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1/144 RMS-117 ガルバルディβ(Ζガンダムシリーズ)

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1/144 RMS-117 ガルバルディβ

  • [レビュー]

データ

キットデータ
キット種別Ζガンダムシリーズ 5
発売日1985年5月
価格500円(税抜)
ボックスアート石橋謙一
製作データ
接着剤必要
ニッパー必要
塗装必要
成型多色成型(2色)+ポリキャップ



 解説

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 レビュー(Wiki編集/管理ユーザー)

概要

 「機動戦士Ζガンダム」シリーズの第5弾キット。
 番組序盤に登場した連邦軍の量産型モビルスーツ「RMS-117 ガルバルディβ」をキット化したもの。

キット

 一言で言えば秀作。番組序盤に登場したキットであるが,当時としても格段に完成度の高いキットの一つで,基本的に未改修でも充分なクオリティのガルバルディβが完成する。

 キットは,当時としては平均的な仕様であるポリキャップによる関節可動を導入しており,従前のキットと比べて格段に関節の「ヘタリ」が起きにくくなっている。(ただし,現在のキットの主に差し込みによって関節を構成する仕様とは異なり,パーツ同士の挟み込みによってポリキャップを可動部として利用するものであり,組立の際には塗装等に配慮する必要がある。)

 各部パーツの完成度は十分で,そのプロポーションも比較的良好であるが,現在のHGUCやMGでのリニューアルを見慣れた視点で見ると,いくつか問題点をあげることはできる。
 例えば,組上げた際のプロポーションの「固さ」は,その最たるもので,当時のポリパーツと関節構造ではやむないとは言え,今の視点ではどうにかしたい部分であるとも言える。
 ただし,これはガルバルディβという機体の設定画にも起因する問題ともいえるもので,通常の設定画ではどちらかと言えば太ましいデザインに見えるガルバルディβだが,三面図だと逆に細身の機体として描かれており,こうした当時のデザイン面でも問題点も原因にあるため,制作者の好みに合わせた改修を行うのが最も適当だろう。
 いずれにせよ,微妙なバランスの修正(それも主に各部パーツの詰め,あるいは幅増しで)十分対応できるため,おのおので好みのラインを取り入れてみるといいだろう。

 以下の改修点は,編者が感じて手を入れている部分で,好みのラインをそれぞれの設定画からチョイスしたモノである。(このため,この通りやればベストプロポーションのガルバルディβが入手できるというわけでは無いので念のため。)

(問題点)全体的にみてプロポーションが固い

(理由)
 一般的な設定画を元に設計されているが,一部寸詰まりになっている。
 このため,腕部と胴体部のバランスに対して,下半身が貧弱に見えてしまう。さらに,足首がすね部に埋没してしまっており,結果的にすねが太く見えてしまうため,脚部が太く短い,という印象になりやすい。

(解決策)
 胴体部を上半身と下半身で切断し,腹部を若干(2mm〜3mm)伸ばすことで,胴体部の寸詰まり感は,かなり解消される。それでも,上半身がボリューム過多に見えてしまう場合,若干胸部をハの字に調整し,細めのに見せる調整を行う。(バックパックが非常に大きいので,一回り小さくするとさらに見た目が良くなるが,これはかなり手間なので,出来る場合のみでいいかと。)
 なお,三面図の様な「ゲルググっぽい」幅広の頭部が好みの場合,あまりハの字に切る必要は無いと思われる。(頭部アップ稿やボックスアートなどの細身の頭部が好みの場合,ハの字はやった方が良いかと思う。)

 また,ふんどし部の濃い小豆色のパーツが,短いのも腰高に見せる要員であるため,下方に延長し,より「T」字っぽい印象に修正する。(このパーツは,設定画や三面図よりも短いため,こうした印象が強くなってしまう。)
 フロントスカートは,左右幅を若干狭め,長さを長くし,取り付け角度をより下向きに変更する。(キット付属の組み立て説明書の三面図が参考になる。)合わせて,腰部パーツも取り付け位置が若干さがるため,後述する足首部と合わせ,5〜6mm脚が長く見えるようになり,バランスが改善される。
 併せてリアスカートをもう少し,鋭角的に延長すると,三面図のような大腿部よりもすね部の方が長い印象に改善することができる。

 足首関節を上方にずらすことで,すねから足首を出してしまうことで,全体的に脚部を伸ばした印象とする。さらに,すね部を若干(1mmくらい)幅詰めすることで,三面図のような細めの印象にみせかける。(同時に大腿部も幅詰め,あるいは,もう少し丸みを持たせるように削り込むと,さらに印象が良くなる。)
 この時,キット本来の取り付け位置よりも若干前にオフセットすることで,すね部の前方への張り出し不足をイメージ的に解消することもできる。

(問題点)ゴリラ体系に見えてしまう

(理由)
 腕部の取り付け位置と,パーツのサイズの問題で,非常にバランスが悪くなってしまっている。

(解決策)
 キットは,若干肩パーツが大きめであるため,設定画の通りの取り付け位置になっているのだが,そのままだとキットのように腕部が大きすぎるイメージになってしまう。そこで,上腕部の取り付け位置を,より胴体に密着させてしまうことで,印象の改善を行う。(この際に,一回り細く出来ればさらにいい。)
 前腕部は,設定画を基準にすると,横に幅広で短いのだが,三面図基準だと,形状は良いのだが,サイズが大きすぎる,という印象になる。上腕を小型化できるのであれば,前腕はほぼこのサイズで良いのだが,いずれも難しいというのであれば,手首袖部にくさび形にプラバンを貼り付け,手首が内側に傾いて見えるように調整するのも有りだろう。
 なお,ガルバルディβの手首は,かなり大きいため,近年のHGUCの手首を流用するとイメージが違って見える場合がある。自作,改修以外にMGの小型MS(F91など)の手首を流用し,改修するという方法論もありだろう。

(その他)

(問題点)
 設定画が画稿によって違うため,肩部パーツの解釈が違ってくる。
 例えば,劇場版Ζで,ビームサーベル収納場所となった肩部突起部だが,前面に張り出していたり,肩部と一体化していたり,ことなった解釈となっている。
 また,前面の平らな部分の解釈も,キットのように増加装甲を載せた様な出っ張りとして描かれているものもあれば,C面として描かれているものもある。

(解決策)
 特になし(^^;
 この辺りは,好みの問題だろう。
 いずれにせよ,肩アーマーは少々大型になっているので,内部にスラスターを追加するなどのディテールアップを行う手もある。

まとめ

 いくぶん固い部分が見られるものの,微妙なバランスの修正(主に各部パーツの詰め,あるいは幅増しで対応できる)で格段によくなるのは間違いないキットである。
 また,関節構造が古い為,可動部などが制限されている部分が存在するので,その辺りを現在入手できるマテリアルや他のキットからの流用などで処理してみるのもいいだろう。(足首部をボールジョイントに置き換えるだけでも格段に印象が変わるのでお薦めである。)

 残念ながらHGUCでのリニューアルキットは発売されていないため,1/144スケールで完成品を入手するには,当時のキットを組むしか方法がない。
 だが,比較的高い完成度を活かして,ディテールアップすることによって,スキルの上達を目指してみるのにいい機会となるだろう。

あさぎり

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[ガンプラレビュー/Ζガンダム]

脚注