!!!西暦 *[用語] //*読み: *分類:その他 *区分:西暦 *出典:[[機動戦士ガンダムOO]],[[機動戦士ガンダムALIVE]] !!説明  [Anno Domini]  イエス・キリストの生誕年の翌年を紀元とする紀年法で,世界でも広く使われることとなった紀年法のひとつ。  一般的に「西暦」といった場合,キリスト紀元のグレゴリオ暦を指すが,日本では「西洋の暦」という意味での「西暦」という言葉の意味が強くにじみ出ている{{fn 実際,日本ではこうした「宗教に関わる事柄」に対して曖昧であり,海外ほど厳密な意味合いで用いていない。このため,西暦を記述する際にキリスト以後を現す「A.D.」(同様に紀元前をキリスト以前を現す「B.C.」)を用いているが,同じ西洋であってもキリスト教国でない場合,Common Era(紀元後),Before Common Era(紀元前)などと表記する場合もある。これは,キリスト教化を否定しながらも,西暦のグローバルスタンダード化を受け入れざるを得ないという実情からきたもので,「キリストの生誕年そのものを紀元とする」ことに対する反感も多い。(このような場合,暦そのものはグレゴリオ暦を用いながらも,紀元とする年数が異なる場合も多い。例えば,ローマ正教などでは,創世記紀元の年号を用いている。)逆に,キリスト教国では,Anno Dominiに対する反感もあり,あえて,Chirist Eraと表記する場合もある。いずれにせよ,A.D.という略称が用いられているのは,意外に少ないのだということになる。}}。  もともと,6世紀にキリストの復活祭の暦年化を目的として算出されたキリストの生誕年を基準として成立した紀年法{{fn 6世紀にローマ教皇によって改められた暦で,この際に従来のローマ歴(ローマ皇帝の生誕年を紀元とする)から,キリスト歴に改められた。その理由が,紀元となっているローマ皇帝がキリスト教の迫害者であったためで,この点も西暦という紀年法が,キリスト教の思惑によるものであることを示している。また,およそ500年を遡って制定されたこともあって,当初は西暦が広まることはなく,これが一般的になったのは大航海時代の15世紀以降である。}}であるため,その年限そのものに対する疑念は早くから提示されていた。現在では新約聖書などの記述から,キリストの生誕年は,紀元前4年と考えられており,西暦紀元の考え方とはずれているが,既に様々なかたちでグローバルスタンダード化してしまっている「現在の西暦」を変更するわけにもいかず,図らずも当初のキリスト紀元の紀年法という意味合いから,「世界共通の紀年法」に変化を遂げている。  なお,西暦というと太陽暦という言葉が持ち出されることがあるが,本来これらは別々のものである。ユリウス暦もグレゴリオ暦も本来は,太陽周期を基準とした1年の暦の算出法である。(太陰暦は,月周期を基準としたものではあるが,やはり1年の暦である点は同じである。)つまり,日本語では「暦」という字を当てるが,西暦はあくまでも「紀年法」であり,太陽暦は「暦(暦法)」という明確な違いが存在する{{fn 従って,本文冒頭では,西暦を「キリスト紀元のグレゴリオ暦」と表記したのである。}}。 !!西暦(機動戦士ガンダムOOの舞台となる世界)  機動戦士ガンダムOOの舞台となる紀年法は,既存のガンダムシリーズ作品とは異なり,現実の「西暦」の延長線上に設定された。  これは,これまでの「宇宙歴」が,様々な形で設定されていながらも,「その作品が作られた年代」の影響を大きく受けていた{{fn 実際,ファーストガンダムは,1970年代に考えられていた未来世界と,宇宙進出,そして,当時の戦争(ベトナム戦争など)が大きく影響しており,当時の空気感が作中にもにじみ出ている。(逆に言えば,現在の若者がファーストガンダムを見ても,そうした空気感は伝わらないであろう。)時代が飛んでガンダムSEEDの世界観は,2000年代初めの世界情勢が影響しており,また,そうした相手のことを考えない世界情勢は,劇中にも大きく影響している。}}のに対して,本作はあくまでも「現実世界の延長線上にある近未来」を見据えた形となっている。  このため300年未来の世界でありながら,宇宙進出は限定的な状態であり,スペースコロニーなども限定的なものが存在するにすぎない世界となっている。また,現在では,コロニーよりも軌道エレベータの重要性が高まっているが,そうした考え方が反映され,劇中で大きなウェイトを占める建造物として3本の軌道エレベータが設定されたのが大きな特徴となった。 !西暦2307年の世界  石油資源の枯渇によって,人類が新たなエネルギー資源の確保に奔走することとなった世界。太陽エネルギーを効率的に活用すべく,世界各国は「軌道エレベーター」の建造に乗り出していた。太陽光発電システムと,それを支える軌道エレベーター建設プロジェクトは国家の再編を促し,世界は大きな3つの勢力に分断されることとなる。その結果,3つの超大国群の関係は緊迫し,更にそれに隷属するかのような小国間にも軋轢が生まれた。24世紀を迎えてもなお,人類は争いをやめようとはしなかったのである。  3つの勢力は,己の威信と反映のため,大いなるゼロサム・ゲームを続けているのであった。 !!西暦(機動戦士ガンダムALIVEの舞台となる世界)  機動戦士ガンダムALIVEは,その連載媒体がコミックボンボンであることからも分かるように,基本的には少年マンガのフォーマットをそのまま踏襲したものである。このため,舞台設定は「現代」とされているが,「現実とは違う現代」という意味合いで,1980年代から90年代にかけてよく利用された「西暦200X年」という表記が用いられている。(設定的な感覚で言えば,本連載が行われた西暦2006〜2007年程度,と考えるといいだろう。)  この点でいえば,[[機動戦士ガンダムALIVE]]という作品は,少年誌であるが故に既存のガンダム作品を全て内包可能な設定を展開できたとも言え,ある種「もう一つの∀ガンダム」とも言うべき世界設定であるといえるのである。 !西暦200X年の世界  突如襲来した謎の人型機動兵器が地球を襲撃した。  既存の兵器では対応出来ないこの「モビルスーツ」に対抗できるのは,偶然黒野時夫の前に落ちてきた「ガンダム」と呼ばれるモビルスーツだけであった。 !!関連項目 !!編集者 *あさぎり ---- {{category 用語}} {{category 用語・ガンダムOO}} {{category 用語・ガンダムALIVE}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。