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鉄道模型

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鉄道模型

  • [模型用語]

 説明

 鉄道模型とは,その名の通り「鉄道」を模型化した物である。しかし,その規格は通常の模型(特にプラモデル)とは異なり,独自のものとなっている。また,その規格もヨーロッパ型,アメリカ型など,様々な物があり,厳密に統一されているわけではない。
 最大の特徴は,「実物のように動作する」ことであり,このため,再現された周囲の情景やレールなども含めて「鉄道模型」と称することが多い。つまり,「列車とレール」がセットであることが前提である。
 このため,規格も列車そのものだけではなく,情景再現まで考慮されたものとなっており,ひとつの庭園を丸ごと利用した物から,テーブル上で再現できる小さな物まで,その種別は非常に多岐に渡っている。

 一方,プラモデルのように単純に組み立てて飾るだけのものは「列車模型」であり,鉄道模型と称されず,区別される。(後述するがこれらも「鉄道模型になりえる」ため,ややこしいのである。)
 当初は,当時のブリキ製などの「玩具」と区別するため,実際の蒸気機関を搭載したミニチュア列車などを指しており,いわば金持ちの道楽のようなものであったが,徐々に小サイズのものが誕生し,現在の様な多種の規格が存在することとなった。(特に大きな影響を与えたのは住宅事情であり,各地域の住宅事情に合わせたサイズが普及していることが多い。)

鉄道模型の規格化

 現在の規格化のきっかけとなったのは,ヨーロッパでの鉄道模型の普及であり,既に19世紀末〜20世紀初頭には,こうした議論が行われている。(このことから分かるように,金属製が主であり,プラスチック製の模型が登場したのはずっと後のことである。)
 また,大型の模型は動力として蒸気機関などを搭載していたが,小型の物はゼンマイ式が中心で,20世紀半ば以降,電気式のものが中心的になっていった。

 鉄道模型の規格が複雑であるのは,元々のレールの幅が複数あることと,ヤード・ポンド法による縮尺基準とメートル法準拠の縮尺基準があること,そして,レール幅を基準に考える場合と縮尺を基準に考える場合がある,という複数の条件が複雑に絡み合っているためである。(これに加え,動作基準と再現基準もある。前者は,動作することが基準で,多少のスケール違いやディテール違いなどを黙認するもので,後者は正確な縮尺且つディテールを再現することを目的としたものである。双方とも,動作する点は同じだが,主となる点が異なるのである。)
 鉄道のレール幅(軌間/ゲージ)は,元々国ごとに異なるものであり,様々な問題をはらんでいる。例えば,日本の鉄道は広軌と狭軌があり,前者は新幹線のレール規格で,ヨーロッパで主に利用されているゲージである。一方後者は,在来線や私鉄で用いられているもので,最初に国内に導入されたイギリス式のゲージなのである。
 つまり,厳密にスケール換算した場合,新幹線と在来線の模型を同一レール上で動作させることは不可能なのである。

 国内やヨーロッパの多くでは,こうしたスケールの違いには目をつぶり,同一規格のレール上で動作することを主眼に据えている。(この点も,プラモデル的なスケールとは異なった考え方である。)
 逆に,アメリカなどではスケールを重視する為,日本で言う広軌(標準軌)を基準に,これよりも狭い物を狭軌鉄道(ナローゲージ)として,わざわざ規格化している。
 このため,「○○ゲージ」といった場合,日本やヨーロッパでは,「○○スケールを中心として,そのレール上を動作可能な鉄道模型」という扱いになり,アメリカの場合は「○○スケールの標準軌道上を走る鉄道の模型」ということになる。(無論,日本やヨーロッパにもこうした厳密な縮尺を採用する考え方もあり,これらに適合したナローゲージのレールや車軸も数多く発売されている。)

 ここでは,いわゆる標準ゲージをいくつか例示しておく。(特に,大型サイズは,国内で流通すること自体が希なので省略する。)

Oゲージ

 オーゲージ,ゼロゲージ,零番ゲージなど。極めて初期に提唱された6つのサイズの最小サイズで,スケール換算すると1/43相当となる。(つまり,ミニカーの標準サイズに該当。)ヨーロッパ広軌で換算すると32mmのレール幅となるので,かなり大きめの模型である。アメリカでは,1/48相当として換算される為,レール幅が異なる。日本の狭軌の場合は,レール幅が24mmとなるが,これは1/45換算のためである。

HOゲージ

 エッチオーゲージ,ハーフゼロゲージなど。
 Oゲージの1/2サイズの意味で命名されたもので,現在海外で主流となっているゲージのひとつ。ヨーロッパ広軌でのスケール換算は約1/87で,レール幅は16.5mm(当初は,16mmだったが,16.5mmに集約された。)
 旧来「OOゲージ(ダブルオー)」と呼ばれていたもので,現在のOOゲージは,更に幅の広いゲージとなっている。
 現在の国際的な鉄道模型の標準サイズである。

TTゲージ

 HOゲージのナローゲージのひとつだが,これを主とした新たな規格として広まったもの。レール幅12mmで,車輛が小型化され,好評となった。

Nゲージ

 現在主流のゲージ。レール幅は9mmで,ヨーロッパ広軌で約1/160,日本狭軌で約1/150となる。様々なゲージのナローゲージのひとつとして位置づけられるレール幅であったため,非常に換算しやすいという特徴がある。(このため,ヨーロッパなどでは,スケール違いを承知の上で,HOゲージに組み込んでいる場合もある。)
 また,車輛の小型化とディテール再現のバランスから,国内でヒットとなり多くの鉄道模型ファンを生み出した。
 国内で普及した理由として,プラモデルによる列車模型などが安価で提供されたこと(通常の編成売りだと,Nゲージでも1万円を軽く超えてしまう),サイズが小さい為ストラクチャーなども安価で提供されたこと,などがあり,さらに国内の住宅事情からこの小サイズが好まれた,という点も大きい。

ZZ TRAIN

 バンダイが発売したレール幅4.8mmの鉄道模型。ZZゲージとも。
 非常に安価で提供され,食玩としても販売されたこともあって,一定の販売数を上げた。実は,Zゲージの狭軌の独自化路線であり,普及するには至らなかった。
 Zゲージ(1/220相当/レール幅6.5mm)も,食玩で数多く発売されたが,鉄道模型としては普及せずに終わったのは,日本の鉄道模型ファンの主流がNゲージから動かせなかった,という点が最も大きいと思われる。

Tゲージ

 縮尺約1/450,レール幅3mmの新規格。3mmのThreeから「Tゲージ」となった。
 実は,日本発の規格であり,2008年ようやく製品が登場したもの。
 意外にもNゲージの勢力の強い日本よりも,海外からの反響が強く,これから普及していくと見られている。(実際,ZZ TRAINも一部海外ユーザーからは評価が高く,こうした海外展開があれば状況が変わっていた可能性は高い。はっきり言えば,玩具会社と鉄道模型専門メーカーとの違いだろう。)
 現在参入しているのは1社のみ,というよりも,ほとんどが技術的な問題で,現時点では海外メーカーに参入の動きは無い。
 モーターは超小型の通電式で,コントローラーがバッテリを兼ね,ACアダプタまたはUSB方式で充電するものが現在発売されている。(代替として乾電池も使用可能。)ストラクチャーの発売も始まっており,建造物も非常に小さなものとなっている。ちなみに,道路標識などはエッチングで再現されているといった状況である。

鉄道模型の構成

 先述した通り,鉄道模型は列車・レールと共にその情景を含めたかたちで構成される。列車は「動力内蔵車」と「非動力車」に大別される。前者はモーターなどの動力を内蔵しており,後者はそれらの無い単なる車輛である。後者の場合,プラモデルなどで販売されている場合もある。(アオシマなどが有名。)また,プラモデルで発売されている先頭車両などに組み込む為の汎用動力車もあり,これを組み込むことで動力車として使用することも可能である。
 レールは,通電する電流の規格で異なるが,簡単に言えば,交流用か直流用か(あるいは,非通電のディスプレイ用)の違いでしか無く,前者はほとんど存在しない。レールを通電した電流を車軸で受け取りモーターを回転させる,というのが現在のNゲージの基本的な動力である。非通電のレールは,車輛置き場の情景や電源の切り替え部に絶縁の為に差し込むなどの利用がなされている。
 情景を構成する為の材料として,ストラクチャーとアクセサリが存在する。ストラクチャーとは,主に建造物のミニチュアで,アクセサリとは人,動物,車といった「動く物」や木,湖といった「情景を再現する為の材料」などを指す。
 通常これらを組み合わせたものを模型的にはダイオラマ(ジオラマ)というが,鉄道模型の場合「レイアウト」ということが多い。

 こうしたストラクチャーやアクセサリは,スケール換算されて販売されるのが模型的な考え方にはあるが,鉄道模型の場合は,スケールよりもゲージを中心に考える事が多く,国内で販売されているストラクチャーは,「HOスケール」,「Nスケール」や「HO(N)ゲージ用」といった表記がスケールよりも大きく表現されることが多い。
 特に国内の鉄道模型ファンの多くが在来線を好む傾向が強く,それ故にNゲージでありながら,狭軌基準の約1/150スケールの製品が多いのが特徴である。
 こうしたNゲージ対応のストラクチャーやアクセサリは,組立式の物を含め,ほぼ全てが塗装済みの製品である為,(スケールが近いことを利用して)ガンプラなどのダイオラマに流用されることが多い。

 備考

 模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。

 関連項目


 編集者


[模型用語]


最終更新時間:2011年05月28日 18時01分09秒

 ノート

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脚注