その後の新型機開発においても,「MS-06ありき」という姿勢に陥ってしまった。
 このため,ライバルであったツィマット社やMIP社の開発による新型モビルスーツ(前者はMS-09,後者はMSM-07など)に遅れを取るようになり,最終的には公国軍の命令により,他の企業と合同で新型モビルスーツ開発に従事することとなってしまった{{fn ペズン計画や統合整備計画はまさにこういった事情から行われたものと考えられ,公国軍の戦局悪化によるじり貧状況もあって,企業としてのジオニックが抱え込んでいたパテント等の解放も視野に入れた計画であったと思われる。これは,統合整備計画が,企業独自に進化した操作系や部品等の共有化を図る,すなわちジオニックの持つ巨大な生産設備を他社MSの部品にも回すことが可能となることを前提としていたことや,ペズン計画が同様にこれまでのジオニック系の機体に他社システムを導入する計画となっていたことからも明らかだと思われる。}}。
 一年戦争末期には,MS-14という傑作機を生み出しているが,戦局の悪化により実機の活躍はほとんど無く,公国の敗北によってジオニック社もまた戦犯のひとつとして解体されてしまうのであった。

 一年戦争が終戦すると,地球連邦政府はジオン公国こそが大戦の戦犯であるとの立場をとり,戦時賠償金などはジオン共和国に対して大きく課せられることはなかった。(これは,あくまでも公国,すなわちザビ家の問題である,とのスタンスであろう事は想像できる。)
 軍需産業の縮小は行われ,新型モビルスーツの開発や生産について制限が課せられたものの,他のメーカーは企業そのものが姿を消すには至らなかった。しかし,ジオニック社は,その企業そのものを消失させる形ので分割が実施されたのである。
 無論,この措置は単純に軍需産業の縮小という名目もあったであろうが,その背後には連邦系企業のモビルスーツ開発技術の入手という本音も見え隠れしている。事実,競合メーカーであった[[ツィマット社]]は,規模縮小は避けられなかったものの,企業分割は避けられ,一年戦争後も主にサイド3などのMSや艦艇などのメンテナンスという業務を得ている。

 ジオニック社の基礎研究部門などの多くは[[アナハイム・エレクトロニクス]]社に吸収されており,こうした企業の意向がジオニック社の存亡を決定づけたといってかまわないだろう。

!ジオニック社の特徴
 ジオニック社の特徴としてあげられるのは,やはりモビルスーツ開発生産メーカーである,という点であろう。特に,代表的製品であるMS-06は,その後の歴史においても著名な製品の一つであり続け,これを超える生産数のモビルスーツは誕生していない。(改装型の年時バリエーションを全て含めてもこれに対抗できるのは,地球連邦軍が開発したRGM-79とその後継バリエーションくらいのものである。)
 しかし,これ以外にも様々な武器類,艦艇,装備など多岐に渡る製品があったことを忘れてはならない。

 ジオニック社は,元々軍需に食い込んだメーカーではあったが,単なる軍需メーカーではなく,様々な分野の基礎研究に投資していたメーカーでもあった。だからこそ,これらの基礎分野研究において得られた技術を複合した新技術の開発にも積極的であったことから,新型兵器の開発コンペにおいて人型という既成概念を取り払ったアイデアを提示することができたものと思われる。
 また,関連する下請け企業も多く,ホシオカなど基礎技術に高い技術を持った下請けの尽力によってジオニックの高い技術力が支えられていた,といっても過言では無いだろう。
 こうした結果,モビルスーツの開発においては,主導的な役割を担っており,MS-05/MS-06(ザク),MS-07(グフ),MS-14(ゲルググ)といった主要な量産型モビルスーツの生産メーカーである。またその一方で水陸両用MSの基礎設計にも関与しており,いわば,ほぼ全てのモビルスーツ生産に関与したといっても間違いでは無いのである。
 それ故に,保持するモビルスーツ関連のパテントもかなりのものとなっていたことは想像するに容易く,これが技術を入手したアナハイム・エレクトロニクスが後に総合企業として地球圏全域に影響力を与えることとなったのも頷けるところである。

!ジオニック社の各種施設
 ジオニック社は,一年戦争当時,サイド3の本社や各コロニー内の支社,工場だけではなく,月面都市グラナダにも支社を持ち,モビルスーツの生産を行っていた。
 無論,地球侵攻作戦によって地球上に拠点が得られると,それら拠点においてもモビルスーツ生産を行っている。(ただし,地球上の生産拠点はあくまでも軍部主導で有り,ジオニック社メンバーも出向していたが,施設そのものは軍部管理であったのだろうと考えられる。)

:サイド3本社:
 ズムシティに設置された本社。
 各支社の統合管理を行っていた。

:ズムシティ工廠:
 ズムシティにある工場で,開戦当初からMS-06を生産していた。

:グラナダ工廠:
 グラナダ基地に併設されていたジオニック社の工場。
 一説{{fn 出典は「GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET 0079」}}によると,この工廠の施設を用いて,ジオン共和国と地球連邦の終戦協定が結ばれたという。
 一年戦争後は,アナハイム・エレクトロニクスに吸収合併され,連邦軍のモビルスーツ生産工場として運用されている。(生産された機体は,RMS-106など。)
 また,併設された施設の一部は,極秘裏にエゥーゴのために運用されたとも言われる。

:ZEONIC社情報システム基礎研究所:
 ジオニック社の研究機関の一つ。[[ヒデ・アンドリュー]],[[カズヒコ・ハチヤ]]らが所属。
 情報処理システムなどの開発研究を行っている研究所{{fn 出典:ガンダム展パンフレット}}。

:ZEONIC社ヒューマンインターフェイス基礎研究所:
 ジオニック社の研究機関の一つ。[[タロウ・マエダ]]らが所属。
 その名の通り,各種インターフェイスの開発を中心に行っていた{{fn 出典:ガンダム展パンフレット}}。

!!備考
 ジオニック社の設定について初めて登場したのはガンダムセンチュリーであり,これがMSVに採り入れられた結果,認知が進んだものである。このため,様々な要因から設定の変遷があった。特に英字表記は,ジオン公国そのものの変更があったことから,当初は,ZIONECであったが,現在は,ZEONICが正しいものとなっている。

 なお,厳密な意味でジオニック社が公式化したのは,MS IGLOOである。
 しかし,機動戦士Zガンダム劇中のアナハイム社がジオニックを吸収したという設定が当時から存在しており,この点でいっても事実上初期からの公式設定といっても間違いではない。
!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
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{{category 用語}}
{{category 用語・UC}}
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{{lastmodified}}
//2011.11.28:ZEONIC社ヒューマンインターフェイス基礎研究所
//2011.11.28:ZEONIC社情報システム基礎研究所
//2015.03.12:ズムシティ工廠
!!ノート
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