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模型情報

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模型情報 / MJ

  • [雑誌]

 データ

出版データ
発行毎月1日
刊行バンダイ

 概要

 バンダイが刊行していた製品紹介の情報誌。
 正規の雑誌コードを取得した書店流通の形のものではなく,模型店などで頒布される形の小冊子だった。

 当初は,いわゆる折り込み型式で無料配布の体裁を取っていたが,後にタミヤが情報誌として提供しているタミヤニュースのような,B5の縦割り型の形態となった。(この当時は,50円頒布。)その後,100円頒布となり,機動戦士Zガンダム放映時には,B5型にサイズアップし,漫画や小説などの連載も行われるようになった。
 このころから,編集が実質的に外部委託となっており,ゼネラルプロダクツの参加などもあって,「情報誌」という体裁よりも,「模型誌」や「アニメ誌」といった体裁となってしまっており,88年7月号より,「MJ」と誌名変更と共に200円へと価格改定を行っている。
 しかし,模型店頒布の情報誌でありながら,こうした体裁をとっていること自体が,既に情報誌の枠からはみ出している現状を示しており,結果的に休刊への道筋を付けてしまったようにも思われる。当時既に,MJマテリアルやB-CLUBというバンダイ刊行の模型誌の刊行は始まっており,模型情報の持つ役割が曖昧になっていたこともあり,編集方針の迷走が始まることとなる。

 また,同年刊行が始まったサイバーコミックスは,ガンダム(初期はガンダム関連が特に多かった)やそれ以外の漫画作品のためのアンソロジーであり,数多くのコミックを発表していたが,この存在も模型情報の存在意義を薄くしたことは間違いないだろう。
 結果的に,「ダブルフェイク」など,数本の漫画掲載の後,再び誌面刷新を図り,従前の「情報誌」という体裁に差し戻そうとしたが,既に模型情報の持つ意義は薄れてしまっている状況であった。

 また,模型情報が迷走していた92年頃は,既にバンダイ出版課の整理が始まっていた時期であり,ほとんどの出版物が外部委託(メディアワークスの編集となっていた)に変更されていた。サイバーコミックスは休刊し,リニューアルを行ったが,編集がメディアワークスへと移った為,「ダイン」と「MS-SAGA」という体制に変更され,これが結果的に「電撃大王」へと変化していく。同時に,B-CLUBも「電撃Bマガジン」を経由し,アニメ誌とホビー誌という路線を明確化し,「電撃ホビーマガジン」が誕生することとなるのである。
 一方,模型情報は,93年に再びMJから模型情報に誌名を変更し,A5版型に変更した形で刊行されていたが,94年1月,ひっそりと休刊[1]した。

 なお,MSV全盛期にはその設定のほとんどは,模型情報を中心に発信されているなど,ガンダム関連情報では,模型情報の果たしてきた役割は非常に大きいといえるだろう。
 情報誌といいながら,連載された作品は様々なものがあり,ガンダム関連では,「ダブルフェイク」,「MSジェネレーション」,「サイドストーリー・オブ・ガンダムΖ」などがあり,「サイド〜」は,誌面刷新の影響でB-CLUBに移籍して連載が続けられた。
 また,ガンダム作品以外でも,「アドバンスド・バルキリー」の発表や後にアメリカでアニメ化された「スパイラル・ゾーン」(小説)の連載,菊池秀行氏の「夢幻境戦士エリア」(小説)の連載,アニメ版と同一世界で時間軸が異なった「レリックアーマー・レガシアム」(小説)などが連載されており,作品独自のファンも数多く存在した。
 初期は,ミニカーやカーモデル,AFV,特撮怪獣などのスクラッチ記事や,特撮番組の大特集など,自社製品の紹介のみに止まらず,オリジナル作品の発表や情報公開なども行われていた点を付記しておきたい。

参考

 模型情報に掲載されたMSV関連の情報

Vol.MSV関連記事/タイトル発行
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RX-78-1,MS-06D/K/M,YMS-09,MS-14C背面等設定画
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MS-06Wキットの中止報告とその図面,解説
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別冊モビルスーツバリエーションハンドブック第1集83/03/10
別冊モビルスーツバリエーションハンドブック第2集83/05/10
別冊モビルスーツバリエーションハンドブック第3集83/10/10

 編集者


[模型用語,雑誌]


最終更新時間:2015年06月13日 15時01分27秒

 ノート

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脚注

  • [1]この時点で,バンダイ出版課が消滅しているわけである。
  • [2]ジム重装型スナイパーカスタム表記,型式もRGM-79
  • [3]奥付に「モビルスーツバリエーションハンドブック第4集」と記述