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第11機械化混成部隊の変更点

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!!!第11機械化混成部隊
*[用語]
//*読み:
*分類:部隊
*区分:宇宙世紀
*作品:機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY(小説版)
!!説明
 連邦軍の特殊部隊。第11独立機械化混成部隊とも。指揮はロゴージン大尉。
 通常の機械化混成部隊とは異なり,単なる作戦の遂行や敵の撃破が任務ではなく,配備されたモビルスーツを運用することで,そこからひとつでも多くのデータを得ることが目的の部隊として運用されている。
 このため,部隊の実戦の回数は多ければ多いほどよく,それ故に「モルモット部隊」とも俗称される。

!設立の目的と運用
 第11機械化混成部隊は,モビルスーツのデータを収集のために創設されたものある。
 俗に10年は進んでいるとも言われるジオン公国軍のモビルスーツ開発技術は,一年戦争以前から蓄積された様々データを元に構築されており,さらに一年戦争開戦後の各戦場で得られたデータがフィードバックされることで更なる技術力向上へとつなげていた。
 連邦軍の技術陣は,公国軍の開発したモビルスーツという兵器の様々なデータ収集を短期間で実施し,これを自軍のモビルスーツに反映するという目的のために各地にこうしたデータ収集のための実戦部隊を編成している。
 本部隊もそうした部隊のひとつであり,様々なデータを実戦で(わずかな期間で)収集するという目標のため,できうるかぎり熾烈な戦場を転戦するよう仕向けられていた。

 特に第11機械化混成部隊は,特定の方面軍に配置されることなく,上層部であるジャブロー直属となっており,独立部隊として,特定の基地を持たず作戦ごとに戦場を渡り歩くこととなっている。(それだけに,方面軍にとってみればよそ者が割りこんできたと受け止められ,また,本部隊にとっては,死傷者を出しながらもその戦果はほとんど疎まれるだけのものとなっており,極めて不条理とも言える状況となっている。)
 通常の場合,部隊の運用は各方面軍が直接部隊へ命令を出すが,本部隊の場合は少々異なっており,各方面軍から上層部(ジャブロー)に作戦立案計画が上梓されると,そのなかから熾烈な戦闘が予想される戦場へ,ジャブローが本部隊の派遣を決定するというものだったのである。
 第11機械化混成部隊は,そういった熾烈な戦闘をくぐり抜けてきた部隊の中でも突出した戦果を上げた部隊だったのである。

 しかし,部隊にRX-79BD-1《ブルーディスティニー》の配備がなされると,部隊の様相は一転する。
 本来,当面の間継続するはずであった彼らの目的であるモビルスーツの実戦データの収集が一段落付いたこと(これは,サイド7で試験運用されていた試作モビルスーツのデータがジャブローヘ届いたためで,この部隊は新造戦艦一隻と数機の試作モビルスーツのみで敵中を突破しており,さらに,その試作モビルスーツには教育型コンピュータが搭載されていたため,即座に有効利用できるデータをジャブローは手に入れることができたためである),そして,何よりもブルーディスティニーの開発陣による横やりによって部隊がブルーディスティニーの開発データ収集に相応しいと判断されたことが大きい。
 この結果,ニューバーン基地において補給中であった部隊に,以後の部隊の管轄が変更される旨が伝えられ,レビル将軍の管轄となった。

!部隊編成
 第11機械化混成部隊は,極めて特殊な部隊編成がなされた部隊のひとつである。
 独立部隊として実質的に1個小隊が運用されるものの,部隊の性格上,輸送,整備も自力で行う必要があるため,部隊編成は1個中隊規模となっている。

 5機のモビルスーツ,2機の支援戦闘ヘリ,2輛のホバートラックが配備され,これらがローテーションで運用されている。戦力そのものは2個小隊規模(その場合実質的にモビルスーツは6機となる)だが,実際に運用されるのは通常3機で,残りのモビルスーツは予備機と本体護衛機となる。これは,部隊にあてがわれるモビルスーツが,新規装備によるものもあり,場合によっては動作不良等もあり得たためである。

 また,これらの装備を運びながら整備運用するために,7機ものミデアが必要で,配備されている。ミデアそのものは,通常2機のモビルスーツを輸送するだけのペイロードを持つが,モビルスーツを整備しながら転戦するためには,1機のミデアで1機のモビルスーツを維持するのが精いっぱいであったため,7機ものミデアが配備されたのである。

 人員も,ミデアを動かすだけで,操縦士,副操縦士,機体管制士,砲術士がおり,さらにミデアそれぞれに,メカニックとして6人,オペレーターが1人配置され,これにモビルスーツのパイロット3人,部隊長であるロゴージン大尉,副官のマオ中尉,チーフオペレーター,索敵オペレーター,チーフメカニックなどが加わる大所帯である。

 本部隊が,いかに苛烈な状況下で運用されるかを示す事例のひとつに,モビルスーツパイロットの定数がある。部隊創設時には10名のパイロットが配属され,各モビルスーツにそれぞれ2名のパイロットがあてがわれていた。
 しかし,設立からわずか1月弱の間にパイロットは3名まで減り,12月に入ってようやく1名の新規パイロットが追加された,という状況だった。
 もちろん,実戦データの収集という目的のため,パイロットには作戦の遂行と並んで,無事な帰投が求められており,パイロットは各方面から選抜された者で構成されている。それにもかかわらず,これだけ死傷者を出すということは,いかに苛烈な状況下の任務が多いか示していると言えるだろう。

 補給は,ジャブロー直属の補給部隊が別にあり,かなり潤沢な状況であるが,部隊運用の性格上,損耗率も高く,それだけに補給物資すら使い切る事も多い。
 それを補うほどの補給は確約されているものの,時に必要の無いものまで送られてくるほどであった。(ただし,それにも関わらず,人的補充が行われなかったのは,部隊の運用に耐えうる人材がなかなか無かったということなのであろう。)
!!関連項目
*[[モルモット隊]]
//本文内の説明でリンク可能なものは,出来るだけ本文内でリンクする。

!!編集者
*あさぎり
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!!ノート
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