!!!正史
*[関連用語]
!!説明
　国家などが国の事業として編集した正式の歴史書のこと。古くは，中国の歴史書である史書や魏志などといったもので，日本で言えば「日本書紀」や「古事記」が相当する。
　その為政者の思惑により歴史的事実が改竄されている場合もあるが，これらは多くの場合，為政者にとって不利な記述が存在するためである。（特に中国の史にはその傾向が強い。日本の史の場合，歴史の改竄というよりも神話の創出といった変更点が目立つ。）

　ガンダム関連作品に対して用いる場合，広い意味ではほぼ「[[公式]]」に等しいが，厳密に用いた場合，「[[宇宙世紀]]」という一つの歴史のなかで，「正当な歴史の流れに関与した作品」に用いることが多い。
　通常，「ガンダム史」の場合，サンライズの公式作品を基準に，様々な外伝作品などが時間軸上に配置されている。しかし，場合によっては公式作品間にもパラレルの関係に相当する作品があるため，単純に歴史上同一であるという判断は下せないのである。

　一例を挙げれば，「機動戦士ガンダム（テレビ放映版）」と「機動戦士ガンダム」，「機動戦士ガンダムⅡ～哀 戦士編～」，「機動戦士ガンダムⅢ～めぐりあい宇宙編～」という劇場版では，おおまかなストーリーの流れこそ同一だが，実際には日時の違いや，時に人物の生き死にに関しての違いなどが存在する。
　このため，テレビ版と劇場版のどちらが『宇宙世紀という歴史の中の本流なのか』が問題になるのであるが，これに関しては公式な見解がでており，『劇場版が本流である』との扱いで決着している。

　一般的にサンライズはフィルム作品を公式であるとするスタンスをとっているだけで，どの作品が正史であるというスタンスは明確にしていない。このため，通常は「劇場版機動戦士ガンダム」を起点として，これまで発表されてきた富野監督の作品「機動戦士Ζガンダム」，「機動戦士ガンダムΖΖ」，「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」，「機動戦士ガンダムF91」，「機動戦士Vガンダム」を正史とする考え方が基本となっている。

　それ以外の作品に関しては，受け取る側の考え方で違うといっても過言ではなく，バラバラなのであるがこの混乱は実質的にどれを「公式」とするのか，という論争の延長線上にあるものであり，OVA作品を否定する人もいたり，小説版を問題視する人もいたり，と，論議は果てることがない。
　特にアニメ本編以外の作品をどのような扱いにするかでは，ちょくちょく論争が起きるため，タブー視する人がいるのも事実である。

!蛇足
　なお，本サイトでの扱いはスタンスに記述したとおりであり，これをあーだこーだ言われてもいっさい関知しないのでそのつもりでいただきたい。
　また，本サイトの正史に関する考え方は「[[作品系譜]]」にまとめてあるが，これは，これまで提示されてきた各種インタビューや記事などの平均的な解釈としてまとめたもののであるため，これ以外の方法論を持ち込まれても，それ相応の「説明」が無い場合，議論するに値しないと判断を下すことになる。{{fn 例えば，現在は劇場版Ζガンダムが正史だ，と判断する人もいるだろうが，その後の作品群とのつながりから，まだ劇場版Ζガンダムの後継作品は存在していない状況だと判断している。特にガンダムUCの製作によって，ガンダムZZの存在こそが正史というニュアンスが強くなっている為，本サイト的には劇場版Ζガンダムをパラレルという扱いは変更しない。}}

　こうした判断は，主に考察分やで行うこととなるので，考察関連の項目ではこの点を明記したいと考えている。

!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
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{{category 関連用語}}
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!!ノート
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