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Sガンダム ブースターユニット装備型
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MSA-0011[Bst] |
兵器区分 | 汎用多目的型可変試作モビルスーツ長距離侵攻用ユニット装備型 |
所属 | 地球連邦軍 |
パイロット | リョウ・ルーツ |
製作データ | |
デザイナー | カトキハジメ |
初出作品 | GUNDAM SENTINEL |
参考文献 | 1/144 プラモデル インストラクション GUNDAM WAR ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 19.16m |
頭頂高 | 15.81m[1] |
頭頂高 | 15.71m[2] |
本体重量 | 82.18t |
全備重量 | 220.13t |
全備重量 | 220.1t[3] |
パワージェネレーター出力 | 12250kW |
スラスタ推力 | 267500kg x8 |
スラスタ総推力 | 2140000kg |
移動用ロケット推力 | 267500kg x8 |
姿勢制御バーニア | 16基 |
センサー有効半径 | 18800m |
装甲材質 | ガンダリウムγコンポジット |
黒歴史コード | 07-4650215 |
頭部
MSA-0011の頭部は,いわゆるΖ系の設計を参考に担当のデザインチームが独自に開発したもの[4]で,センサー類などは"ALICE"のスペックに対応した高性能なもの。サブプロセッサーシステムなども装備されている。
特にSガンダムの頭部には,熱源となるユニットが多く,冷却機構が強化されており,構造そのものも高効率な廃熱効果を得られるようになっている。
また,実戦における"ALICE"稼働のデータ収集そのものも目的のひとつであるため,「彼女」の"五感"を担う各種センサーのレンジや精度に関する要求値は高く,見た目以上に高コストなユニットとなっている。
テールスタビライザー
Gアタッカー,Gクルーザー形態時に機首となるユニット。MS形態時はAMBACユニットとして機体の機動を補助する。内部はほとんどがプロペラントで占められているほか,センサー類や電子機器を内装する。
テールスタビライザーは,60mmバルカン×4門を内蔵する物と換装が可能である。元々は,建造された2号機に採用されたスタビレーター[5]であったが,Sガンダム自体のユニット構造故,換装が可能となっている。
バックパック
テールスタビライザーの基部とスラスターユニットで構成される部位で,ムーバブル・フレームによってAパーツと接合されている。部位ごとのユニット化はバックパックにも及んでおり,スラスターユニットも換装可能である。
本形態で取り付けるユニットは,Gクルーザーモード用の推進器である。
ブースター・ユニット
Sガンダムの本体と同時に開発された,強化バック・パック。本体構成内容は,大出力の熱核ジェット/ロケット・エンジン,大容量のプロペラント・タンクx2が,そのほとんどを占める。
ビーム・カノン基部(エネルギー供給コネクター)が2基に増やされ,故にバックパックとしてSガンダムが装着した場合,4門のビーム・カノン装備が可能となる。又,本体上部と下部の接合部で,最大27°までの折れ角を形成する事が出来,複雑に入り乱れた各部ユニットとの干渉を減らす。Bst型時には増加プロペラント・タンク等を加熱しない為にも必ずこの機構を用いている。
ショルダー・ウイング
Gアタッカー,Gクルーザー形態時に主翼となるユニット。
肩ブロック上端部に設置されているが,実際には肩ブロックのジャケットに接続されておらず,内部のジェネレーターユニットに直づけされている。
本形態では必要の無い装備ではあるが,AMBACユニットとして接続されたまま運用される場合もある。
武装
Sガンダムは,アナハイム・エレクトロニクスのなかでも先進的な技術の開発と投入を意欲的に推進する事業部とデザインチームが担当していた。そのため,新機軸の兵装や革新的な機体が供給されたのである。
60mmバルカン
近接戦闘用の固定武装。Sガンダムは頭部に4門装備する。
ビームカノン(出力12MW)
ムーバブル・フレームによってバックパックと接続されている大出力ビーム兵器。
MSZ-010とは異なり,ビーム・サーベルとしての機能は有していない。
大腿部ビームカノン(出力14MW)
脚部のムーバブル・フレームと連結しているビーム兵器。
ビーム・スマートガンなどのオプション武装運用時には,専用の連結ユニットと換装される。
ビームスマートガン(出力56MW)
大腿部ビームカノンと排他装備となる武装。
エネルギーCAPシステム使用のMS用の携行兵器で,大出力のビーム・ライフルの一種。 メガ・バズーカ・ランチャーほどの威力はないが,取り回しが容易で扱いやすい。Sガンダムの物はムーバブル・フレームで機体と連結されている。
ちなみに,かつて持ち主を識別するタイプの安全装置が施されている拳銃や,HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)を装着した兵士と銃のセンサーがリンクし,より確実で精密な射撃を可能とする機関銃などが"スマートガン",あるいは"スマートガン・システム"と呼ばれていた。ビーム・スマートガンは,マウントを介して本体と連結している点や,高度なセンサーアレイ,レドームなどとMS本体のコンピューターがリンクしている事などから,後者のイメージに近い武装であるため「ビーム・スマートガン」と呼称されるようになったようだ。一説にはメーカーやデザイナーによる意匠であるとするものもある。
ビームサーベル(出力0.9MW)
MSの標準的な近接戦闘用の斬撃武装。
Sガンダムは膝のユニットに装備している。
インコム(出力3.8MW)
Sガンダムが頭部に装備する有線式の準サイコミュ兵器。
一度の射出で可能なのは3射程度だが,回収,再チャージの後,再度使用が可能。
60mmバルカン(テールスタビライザー)
通常型のテールスタビライザーと換装可能な武装型に装着されている装備。
概要
MSA-0011《Sガンダム》は,アナハイム・エレクトロニクスが開発した試作型モビルスーツである。
Sガンダムは,アナハイムによって建造されたあ7番目のガンダムと言うことで,ιガンダムのコードネームで開発が進められた。いわゆるΖ計画における開発機の一つではあるが,主流となるMSZ型ではなく,MSA型の型式が与えられている。
これは,本機のそもそもの開発プランが,MSZ-010《ΖΖガンダム》との競作という扱いであったためで,この際にはMSZ-011の型式番号が与えられる予定だったものが,実際には,MSZ-010の設計上の問題点などをフィードバックした事実上の再設計機としてロールアウトしたためである。
完成した機体は4機であったと言われるが,本来の運用目的のひとつであった人工知能を搭載した機体は,グリプス戦役末期の戦闘で失われており,残る3機の所在も明らかとはなっていない。
本機,MSA-0011[Bst]《Sガンダム ブースターユニット装備型》は,Sガンダムの運用形態のひとつである。
ガンダムタイプモビルスーツとしては異質な「脚のない」形状は,運用面での極めて合理的な判断から導き出されたものである。すなわち,脚部によって得られるAMBAC効果よりも,それを取り払ってでも高加速・高推力を求める仕様だということなのである。
本来,Sガンダムは,本体以外にも様々なオプションパーツが存在する。そもそも,Sガンダムは分離変形は可能であるが,単体でのGクルーザーモードへの変形に際しても強化パーツの装着が必須であるため,これらパーツ群を用いた各種形態への換装は設計時から織り込み済みであったのである。
とはいえ,本形態は,エイノー艦隊追撃における急造の仕様であるが,これが問題なく運用できたのは,Sガンダムのユニット拡張性のなせる技であろう。(結果として,このプランはさらに拡張され,様々なオプションプランが検討されている。)
本形態は,Sガンダムの下半身(Bパーツ)を取り除き,脚の代わりにブースターパックを装着した形態である。
ブースターパックは,新造のアダプターを介して,上半身に接合されており,背部の2基と合わせたその推力は桁違いで,単体で月到達速度が出せるほどであった。このため,リミッターを用いないとパイロットが加速に耐えられないという問題点をもかかえることとなった。
引用
GUNDAM WAR EXTENSION BOOSTER2 連邦 U-344
脚部の代わりにEx-S用ブースターユニットを4基接続した強襲形態。圧倒的な推力と加速性能を持ち,地球軌道から月軌道まで無補給で到達可能。発電衛星SOLの撃破任務を成功させている。
備考
関連項目
編集者
最終更新時間:2015年08月22日 19時28分26秒
ノート
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脚注