大西洋連邦

大西洋連邦

• [用語]
• 分類：国
• 区分：コズミック・イラ
• 出典：機動戦士ガンダムSEED

 説明

[Federal Union of Atrantic]

　主に北アメリカ大陸を勢力圏とする連邦国家で，旧アメリカ合衆国などをその前身とする。このため，首都もワシントンD.C.であるとも言われるが，実際に首都であるとの記録が残っていないため，断定することはできない^[1]。

　コーディネイターによるプラントの設立を先進国に呼びかけた国家であり，また，資金支出も行っていることからプラントに対する管理を特に推進する国家でもある。そのため，プラントに対する意志決定機関であるプラント理事国のリーダー的立場であり，理事国代表によって構成され，プラントの運営方針を決定する「プラント運営会議」でも大きな発言力を持っている。

　こういった理由から，プラントの動向にもっとも過敏に反応している国家であるが，それとともに反コーディネイター組織であるブルーコスモスの影響も強く，コーディネイターに対するナチュラル主義の強い国家でもある。また，それ故にコーディネイターを人間扱いしない主張を持った人々も多く，プラントの独立に至る経緯からも反プラント的な機運が高い。
　C.E.71のいわゆるヤキン・ドゥーエ戦役においては，対プラントの先陣を切っていたが，ザフトの投入したモビルスーツによって多大な被害を被っている。また，開戦時に様々な形で得た権益のほとんどを停戦協定によって失っており，実質的にはかなり国力をそぎ落とされている。（とはいえ，事実上損害のほとんどを被ったユーラシア連邦に比べればマシな状態ではあったが…。）

　こうした状況から，停戦後に当選したコープランド大統領は穏健派であり，世論のほとんどもプラントとの共存の方向性へ向かっていた。
　ところが，コーディネイターのテロリストによって引き起こされたユニウス・セブンの落下事件によって，多大な被害を被ったことで，再び反プラントの急先鋒へと舵を切った。
　ただし，この方針を押し進めたのは，新たにブルーコスモス盟主となったロード・ジブリールらロゴスの幹部であり，巧妙な世論操作によって，反コーディネイターを煽り立てたことにより，事実上「望まない開戦」であったこともまた事実である。（その理由としては，大西洋連邦そのものの国力が回復しきっていなかったことなども含まれる。）

　ところが，いざ開戦したものの序盤戦は，ほとんどザフト側によって退けられており，無理に戦争を継続しようとするジブリールとコープランド大統領の間は険悪な状況へと陥っていた。
　これにより，ロゴス側もその方針を変更し，従来，中立を保っていた国家や親コーディネイターの立場を取っていた国々に対して，事実上の脅迫によって協力を行わせ，各地へと軍を派遣させていくこととなった。

　しかし，プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルによって，ロゴスの存在が明らかにされると，国内は分裂状態となり，反ロゴス，反ブルーコスモス派が反ロゴス同盟軍を結成するに至っている。
　追い詰められたジブリールは，連合（事実上，大西洋連邦）の基地へと逃げ込み，オーブへと逃亡するなど抵抗を続けるものの，最終的には月面ダイダロス基地近傍で死亡している。
　これによって，大西洋連邦内の反コーディネイター急進派は沈黙し，プラントとの戦争は終結するかに見えたが，デュランダル議長の発表したデスティニー・プランに対する反対の立場を明らかにしたことから，アルザッヘル基地がレクイエムによる攻撃を受けるなど，多大なダメージを被っている。

連邦宇宙軍 / FSF

[Federal Space Force]

　コズミック・イラ10年に設立された大西洋連邦の保有する宇宙軍組織。
　FASA（連邦航空宇宙局/Federal Aeronautics Space Administration）の付随組織として設立され，後の地球連合宇宙軍の基幹となった軍である。
　元々は，月面基地コペルニクスの建造に伴い，その防衛組織として設立されたものであるが，この行為が他国家を刺激し，ユーラシア連邦，アジア共和国などもこれに追随し，宇宙軍の設立に走った。

 関連項目

• 地球連合軍オムニ・エンフォーサー
• 反プラント国家
• ブルーコスモス
• プラント
• プラント理事国
• ユーラシア連邦

 編集者

• あさぎり

[用語]
[用語・SEED]

最終更新時間：2015年11月23日 21時41分11秒

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