!!!面取り *[模型用語] !!説明  造形時に行う作業のひとつ。  一般的には,「角」を削り,丸みをつけること。あるいは,角を落とし「面」を作ることをいうが,模型分野の場合,ほとんどが後者の作業となる。また,後者の様に,角を削り落としてできた「狭い面」のことをC面という場合もある。  必ずしも必用な作業ではなく,面の間を持たせる場合や,ディテールを入れるような場所ではないが,スケール感を出す為にディテールの代わりに処理する場合もある。  ガンダム(RX-78-2)の胸部を例にとってみよう。手元にMS大全集などがある人は,「RX-78」のテレビ放映時の設定資料と,他にカトキハジメ氏のいわゆるVer.kaの資料があれば比較してもらいたい。  胸部インテークの違いがどうしても目に付いてしまうが,その脇から肩に向けてのラインに注目すると,カトキ版には明確な「折れ」が2回存在し,胸部前面のパーツと側面のパーツの間にもう一つの細い面が存在することがわかる。これがいわゆるC面とされるものである。  逆にテレビ版のクリンナップである,安彦版はC面が存在するかのようなニュアンスはあるのだが,はっきりとした線では描かれていない。(大河原氏のものは,単に一本線で描かれたものもある。)  この違いは,上腕部などをみると顕著で,旧設定は「面に膨らみのある四角柱」で描かれているのに対して,「カトキ版はC面の存在する四角柱(結果八角柱)」という形になっているのである。  こうした手法は,面に説得力とディテールを持たせることに繋がるのだが,デザインの柔らかさは失われてしまう。この辺りのさじ加減は難しい。 {{anchor エッジ}} !エッジ  逆に,こうした「角」あるいは「縁」をエッジというが,エッジの処理もその目的によって使い分けなければならない。  模型の場合,エッジの処理でいかようにも魅せられる場合が多い。  例えば,先のガンダムの場合,胸部のパーツをどのように建造したかでエッジの処理は変わってくる。胸部前面のパーツと側面のパーツを仮に溶接で作ったとした場合,溶接跡が接合部にできるため,接合部はでこぼこになりやすい。一方,鋳造で作った場合,金属がそこまできちんと流れ込むような形状でなければ,どうしてもエッジは甘くなる。  こうした,建造方法の違いなども想像しながら,これに「製作しているスケール」の情報を加味することで,「魅せる」模型ができるのである。  例えば,航空機の翼を表現する場合,翼の後端(フラップ部)は,とことんまで薄くすることで,翼らしさを表現することができる。しかし,翼端と根元では厚さを変えた方が,翼の構造上雰囲気がでるのである。 !!備考  模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。 !!関連項目 !!編集者 *あさぎり ---- {{category 模型用語}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。