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ミネルバ
- [艦艇]
- 分類:不明(ミネルバ級?)
- 区分:コズミック・イラ
- 作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- デザイン:山根公利
説明
LHM-BB01ミネルバは,いわゆるヤキン・ドゥーエ戦役の後にザフトが開発した新型のモビルスーツ運用戦闘母艦である。
開発コンセプト
従来のザフト艦同様にモビルスーツとの連携を前提としている点では,コンセプト的に同じともいえるものであるが,搭載するモビルスーツは,セカンドステージシリーズを前提としていたため,ある意味「特定のモビルスーツとの連動運用」を前提とした,FFMH-Y101エターナルに近いコンセプトであるともいえるだろう。(実際,デュートリオン充電システムなどは,こうしたモビルスーツと母艦の連動ありきのシステムであり,ZGMF-X56S《インパルス》に搭載されたシルエット・システムをフルに活用する場合には,こうした母艦の建造は必須であったと考えられる。)
しかしながら,武装やその艦体構造などは,従来のザフト艦とは全く異なった思想で設計されている。
従来のザフト艦は,その戦闘能力をモビルスーツ重視に割り振ったとも断じることができるもので,実際,大規模な艦隊戦は想定されてはいない(故に,単艦での打ち合いになった場合には,連合艦に敗北する場合も多かったのである)が,ミネルバは,明らかに艦隊戦をも想定した武装と艦構造が採用されているのである。
その意味では,従来のナスカ級やローラシア級といったこれまでのザフト系艦艇と比較して,明らかに連合系技術,すなわち,前大戦における連合のモビルスーツ運用艦,アークエンジェル級強襲機動特装艦と似た意匠を見ることができるのである。
実際,前大戦において連合のオーブ首長国連合への侵攻に際して,プラントへと離脱したコーディネイターも数多く存在しており,これらの技術者が,協力して設計を進めたのが,ミネルバなのである。
武装
ミネルバ最大の特徴が,アークエンジェル級が採用していた特装砲(陽電子砲)を採用したことにある。特装砲は,元々オーブのイズモ級が採用していた装備で,そのブラッシュアップされたものがアークエンジェル級に搭載された「ローエングリン」であるが,同等の装備として,QZX-1 陽電子破城砲「タンホイザー」が採用されたのである。
タンホイザーは,出力的には艦載砲史上最大級のものであり,その威力故に,運用が難しい側面も存在する。
同様に,ブリッジ左右に設置された,XN47 2連装ビーム砲「トリスタン」は,イズモ級のゴッドフリートの改良型と思われ,艦載砲としては最高級の速射能力が特徴となっている。
なお,これら以外にもアークエンジェル級やイズモ級に近い装備が数多くあり,本艦に冠しては,先に述べたオーブ系技術の投入は間違いないだろう。
一方,ミネルバを特徴付けている装備が,M10 42cm 3連装砲「イゾルデ」である。
粒子ビーム砲,電磁レールガンといった兵装が中心となっていたこの時代に,従来の艦砲と同等の装備が備え付けられているのである。
イゾルデの口径は,42cmにも至るもので,かつて海洋で運用された「戦艦」が搭載していた艦砲にも匹敵するものであった。もちろん大型故にその威力はかなりのもので,安定下での長距離射撃では威力,飛距離ともに並ぶ物はない[1]。
通常は,中央カタパルト前部に収納されているが,戦闘時には展開することとなる。
構造
艦本体は,セカンドステージ・モビルスーツとの連携が前提であり,特に新鋭機であるインパルスの運用がメインとして開発された艦である。実際には,インパルスの中心的なシステムであるインパルス・システム(機体の分離・換装システム)は,他の機体での採用が見送られたため,実質的に,艦中央部のカタパルトは,インパルス専用の物となっている。
中央カタパルトは,インパルス・システムのみならず,シルエットシステムを有効に運用するために開発された物であり,シルエットフライヤーとの連動により,より迅速にモビルスーツの装備変換/運用が可能となっている。また,他のセカンドステージ・モビルスーツにおいてもその運用時間の問題を解決するためにデュートリオン送電システムが搭載されており,既存の艦艇とは異なった運用が前提となっているのである。
このデュートリオンビームの照射範囲とモビルスーツの運用距離との関連性から,これまでのザフト艦とは異なり,積極的に前線に出て行く必要性が生じており,これがミネルバの構造をアークエンジェル級などと近いものにしたのだと思われる。(これは,戦闘ブリッジの採用とその構造も類似している点からしても想像することができる。)
なお,セカンドステージ・モビルスーツは,ZGMF-X24S《カオス》,ZGMF-X31S《アビス》,ZGMF-X88S《ガイア》は,連合の特務部隊によるアーもリー・ワン強襲事件において,強奪されており,実質的にデュートリオン送電システムは,ほとんど役に立ったとは言い難い状況になっている。
また,インパルス単機のためのセンターカタパルトは軍用艦として考えた場合,明らかに無駄な構造であるともいえ,機能不全を起こしていたともいえる状況であった。
これらの点から,本来のミネルバの設計は「インパルス・システム」に特化した運用が前提であったものと思われ,システムの本格採用が却下されたことで,通常型のモビルスーツの運用能力が高められたものと考えられる。
戦績
ミネルバは,停戦後初の新造艦[2]として全世界に向けて華々しく公開される直前に,アーモリー・ワンにおける新型MSの強奪が行われ,進宙式を迎える前に実戦投入されてしまっている。
その後,ガーティ・ルーの追撃戦,ユニウスセブン落下事件と立て続けに実戦を経験し,そのまま大気圏降下,オーブへと身を寄せることとなった。オーブにて,暫定的に修理を受けることとなったが,その最中に連合とザフトが開戦,更にはオーブの連合参画があり,満身創痍のままカーペンタリアへと離脱することとなる。
こうして,落ち着いて大規模な修理を行う間もなく,様々な戦線に投入されつづけ,ついには宇宙に戻り,メサイア攻防戦に投入され,アークエンジェルとの戦いで大きく損壊,ついには沈む事となった。
そういった意味では,C.E.73の俗に言う「メサイヤ戦役」における,戦いの発端から終結までの当事者となった艦である。
スペック/データ
データ
- 所属:ザフト
- 艦籍番号:LHM-BB01
- 艦長:タリア・グラディス
スペック
スペック | |
---|---|
全長 | 350m |
全幅 | Unknown |
基準排水量 | Unknown |
搭載機
- インパルス
- ザクウォーリア x2(ルナマリア機,アスラン機)
- ザクファントム
- セイバー
- アビス(予定)
- ガイア(予定)
- カオス(予定)
- デスティニー
- レジェンド
- グフイグナイテッド(ハイネ機,量産機)
武装
- QZX-1 陽電子破城砲 [タンホイザー]
- XN47 2連装ビーム砲 [トリスタン]
- M10 42cm3連装砲 [イゾルデ]
- ナイトハルト
備考
ミネルバは,特殊な艦艇であり,その艦番号にもそれが現れている。
通常,「戦艦」を表すコードには,「BB」が付加されることが多く,ミネルバの型式にもそれが見える。
しかし,ミネルバそのものは,モビルスーツ強襲揚陸艦にも分類され,それを表すコードとしてのLHMが付加されており,かなり特殊な艦番であることがわかるだろう。
関連項目
編集者
最終更新時間:2015年05月31日 18時20分13秒
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脚注