トップ 差分 一覧 Farm ソース 検索 ヘルプ ログイン

1/100MG RX-78-2 ガンダム Ver.ka

お願い

  ■検索等で初めて来訪した方は,注意書き等を必ずご覧になってください。
  ■Wiki項目への直接リンクは避けるようお願いします。→<必読>  頻繁に項目変更が行われる関係上,直リンクはエラーのもととなります。
  ■あまりにマナーの悪い人がいましたので,一部項目にアクセス禁止処理を行いました。
  ■極めて短時間で集中的アクセスを行ってるIPについては,終息の目処が立たなかったためアクセス禁止処理を施しました。解除申請は本家掲示板にて。

1/100MG RX-78-2 ガンダム Ver.ka

  • [レビュー]

データ

キットデータ
発売日2002年12月
価格3200円(税抜)
ボックスアートカトキハジメ



 解説

 ガンプラ(あるいは玩具)に関するショートレビューです。
 訪問した皆さんの意見も反映できるようにコメントボックスも用意されています。
 ただし,他人の意見を否定するだけの意見や荒らし,単なる宣伝行為などが行われた場合,これらは予告無く削除します。また,荒らしなどに対処する意見も必要有りませんので,記入は避けてください。(巻き添えで削除せざるを得ないことが多いですので。)
 また,写真等を含む詳細レビューを投稿なさりたい方は,掲示板でご報告いただけると幸いです。

 なお,URIの記述は(編集ユーザーが行った記述以外)全面的に禁止します。
 他のレビューサイトなどの情報は,URIの精査をいちいち行えるほどの時間的余裕が無い為です。
 URIの記述があった場合,確認せずに削除しますのでご了承下さい。


 レビュー(Wiki編集/管理ユーザー)


概要

 機動戦士ガンダムに登場した主役モビルスーツ「RX-78 ガンダム」は,様々な媒体で様々なアレンジを受けたデザインが登場している。そうした中でもカトキハジメ氏が描くガンダムは,高い人気を誇り,「カトキ版ガンダム」として様々な形で話題にのぼっていた。
 元々の出自はLDのジャケットとも言われているが,実際に多くの人が目にしたのは,1990年3月に発売された「ハイグレード版RX-78-2 ガンダム」のインストラクションに掲載された画稿だろう。そして,この人気を決定づけたのは,モデルグラフィックス誌上で連載されたGUNDAM SENTINEL 0079(以下,センチネル0079)に登場したことであることは間違いない。(ただし,注意して貰いたいのが,実はハイグレード版のインストと,センチネル0079に登場したものとはデザイン的には別物であるということなのである。特に腕部ラインなどにその点は顕著である。あくまで,ハイグレード版は,後のVer.kaのベースであると言えるだろう。)
 当時は,GUNDAM SENTINELの人気がピークを迎えており,カトキ氏の描くモビルスーツ群もまた非常に人気となっていた。こうした中に「RX-78のリファイン」が登場したことで,その人気が一気にヒートアップしたのである。
 この結果,ガンダムそのもののイメージが,カトキ氏が描く画稿の印象に振れていったのである。その現象はかなりの期間に及び,様々なガレージキットなどでもこういった方向性のアレンジが続いていた。
 1995年にハイグレード版に続き,マスターグレードでガンダムが再びリメイクされた際にもそういった声が出ていたのだが,この時には,一見するとアニメ版のデザインをリファインしたかの様な印象に見える物となっており,「平均的なイメージのデザイン」に仕上げる方向性だったことが分かる。
 だが,「カトキ版ガンダム」を望む声は強く,遂に発売されたのが本キットなのである。
 本キットは,「デザイナーズブランド」として事実上カトキ版デザインをキット化するためのものとしてスタートした。(実は,マスターグレード第3弾として発売されたΖガンダムは,事実上カトキ版Ζガンダムなのだが,この点については,Ζガンダムのレビューの概要を参考にして頂きたい。)
 デザイナーズブランドのインストラクションでは,これまでのマスターグレードのキットとは異なり,機体解説を削除する代わりに,キットのトータルでのコーディネイトの意義やキットの傾向,ポイントといった部分が解説されている。このため,これまでのマスターグレードの様な機体トータルでの設定上の各種解説は望むべくもなく,以後もその傾向は継続されている。

 蛇足ながら,本キットは大きく賛否両論別れた。これは,ガンダムという機体が,視聴者それぞれのイメージによって成立している為,個々人の「ガンダム像」ができあがってしまっていて,マスターグレード版のデザイン作業で賛否両論が戦わされたのと同様,カトキ版ガンダムに関しても同じような状況に陥っていた為である。
 結局,大多数のイメージするところのカトキ版は,センチネル0079版だとは思われるのだが,その後に描かれた画稿もセンチネル0079版とは異なっている上,ハイグレード版ガンダムのインストラクションに描かれた画稿こそカトキ版だと考える人たちもおり,「どの画稿がカトキ版ガンダムなのか」という決定的なコンセンサスが無いためである。
 そういった人たちにとってみれば,本キットは「ニセモノ」でしかなかったのである。ところが,このガンダムVer.kaに際して書き下ろされた画稿とキットを比較すると,実はそれほど問題視される様な物ではないことがわかる。
 センチネル0079で描かれたガンダムは,ワンメイクモデルである作例が存在している為,一見すると商品化が可能であるかのように錯覚するが,実際にはマスプロモデルとしてはかなり難しく,その通り製品化してもかなり高額化することが必至だったのであり,当時としては無理だった,ということなのである。また,同時にカトキ氏の描くVer.kaそのものが変化していった,という重要な事実が存在しており,この点に対する理解が当時はなかなか得られなかった,ということであろう。(これは,後年ガンダムフィックスで商品化されたバージョンがより画稿に近づいたが,それでも当時の画稿と比べると違う部分が多いことからも分かる。)

キット

 本キットは,先に発売されたガンダムVer.1.5をベースとしたキットとなっている。
 そのため,プロポーション等でVer.1.5に引きずられている部分が存在しているが,Ver.1.5で問題視された腕部が新規設計になっている,各部装甲形状は完全にVer.kaの物となっている,といった点で,実は完成度は高い。
 それまで「カトキ版ガンダム」を再現するには,既存のキットを徹底的に改造する必要があったことを考えると,本キットの存在意義がいかに大きいかは分かるだろう。
 キットとしての問題点が無いとは言わないが,完成させるだけの意義は充分あるのが本キット,ということであろう。

 マスターグレードの中でも既に初期のキットともいえるレベルのものではあるが,逆に言えば,現在のキットほど内部フレームまでガチガチに組み込まれているというものではないため,(脚部は大変ではあるが…)幅つめ,幅増しといった改修によって,微妙なバランスを修正していくことで,個々人の望むVer.kaが入手出来る可能性が高いということでもある。
 胴体部を画稿の様に絞った形にする為には,コアファイターの内蔵はあきらめるしかないが,こういった部分の取捨選択によって,格段に完成度が高まっていくのも本キットの特徴であろう。
 なにかしらの興味があるならば,今からでも作ってみるのは悪くないキットである。

あさぎり

 レビュー(訪問者)


お名前: コメント:

 機体概要


 購入案内

※商品が品切れの場合は,ご容赦下さい。


[ガンプラレビュー/マスターグレード]

脚注