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CWU-2/G フライトスーツ

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CWU-2/G フライトスーツ / 地上用ノーマルスーツ

  • [用語]
  • 分類:装備
  • 区分:宇宙世紀
  • 出典:U.C.HARD GRAPH

 説明

 ジオン公国軍が地球侵攻作戦を発動した際に必要となるとして開発・生産を行った装備のひとつ。兵器のみにとどまらず,被服などの軍装品も地球環境に適したものが研究・開発されているが,このCWU-2/G フライトスーツもそのひとつである。
 主にワッパの搭乗員が着用するこれは地上用ノーマルスーツと通称されることが多いが,本来,ノーマルスーツとは宇宙服を指し,地上用として生命維持装置の一切を省いたCWU-2/G フライトスーツをノーマルスーツと呼ぶのは正確ではない。
 しかしジオン軍兵士の多くが地上用ノーマルスーツと呼び慣わしたため現在ではこの名が定着した。兵士たちがこのフライトスーツをノーマルスーツと呼んだ理由には,その外観がノーマルスーツに極めて似通っていたことが挙げられる。元々,CWU-2/Gは,モビルスーツ搭乗員達の多くが着用したM-73 ノーマルスーツの生産ラインを極力流用することが前提でデザインされた。そのため,このように共通点を多く残す外見となっているのである。開戦の前年,ジオン独立戦争勃発の危機が叫ばれる中,地球侵攻のために急遽開発せねばならないフライトスーツを,新規にデザインする余裕はジオン公国軍に無かったのである。
 しかし,この流用デザインは意外な心理的効果を発揮した。兵士たちの精神ストレスの軽減に寄与したのだ。宇宙の軍隊たるジオン公国軍にとって,地球の環境は決して慣れ親しみやすいものではないことは戦前から指摘されており,それは訓練された将兵であっても変わることはない,と考えられていた。兵士たちは,着用し慣れたノーマルスーツに似た,このフライトスーツで身を包むことにより,地球という過酷な環境ストレスと戦うことが出来たのだ。更に,ヘルメットに至っては,ノーマルスーツのヘルメットそのものが使用された。もちろん,それも地球の地域環境に応じて,兵士個人或いは部隊での現地改造が施された。なお,CWU-2/G フライトスーツのCWUとはクロージング・ウエア・ユニットの意味であり,/Gは地上用と推察される。
 このフライトスーツの特徴的部分として,背中に生命維持装置を接続するためのコネクターがあるが,これはノーマルスーツの部品をそのまま転用した名残りで,通常は使用できないようにパッキングされている。第908機動偵察中隊,ワッパ搭乗員のクワラン曹長たちが用いているフィンガーレスグローブは官品ではなく,現地の環境に合わせて独自に調達したローカルメイド品である。このような装備の現地調達は時に部隊規模で行われたが,一年戦争に限らず人類の戦史を通して数多く見受けられる事例である。

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最終更新時間:2010年02月16日 19時13分48秒

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