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NT-D
- [用語]
- 分類:システム
- 区分:宇宙世紀
- 出典:機動戦士ガンダムUC
説明
RX-0《ユニコーンガンダム》に搭載されているもので,フル・サイコフレームのオペレーティングを行うOSに組み込まれているシステムがNT-Dである。
表向き,NT-Dはニュータイプ専用機のオペレートのためのシステムとされており,ユニコーンガンダムのリミッターとされていた。すなわち,ユニコーンガンダムのスペックを使いこなせるパイロットが搭乗するとリミッターを解除し,フルスペックでの運用を可能とするものだったのである。
だが,実際にはNT-Dの持つ機能はそのようなものではなかった。
NT-Dは,敵対するパイロットがニュータイプパイロットであると(機体が)認識すると,ユニコーンガンダムのリミッターを解除し,操縦から火器管制に至るまで機体の制御を乗っ取ってしまい,実際には,パイロットすら敵のニュータイプパイロットの感応派を感知するセンサーという役割に追いやってしまい,「ニュータイプ殲滅兵器としてのユニコーンガンダム」の一部品に組み込んでしまうものであった。
一年戦争の終戦後から連邦軍上層部はニュータイプという存在に懐疑的であった。いや,存在を疑うのではなく,彼らの存在によって自らの特権が奪い去られるのではないか,という疑念が先に立ったのである。結果として,ニュータイプ部隊と呼ばれたホワイトベースのクルーは冷遇されることとなったのであるが,その一方で,敵のニュータイプパイロットに対応するにはそれ相応の能力を持った人材が必要だったのである。
強化人間というものも,そうした事情が生み出させたものであるが,NT-Dは,ある意味これを一歩進め,それらの能力を持つパイロットをニュータイプ殲滅のためのパーツとしてしまうシステムだったのである。
つまり,ガンダムによって始まったニュータイプ神話をガンダムによって崩壊させるために生み出されたのがユニコーンガンダムなのである。
このため,システム開発においては,「ニュータイプ・デストロイヤー・システム」との名称が与えられていたのである。
しかし,ユニコーンガンダムの開発にビスト財団が絡んでからその目的が変わっていった。ラプラスの箱の開示を目指していたカーディアス・ビストは,ユニコーンガンダムにLa+(ラプラス・プログラム)と呼ばれるプログラムを忍ばせた。
このプログラムは,ユニコーンガンダムのパイロットが人工的に作られた強化人間ではなく真のニュータイプであった場合に発動し,ラプラスの箱のありかを明示するように仕組まれており,NT-Dシステムもその目的に合致した形で発動するように変更されていたのである。
ラプラスの箱の真実と共に,この機能は言わばニュータイプによって示される道しるべであり,NT-D(ニュータイプ・ドライブ)としての意味を持たされたのである。
結果的に,ユニコーンガンダムは,ラプラスの箱を巡る事件でパイロットのバナージとともに様々な経験を積み,真の力を発揮するようになっていったのだった。
関連項目
編集者
最終更新時間:2015年10月04日 22時34分06秒
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脚注