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正暦

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正暦

 説明

 [Correct Century]

 正暦とは,ムーンレィスの用いる年号である[1]
 月面に暮らすムーンレィスの歴史が紡がれ始めてから用いられる様になった年号であるため,人類の歴史としてどの程度の年月が経過したものかについては明らかでは無い。その為,人類の宇宙進出から約1万年[2]や約5000年[3],他にも7000年程度[4]などなど,様々な形で言及されている。
 あくまでも推測ではあるが,ソレル家による統治体制が確立した段階で「正暦」という形で年号が用いられるようになったものではないかと思われる。

月(ムーンレィス)の状況

 正暦の時代,極めて初期の頃は,ムーンレィスもその生存のために混沌としていたとされている。この時代は,ムーンレィスの生活基盤を整えるための時代ということができる。
 地球側とは異なり,最終戦争におけるターンタイプによるナノマシン散布による文明破壊からは逃れられたことから,極端に技術面での衰退はなかったものの,過去の戦争に至る経緯の反省からか,ソレル家は,最終戦争以前の歴史を封印(地上でいうところの「黒歴史」となった)した。
 これ以降,ムーンレィスは,冷凍睡眠を繰り返しながら世代を重ね,地球の環境の回復を待つこととなった。
 ムーンレィスは,都市機能を維持するメンテナー家,軍事部門を統治するギンガナム家,ムーンレィスの統治を司るソレル家の3家によって管理される体制で,彼らを含め,ほぼすべての人間が,数年間の覚醒と冷凍睡眠を繰り返す生活形態となっている。
 このため,新たな技術の開発能力は低下し,極めてゆったりとした世代の移り変わりとなっている。

 その反面,こうした事情から,生命の維持のために自然と市民格差が発生し,これが正暦2000年代に入ると明確な差別にまで発展していた。
 ムーンレィスの生活基盤を支える運河の管理は,下級層とされる人々によって行われており,彼らに対する一般階級の人々の感情は迫害者そのものであり,この感情は地球人に対しても同様であった。(こうした選民思想的な考え方は,,結果として地球との戦端を開くきっかけの一つとなっている。)

 ムーンレィスたちの生活は,正暦開始の頃から変化せず,ただ淡々と日々を暮らす形で継続されており,歴代の統治者によって黒歴史を封印するかたちで営みが繰り返されていた。しかし,ディアナ・ソレルの治世になると,極秘裏に地球への渡航が行われる様になり,数百年単位での往来が行われてきた。
 こうした往来が,正暦2345年の地球帰還作戦と一連の争乱のきっかけとなったことは間違いないが,その結果,月と地球に分断されていた人類の往来が,再び行われる様になったということもできる。
 その後,月と地球の往来は,わずかながらも継続しており,徐々にではあるが,地球側との意識の差も改善が進んでいるようである。

地球側の状況

 最終戦争の最終盤において,ターンタイプによるナノマシン散布がそれまでの文明を破壊した結果,地球上に残る人々は,極めて初期の文明の状態まで衰退することとなった。
 一部の自然と調和した形で残された超技術(例えば,発電芝など)を除き,かつての技術を「黒歴史」として封印した人々は,細々と生活の再建を進めていった。
 こうした状況から,地上における技術は,いびつな発展をしているともいえ,自らが利用する技術の詳細は理解せずとも,「このような物である」という結果のみを利用する形で,文明の再構築が進められていった。
 このため,比較的純情に生活圏の拡大は進んだものの,その歩みはゆっくりとしたものであり,正暦2400年代において,ようやく旧世紀でいうところの19世紀〜20世紀初頭レベルの文明にまで回帰したという状況であった。

 設定上の正暦

 正暦という世界観は,従来発表された全てのガンダムの内容を内包するとともに,これから先登場するガンダム作品の「到達先」として用意された世界観である。このため,それまで存在した各作品の世界観を破壊してしまう必要があり,そのために考案されたのが,「黒歴史」であり,ターンタイプMSによるナノマシンによる文明破壊であった。
 逆に言えば,全てのガンダム作品を集約するためのギミックとして用意されたという側面があるわけだが,それ以上に作中の牧歌的な空気感を成立させるためのギミックであるという理由も強い。

 公式には言及されていないが,∀ガンダム以降に製作されたガンダム作品(ガンダムSEED,ガンダムOO,ガンダムAGE等)もその点で言えば,黒歴史の時代の産物であるということも出来るが,一万年程度の時間軸の間に,複数の作品を網羅する時間軸を設定するのは不可能に近いため,この点で言えば,ガンダムALIVEのような「パラレルな時間軸」という考え方も考慮すべきであろう。(この点は,公式側の見解を待ちたい所である。)

 本作における各種乗り物や建築物は,一見すると19世紀頃の古くさいものに見えるが,実際には太陽電池(の機能を持った芝=発電芝)や水素沈着機能を持つ石(フロジストーン)など,極めて高度な技術力によって成立しており,これを利用する人々が「その高度な技術を知らずに」利用している,というSF的ギミックが用いられている。
 また劇中に登場するMSなども基本的には「過去の遺物」であり,それらを発掘して利用するという,冒険物的なギミックもあり,既存のガンダム作品とは大きく趣を違えるのが特徴であるともいうことができる。

 なお,ゲーム「エクストリーム・バーサス」シリーズでは,この正暦の時代をさらに超えた「地球の崩壊後」が設定されているため,こちらについても正式な設定が確立した際に,とりまとめて行きたいと考える。

 関連項目


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最終更新時間:2017年11月29日 21時19分42秒

 ノート

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脚注

  • [1]実は地球上における年号については明らかとなっていないのに注意が必要である。すなわち,地球側視点で見た場合,独自の年号が存在している可能性が否定できない,ということである。
  • [2]テレビ版∀ガンダム。
  • [3]劇場版∀ガンダム。
  • [4]一部資料にみられる。