!!!対MS歩兵部隊 *[用語] //*読み: *分類:部隊 *区分:宇宙世紀 *出典:U.C. HARD GRAPH !!説明  対MS歩兵とは,一年戦争初期の公国軍による地球降下作戦の後に編成されるようになったモビルスーツに対するための専門の歩兵部隊のことである。  その運用システムは,対戦車歩兵から取り込まれ,編成もそれに準じたものとなった。 ![部隊解説]  一年戦争初期,ジオン公国軍による地球侵攻作戦は,まさに破竹の進撃であった。  この頃の地球連邦軍は,ジオン軍の新兵器・モビルスーツ「ザク」に対抗する術を持たなかったと言っても過言ではない。  確かに,61式戦車などのように抵抗を試みることのできる装備が無くもなかった。しかし,地球連邦軍は,モビルスーツを活用したジオン軍の新戦術に対抗する戦術を編み出す以前に,これらの装備を次々と消耗してしまったのである。  このような泥縄的状況下において,地球連邦軍に新たに誕生した部隊が「対MS歩兵」部隊である。この部隊の最小ユニットは,基本的に「対MS重誘導弾(AMSM) M-101A3 リジーナ」1門を扱う特技兵3名,指揮官1名,分隊支援機関銃手1名の合計5名で編成された分隊であった。(E.F.G.F. Anti MS Squad)  この分隊は,一見,対戦車歩兵分隊と見間違うほどの構成である。それもそのはずで,「対MS重誘導弾リジーナ」も対戦車誘導弾を急遽,スケールアップしたものであり,また,兵士たちの多くも対戦車部隊からの転科によるものだったのだ。彼らは,「対MS特技兵」と呼称され,最低限の対MS戦闘教育を受けスペシャリストとされた。念のために断っておくが,この「対MS特技兵」とは,直接,「対MS重誘導弾リジーナ」を操作する兵士のことを指す。分隊の中でも,指揮官(通常,下士官)と分隊支援機関銃手は「特技兵」とは呼ばない。  さて,彼ら「ザクハンター」たちは,3〜4個分隊をもって1個小隊を形成した。順次,編成された対MS歩兵部隊であったが,通常師団においては,各歩兵中隊に1個分隊ずつ分散配置された。各方面軍からのあまりにも多い配備要請に,対MS歩兵部隊の編成が追いつかず,水増し配備と陰口をたたかれる結果となったのだ。それでも,対MS歩兵部隊を配備された師団は幸運であった。しかし,この配置が仇となった。「対MS重誘導弾リジーナ」をもってしても,ザクを倒すことは容易なことではない。否,実際に多くの場合,返り討ちに合っていたのだ。現実的にして賢明な戦闘方法は,ザクに遭遇した際,遊軍の交代のための時間を僅かでも稼ぐことであった。  ザクほどのの強力な敵に対して,本来たる戦闘方法は,「対MS重誘導弾リジーナ」を使用した待ち伏せによる同時集中射撃である。しかし,一年戦争初期にそれを実行できた部隊は,数えるほどだったようである。代表的な部隊として,極東方面軍第一機械化混成大隊,通称「コジマ大隊」を挙げることができる。コジマ大隊は,MSの実験的優先配備はもちろんのこと,対MS戦闘に特化した集団性質から,対MS歩兵中隊1個(4個小隊)を擁していた。彼らは,巧みにMS小隊とも連携し着実に戦果を挙げた。反面,その代償として,大きな損失を計上している。  余談ではあるが,当初,彼らの移動手段は軽車両によるものだった。1個分隊が2台の軽車両に分乗し,最前線まで駆けつけた。一年戦争中盤ともなると,M340装甲ホバートラック1両に付き1個分隊が割り当てられた対MS歩兵小隊も存在した。 過酷な運命を背負ったザクハンター,特技兵たちの戦いは,連邦軍製MSの登場の後までも続いた。量産の追いつかないMSと対等に,部隊は維持編成され続けたのだった。 //U.C.HARD GRAPH No.4 地球連邦軍 対MS特技兵セット !!関連項目 !!編集者 *あさぎり ---- {{category 用語}} {{category 用語・UC}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。