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TACTICS(タクティクス)
- [雑誌]
データ
出版データ | |
---|---|
発行 | 毎月1日 |
発売日 | 毎月2日 |
定価 | |
発行元 | ホビージャパン |
概要
ホビージャパンがかつて刊行していたゲーム雑誌。
ゲーム雑誌とはいうが,一般的に思い浮かぶようなコンピュータゲームを取り扱った雑誌ではなく,実際にダイスやカードを使用するテーブルゲーム(ボードゲーム)の専門誌であった。
創刊された1981年(1982年1月号)は,任天堂のゲームウォッチやその他のLSIゲーム(点灯管を使ったもので,液晶ゲームの前段階的なもの)は存在していたが,カセットビジョンなど一部を除いて,家庭で遊べるコンピュータゲーム機は存在していない時代である。
こうした時代,ゲームというと「人生ゲーム」,「将棋」,「囲碁」,「トランプ」といったボードゲームやテーブルゲームなどのことであり,ようやく70年代末にアメリカで大ヒットしたウォーシミュレーションゲームが国内に流通し始めた時期でもあった。
将棋や囲碁と言った専門誌は存在していたが,ゲームという意味での取り扱い雑誌は事実上このタクティクスが初で,新しい遊びとしてウォーシミュレーションゲームに飛びついた層に高い評価を受けることとなった。
ホビージャパン本誌では,ミニチュア模型を使って遊ぶ「ミニチュアウォーゲーム」を取り扱ったこともあり,これらを専門に扱う雑誌という意味と,当時同社が輸入販売していた様々なウォーシミュレーションゲームのサポート雑誌という意味合いで創刊されたのが,タクティクスなのである。
最大の特徴は,各種ゲームのエラッタ(正誤訂正),追加ルールの翻訳といったこの手のアナログゲーム誌の誌面構成が既に完成していたという点にある。と同時に,実際にプレイした様子をまとめたリプレイ,未翻訳のゲームを翻訳して付録とするなどの積極的な付録展開を含め,その低価格(当時,市販のウォーシミュレーションゲームは安い物で2000円台,高い物になると一万円を超えており,非常に金のかかる遊びだった)から,好評であった。
しかし,ウォーシミュレーションゲームのブームはそれほど長く継続することはなく,特に83年発売のファミリーコンピュータによってゲーム=コンピュータゲームという図式が浸透し始めると,加速度的に廃れていくこととなった。(パソコンではこのわずか後にウォーシミュレーションゲームをコンピュータゲーム化したソフトが登場しており,判定や計算をする必用のないコンピュータゲームがシミュレーションゲームの主流になっていってしまうのである。)
また,海外でウォーシミュレーションゲームから派生したロールプレイングゲーム(TRPG)が日本上陸を成し遂げ,80年代後半からはウォーシミュレーションゲームだけではなく,TRPGも取り扱うこととなる。この流れは国内でのTRPGブーム(最大の要因は,コンプティークで連載されていたロードス島戦記によるところが大きいが)の結果,誌面をTRPGが占めるようになっていった結果,隔月併売(偶数月ウォーシミュレーションゲーム,奇数月TRPG)の体裁に変更した後,1990年休刊した。
この雑誌コードは,そのまま新創刊の「RPGマガジン」に引き継がれるが,タクティクス本誌は,ホビージャパンの別冊扱いで,季刊刊行が続けられることとなったが,わずか2年で再び休止することとなってしまった。
なお,タクティクスではホビージャパンなどが刊行していたガンダム関連ウォーシミュレーションゲームやTRPGもサポートしており,専門の別冊も登場している。
これら別冊は,現在では見ることのできないオリジナルの解釈なども多く,「消えていった設定」という意味でも見るべき点が多い。
関連項目
編集者
最終更新時間:2015年08月12日 20時03分22秒
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脚注