!!!地球至上主義 *[用語] //*読み: *分類:思想 *区分:宇宙世紀 *出典:機動戦士Ζガンダム !!説明  地球こそが人類の中心であり,宇宙の民を連邦政府が支配するのは当然だ,という考え方。主にティターンズなどが主張した。  一年戦争以前から,連邦政府の一部の考え方として,「スペースコロニー」は,地球の管理によって運営されるという考えがあった。実際,地球に暮らしている人々はエリートであるという思想は,宇宙世紀の早くから存在しており,連邦の内部でもそうした考え方は根強く存在していた。  また,地球に暮らす人々には,コロニーの経済は地球の援助に支えられているという考えが浸透していたこともあって,ティターンズが行ったようにこれを「選民思想」にすり替えるのはたやすいことであった。  このため,グリプス戦役期はティターンズ(連邦)とエゥーゴ(反連邦)という図式に置き換えられる傾向があったが,これが一変したのはU.C.0087年11月にダカールで行われたシャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)の演説が原因であった。  連邦政府議会は,この演説以降ティターンズを「反政府軍」と見なすこととなった。これは,ティターンズの行っていた圧政が,スペースノイドにとって如何に卑劣なものであったかを示したのであったのだが,地球至上主義者にとってはそうではなかった。  つまり,地球連邦政府=親エゥーゴ政権=親スペースノイド政権と見なされたのである。結果的に,一部の地球至上主義者が連邦政府に対して反旗を翻すこととなったが,と,同時にエゥーゴも内部崩壊を起こすきっかけとなったのが,このダカール宣言であった。  実際,スペースコロニーが単独で経済活動を行うことに無理があるのはわかりきったことであり,これは後の宇宙戦国時代が明らかにしている。しかし,コロニーをその名の通り,植民地として扱うという考え方は,すでにあった地球居住者がエリートであるという思想が先鋭化したものであり,一種のエゴでしか無かったのである。  コロニー住民などが地球に住める=エリートである,という「羨望」を持つことは居住区域の違いであり,あっても大きな影響はない。だが,その羨望を向けられる側が,コロニー住民(=スペースノイド)の目標ではなく,敵として認識されてしまったのが,この地球至上主義者の行動だったのではないだろうか。  結果的に,このおごりが地球を汚染させ,UC0200年代を超えると,地球そのものが人類を生かすことのできない環境へとなりつつあり,特に食糧問題は「地球がコロニーに頼る」という逆転現象まで引き起こすこととなったのである。 !!関連項目 *[[ティターンズ]] *[[ダカール宣言]] !!編集者 *あさぎり ---- {{category 用語}} {{category 用語・UC}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。