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ジオング(完成体) / パーフェクトジオング
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MSN-02 |
兵器区分 | ニュータイプ専用モビルスーツ |
所属 | ジオン公国軍 |
パイロット | シャア・アズナブル |
製作データ | |
デザイナー | 大河原邦男 |
初出作品 | MSV |
参考文献 | MIA データシート GUNDAM WAR GジェネレーションDS GジェネレーションF Gジェネレーションポータブル ガンダム占い0079〜0080 ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 30.1m |
全高 | 38m[1] |
全高 | 35.8m[2] |
頭頂高 | UN |
本体重量 | 234.2t |
本体重量 | 317.2t[3] |
全備重量 | 421.2t |
重量 | 179t[4] |
ジェネレータ出力 | 9400kw |
スラスタ推力 | 187000kg |
センサ有効半径 | 8100m |
黒歴史コード | 07-6327233 |
頭部
ジオングの頭部は,非常時には脱出装置として機能するが,実際にはオールレンジ攻撃の一画を担う超小型の宇宙戦闘艇でもあると言える。
また,サイコミュデバイスのコントロールユニットでもあるため,本体から供給される各種エネルギーライン以外に,独自のエネルギーシステムを有している。
単独での活動時間については諸説ある[5]が,いずれの説においても本体への再合体を行うことで,プロペラントとメガ粒子砲の再チャージが可能とされている。
胴体部
ジオングは,当初計画の中に機体各部を分割してのオールレンジ攻撃を想定したプランも存在しており,実戦投入された機体にもその名残としての装備が存在している。胴体部に搭載されている固定武装がそれで,2門の強力なメガ粒子砲の砲身の先端には相応の自由度があり,対地,対空兵器としても使用可能である。
これは,分離時に胴体部もひとつの攻撃端末として運用可能とするためのもので,コクピットブロックを有することもあって,まさに中型の航宙戦闘艇そのものである。
腕部
ジオングの両腕は,上腕部から分離してオールレンジ攻撃を展開する有線ビット兵器として機能し,究極的には片腕で5つのターゲットを個別に狙うことが可能だったといわれている。
戦況によってはマニピュレーターとしての使用も前提としてあるため,出撃時には防塵板を装着している場合もある。その場合でも,メガ粒子砲は問題なく使用することができる(無論,防塵板は一瞬で蒸散する)。ただし,既存の機体とは規格が大幅に異なるため,既存のMS用の武装などは,特別なエネルギー供給を必要としない斬撃武装などを除き,ほとんど使用できない。
なお,上腕部と前腕部を接続しているケーブルの全長は数kmに及び,敵機による攻撃や事故による切断に備え,予備のケーブルも装備していたと言われているが,再接合の方法など,その実効性には不明な点も多い。
脚部
ジオングは,U.C.0079年12月31日の出撃時,言わば"脚が付いていない"状態で出撃したと言われている。もし,この出撃が数日,あるいは数時間ほど遅れていたならば,その仕様は異なっていたかもしれない。
実際のところ,脚部ユニットは少なくとも1機分は完成していたと言われており,これが装着可能であったとの説も存在するのである。
記録では,ア・バオア・クー工廠の整備士が「脚なんて飾りです」との発言を行ったとも言われており,ジオングという(いわば上半身部で機能的に完結した)機体に脚部は不要であるという論説は,この発言などが理由とされることも多い。
実際,現在確認できる資料のほとんどで見られる「パーフェクトジオング」は,「脚部の持つ機能」が類推できない通常型の脚部としか見えないものであり,意義を問う資料が存在することもまた理解できる。
実際のところ,プランニングとされていたと言われるMSN-03ジオングでは,脚部を含めて攻撃端末として運用かのうであったともされており,この場合は機能的な部分が想定可能である。
一方で,よく知られる写真の脚部にはそうした攻撃用の機能は無いように見受けられる。
ここから推測できるのは,ジオングの脚部は巨大なコンフォーマルタンクであった可能性である。足首裏に設置された巨大なバーニアは,実機で運用されたスカート内の巨大なバーニアと同等もしくはそれ以上の推力があるように見受けられるものであり,いわば「MS-06Rの脚部を巨大化したもの」と考えられるのである。
実際,後にこの機体にシャアが搭乗した際には,ア・バオア・クーで搭乗した際よりも機動性・運動性が高まっていたと記述される資料も存在している。
武装
キアM-33E 腕部5連装有線メガ粒子砲 x 2
腰部メガ粒子砲 x 2
頭部メガ粒子砲 x 1
概要
MSN-02《ジオング》は,一年戦戦争末期,ジオン公国軍が「究極のモビルスーツ」を目指して開発を進めたモビルスーツである。そのため,国家の象徴たりえんとして,国名を取って「ジオング」と命名されたとされている[6]。
ジオングは,サイコミュを搭載し,パイロットのニュータイプ能力に応じた戦術を取ることが可能で,最強のモビルスーツにふさわしい機体と言うことができる。
その意味では,本機の名称であるジオングは,ニュータイプ思想を提唱したジオンの名から取られているともいえ,そしてその搭乗者が,ジオンの息子たるシャア・アズナブルであったのはある種の歴史の皮肉と言ってもいいだろう。
ジオングは,ア・バオア・クー攻防戦において,完成度80%の段階で実戦投入されたが,既にその戦闘能力については100%に近いものであった。
ア・バオア・クーのNフィールドに布陣したジオングは,連邦のRX-78《ガンダム》との激闘の末,相打ちの形で撃破されている。
なお,一説によるとこの時点で実働可能な機体は3機存在したものの,パイロット不足からシャアの機体以外は,実戦投入を見送られたとされている。
内,1機がアクシズへと持ち出されており,後に再びシャアによって運用された(この際には完成体,いわゆるパーフェクトジオングとしてであった)とも言われている。
開発
ジオングの開発プロジェクトは,公国軍がMS-14計画と同時に進めていた突出した性能を持った(そのため,本格量産は想定されていなかった)MS-16計画に属する物で,その中でもMS-16X計画(ビショップ計画)として提示されたものがベースとなっている。
仮称「MS-16X《ジオング》」として提示されたこのプランでは,既にサイコミュ搭載が前提として提示されており,ニュータイプパイロット専用の機体として位置づけられていたとされている。
ジオングの開発は非常に難航したが,その理由として大きく二つの要因が存在する。
ひとつは,サイコミュの小型化の問題である。
試験運用が行われたニュータイプ専用モビルアーマーであるMAN-03《ブラウ・ブロ》やMAN-08《エルメス》などは,極めて巨大な機体となっており,そのほとんどがサイコミュ関連装備であったとされている。これを小型化を進めたのであるが,結果的に一定サイズ以下に小型化することができず,本機の機体サイズは,脚部が未実装の状態で標準的なモビルスーツサイズとなっており,フルサイズ(脚部装着時)には,実に全長35m[7]にもおよぶ巨体であったとされる。
また,運用可能なパイロットがほとんど存在せず,テストが進められなかったという点も大きな問題であった。
ブラウ・ブロは,攻撃端末のテストを行うために複数のパイロットで操作可能なかたちで設計が行われていたが,エルメスには専任のパイロットが確保されたことから,それぞれのパイロットによる運用試験が行われている。
ジオングの攻撃端末となる腕部の試験に用いられたのは,MS-06Z《サイコミュ試験型ザク》であるが,この機体は3機建造されたものの,試験中の事故により,スケジュールが大幅にずれ込んでいる。(一説によれば,その内の1機はヤハギ・フランジバックなるパイロットの機体だったとも言われる。また,2号機は後に改装され,MSN-01と型式番号を改めている。)
結果として,試作機に相当する3機が完成したのは,U.C.0079年も末頃であり,完全な機体の完成を見ることもなく,実戦に投入されたのだった。
特徴と複数の開発プラン
ジオング最大の特徴は,各部がブロック化されており,それぞれが単独に稼動可能であるという点であろう。すなわち,腕部は有線ワイヤーで結合された5連装メガ粒子砲を搭載した攻撃端末,胴体部は大型メガ粒子砲2門を装備する攻撃機,そして頭部はメガ粒子砲1門を備える小型艇,といった具合である。
さらに,完成体とされるプランでは,脚部も分離可能な攻撃端末[8]として機能する予定だったとも言われている。
蛇足ながら,前腕部ユニットは,有線ワイヤーが切断された場合でもある程度のコントロールは可能(それなりのNT能力は必要だが)で,再接続することで予備ワイヤーによるコントロールが再び可能になる。
また,本機の特徴として,複数のコクピットを有しているという点もあげられるだろう。本機のコクピットは胸部,頭部の2カ所有り,いずれも機体コントロールには問題がなかったようである。(しかし,実戦に投入された機体は,胸部側のコクピットで起動を行う必要があったようである。)
また,頭部コクピットは脱出装置としての役割も持っている。なお,この複数コクピットであるが,ニュータイプ能力の無いパイロットが本機をコントロールする為と言われており,頭部がガンナー,胸部が機体制御に用いられる予定であったとも言われている。
これは,ある意味,ブラウ・ブロの構造を踏襲しており,実用段階のニュータイプ専用機とされたエルメスとは異なり,ジオングが試作機段階であったことの証左だとする論説も存在する。
他にもジオングの完成プランとしては,複数のものが確認されており,脚部の装着された機体(の想像図と思われるもの)では,まるでMS-09《ドム》のような形状の物[9]も確認されている。
また,本機の全長とほぼ同サイズの巨大な実剣を装備する予定だった[10]とも噂されており,終戦間際の混乱を示していると言えよう。
引用
GUNDAM WAR 永久の絆 ジオン公国軍 U-70
一年戦争末期,80%の完成度で出撃,大破してしまったジオングの完成形。脚部ユニットの装着により,大気圏内での行動が可能である。ただし,実戦に参加したという記録はない。
備考
厳密に言うと,パーフェクトジオングという呼称は,通称であり,元来プラモ狂四郎の機体を指している。
また,1984年に配布されたバンダイのMSV新製品情報が掲載されたチラシでは,機体名が「ジオング陸戦型」しており,同様に,ガシャポン戦士シールの一部では,正式名称を「陸戦用歩行ユニット装着型ジオング」としている。いずれにせよ,陸戦機として位置づけられており,設定上の方向性が定まっていなかったことが窺える。
関連項目
編集者
[MS/MA・M]
[モビルスーツ・MSV]
最終更新時間:2015年12月13日 20時53分00秒
ノート
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脚注