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ギレン・ザビ 地球侵攻作戦におけるズムシティでの演説の変更点

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!!!ギレン・ザビ 地球侵攻作戦におけるズムシティでの演説
*[台詞]
//*読み:
*分類:セリフ
*区分:[[宇宙世紀]]
*出典:[[機動戦士ガンダムUC]]
!!説明
 ギレン・ザビが地球侵攻作戦に際して,降下するジオン兵に対して行った演説。

!!本文
 開戦より一ヵ月。将兵諸君らの獅子奮迅なる活躍によって,我がジオン公国は地球連邦を圧倒せしめた。しかし連邦を真に屈服させ,建国の父であるジオン・ダイクンの理想を実現するには,まだ困難な闘いを勝ち抜かねばならないのも事実である。

 この一ヵ月あまりの戦いで,総人口の半数が死に至ったとする説がある。それをして,我らジオン公国を人類史上未曾有の殺戮者と誹謗する向きもあるが,そうだろうか? およそ百年前,地球を極限まで疲れさせた人類は,増えすぎた人口を宇宙に移民させることで生存の道を得た。そのこと自体はよい。人類文化の壮挙であるとする説も傾聴には値しよう。が,悠久の自然体系において,人類のみが兄弟に増え続けるのは,自然の摂理に対する冒涜ではなかったか? その自省がなされるまま,個々人の欲望のままに宇宙に生活圏を押し広げた結果は,一部の特権階級者による地球の占有である。彼等を保護するためだけに機能する連邦法と,地球から宇宙を管理できると信じた行政府の無為無策である。絶対民主主義の美辞麗句を隠れ蓑にした官僚主義の横行であり,宇宙から搾取した資源を持って地球を再開発するという,本末転倒以前の愚挙である!
 人類は,いまこそ己を見つめ直さねばならぬ。自然体系を構成するひとつの種として,自然に対し,世界に対し,謙虚で有らねばならぬ。その観点に立った時,五十億とも言われる人々の死は,人類が自然に対してなさねばならぬ贖罪であったとは考えられまいか? そうであるなら,我々に課せられた責任は重大である。多くの犠牲の上に立ち,人類を永続させる新しい管理体系を構築する役割が我々に与えられたからだ。

 今日,ここに集った将兵諸君は,地球侵攻作戦の栄えある前衛である。ほとんどの者は地球に降りた経験がなく,またその目に地球光を捉えたことすらあるまい。未知の世界,それも敵地に斬り込む諸君らの心は決して穏やかではないだろう。
 しかし忘れないで欲しい,ジオン建国の志を。宇宙に出た人類は革新し得ると言ったジオン・ダイクンの言葉を。月の裏側に位置するここサイド3は,地球からはもっとも遠い。宇宙に放逐された民の中でも,最下層の宇宙人と揶揄されてきたのが我々である。が,それゆえに,我らは次代の地球圏を管理する優良種たり得る。宇宙の深淵を覗き,人類という種を客観視することのできる選ばれた民なのだ。

 諸君らは侵略者ではない。連邦の軟弱に汚染された大地を解放し,人々を教化するために地球に降りるのである。優良種たる我らが管理してこそ,人類はシンのユートピアに近づくことができるのだ。ジーク・ジオン!

!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
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{{category 台詞・ガンダムUC}}
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!!ノート
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