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第2次ネオ・ジオン戦争

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第2次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)

 説明

 [U.C.0093/02/27 - 03/12]

 グリプス戦役後,行方不明となっていたクワトロ・バジーナことシャア・アズナブルが,独自にシンパの協力を得て組織化した新たなネオ・ジオン(このため,再興ネオ・ジオンなどと呼ばれる場合もある)が,地球連邦政府に対して宣戦を布告したもの。
 この際,シャアは,自らを「キャスバル・レム・ダイクン」としてジオンの後継者を名乗り,宇宙移民者の代弁者としての立場を明確化して連邦政府と対立した。
 このため,「シャアの反乱」という名称で呼び,あくまでも戦争ではない,という立場を地球連邦政府は表明する場合もある。

 拠点となったのは,難民収容のために急造されたコロニーであるスウィートウォーターで,極秘裏に戦力を拡充したネオ・ジオンは,満を持して戦線を布告したのだった。
 しかし,地球連邦政府は圧倒的戦力を保持していることから,このシャアの動きを脅威とは思わず,無関心であった。
 この問題に危機感をつのらせていたのは,独自行動を認められた外郭艦隊「ロンド・ベル」とそれをサポートする一部議員や代議員のみであったと言っても過言では無く,強くシャアの脅威を訴えていたロンド・ベルではあったが,その訴えが認められることはなかった。
 このため,ロンド・ベルは部隊の戦力拡充によってネオ・ジオンに対抗しようとしたが,これも連邦政府高官の思惑により,思うに任せない状況であった。特に,部隊のエースであるアムロ・レイの希望した「Ζガンダムなどの高性能MS」は,アムロの能力を恐れる連邦政府が認めるはずも無く,ようやく配備された機体も先行量産の為の簡易型であったRGZ-91《リ・ガズィ》であるという有様であった。
 ロンド・ベルがなんとか協力を取り付けたのは,新造量産機RGM-89《ジェガン》の優先配備を受けたり,新造機の開発許可を得たりするといったものであったが,ここで政府高官のジョン・バウアーらの協力を得て,予算を捻出し,ガンダムタイプの新造機の開発を実施することが可能となった。(一説には,これはあくまでもジェガンタイプの改良機の開発であったともいわれている。RX-93《νガンダム》そのものがジェガンのメインフレームを流用するなどの建造時間を短縮する措置を執られているのは,こうした裏事情が存在した為ともされる。)

 一方,コロニー側もシャアの理念に同調する人々が多く,ロンド・ベルが2年余りに渡って調査を行ってきてもシャアの所在や情報がほとんど入手できない有様であり,ロンド・ベルがネオ・ジオンに対応しようとしても,後手に回らざるを得ない状況ができあがってしまっていたのである。

開戦

 スウィートウォーターで,軍備を充実させたシャアは連邦政府に宣戦を布告(インタビュー番組内で布告)し,電撃的な作戦で小惑星フィフス・ルナを占拠,そのまま連邦軍総司令部があるチベットのラサに落着させた。もっとも,連邦軍上層部は早々と逃げ出しており被害は少なかったのだが,これでも事なかれ主義を貫いたのである。
 一方で,ネオ・ジオン側は,戦力差を覆すために偽の和平交渉を実施,武装解除と引き替えにアクシズをネオ・ジオン側が譲り受けることで合意した。

 だが,これら交渉はそれら条件が明文化され,正式に発効するまでもなく実施に移された結果,武装解除を受け入れようとしていたルナツーは,艦隊攻撃を受け壊滅的被害を被り,保存していた核兵器を強奪されてしまう。一方,アクシズも残る部隊の電撃作戦によって制圧されてしまう。

 これは少数戦力であるネオ・ジオンを侮った連邦政府高官が,ネオ・ジオンからの武装解除の和平申し入れを,「戦力的に継戦不可能な状況となった」と思い込んだことに起因するものであり,あくまでも戦略のひとつであった,とされると歴史的にも否定できない要素とみなすしかない。
 この戦いで,連邦側の代表であったアデナウアー・パラヤ参謀次官が死亡するなど,大きなダメージを受けることとなった。

アクシズ落としと戦いの決着

 ネオ・ジオンは,アクシズにルナツーから奪取した核弾頭を満載し,地球へ落着させるコースをとらせる。その目的は,アクシズの落着による地球的規模での災害と,地表近くで核爆発を起こすことによる「核の冬」によって,地球上に人間が住めない状況をつくりだすというものであった。これによって,宇宙で暮らす人々がニュータイプへと向かう道筋に乗ることを期待したものであった。
 だが,戦いの最中,連邦軍で最前線に配置されたロンド・ベルが阻止行動を行い,アクシズの破壊に成功。落着しようとする破片もアムロ・レイ搭乗のνガンダムによって防がれたのだった。
 この際,アクシズの落着阻止に動いたのは,連邦軍のMSだけではなく,ネオ・ジオン軍のAMS-119《ギラ・ドーガ》なども確認されている。残る記録では,彼らも「地球が駄目になるかどうか」を問題視しており,シャアの望んだ「地球からの人類の排除」は,スペースノイドにとってもコンセンサスを得にくいものであることが露呈してしまったのである。

 この最終局面では,アクシズを押し返そうとするνガンダムの姿が確認されてはいるが,その後のシャア及びアムロの生死は不明となっている。

歴史上の評価

 後世の歴史評論家の多くは,この戦争を「シャアのアムロに対する私怨」あるいは「アムロと決着をつけることを目的とした私闘」であると見なすものが多い。
 実際,スペースノイドの自主独立という面で言えば,序盤戦は圧勝であり,かつ「地球その物を封鎖」することが可能な状況まで,宇宙においてはネオ・ジオンに対する協力体制がとられていた。武力抗争に持ち込まなければ,ロンド・ベルに勝ち目は無かったと評価する評論家も存在するほどであり,その点で言えば「シャア・アズナブル」という人物の戦略ミスは指摘されてしかるべきであるが,そうした声は意外にも聞こえてこないのである。

 備考

 一年戦争以後の宇宙世紀における戦乱では,原則として「戦争」となる戦乱はほとんど存在しない。その理由であるが,「宣戦布告」が存在しないためで,一部の資料で戦争として表記される「グリプス戦争」(公式にはグリプス戦役)や「ラプラス戦争」なども誤った用例であると言うことが出来る。第2次ネオ・ジオン戦争は,テレビ放送とは言え,シャアが宣戦を布告しているため,公式な戦争であると言うことが出来る。このため,「第2次ネオ・ジオン抗争」と表現するのは誤りである。
 なお,ラプラス戦争は,公式作品での名称もラプラス戦争であるが,戦争法の慣例に従えば「ラプラス動乱」または「ラプラス紛争」あたりが正しい名称となるはずである。

 関連項目

人名

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関連

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最終更新時間:2015年01月24日 08時41分29秒

 ノート

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脚注