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世界観

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世界観

  • [関連用語]

 説明

 数多く存在するガンダム作品を区別する際に用いられる言葉のひとつ。

Ex.宇宙世紀という「世界観」,未来世紀という「世界観」etc.

 例えば,『宇宙世紀という「世界観」で統一された作品群』というようなある特定の作品などをまとめる際に世界観という言葉が用いられるが,これも大元をたどれば単なる「設定」でしかない。
 要するに,宇宙世紀という世界観は「人類が宇宙に進出した後,新たに始まった新しい暦」という基本的な設定であり,これを様々な設定や劇中の物語が肉付けしていった結果,実際に身近に感じられるような世界であると「リアリティ」を感じるのである。
 逆に言えば,世界観が感じられる作品というものは,それだけ物語がきちんとした意志の統一の下,制作されており,作品の空気(雰囲気)が,一定の方向をきちんと向いている,ということなのだである。

 逆に言えば,どんなに世界情勢などの設定を細かく設定しても,物語がそれを感じさせることができなければ,世界観が確立したとは言えないのである。
 その点で言えば,「機動戦士ガンダム」は,物語の内容とも相まって,「宇宙世紀」という世界観を上手く演出していた。また,こうした物語性の高さが,作品の多少の矛盾すら覆い隠し,逆に矛盾を解釈する為の様々な「新しい設定」の誕生により,さらに「世界観が構築されて」いったのである。
 こうした,既存の「確立した世界観」をベースにすることは,一定の評価を得やすいという利点がある。つまり,続編商売と言われるものが成立しやすい理由がこうした点にある。

 その反面,続編が原著となる作品を超えることはまれである。それは何故か? 要するに,「前作が構築した世界観」に縛られてしまうからなのである。
 こうした理由から,「機動戦士Ζガンダム」以降の作品群では,「宇宙世紀」という世界観の縛りが存在する。これは,続編が製作されればされるほど,厳しくなっていくものであり,こうした積み重ねが作品の自由度を奪っていくのもまた事実である。
 このため,機動戦士ガンダムF91や機動戦士Vガンダムでは,時間軸を大きく未来へと移動させることで,世界観の刷新を図ったが,これは事実上失敗している。つまり,ほとんど新規の作品として設定されたはずのVガンダムですら,最低限「機動戦士ガンダム」という作品と,それに関わる用語類という縛りからは逃れられなかったのである。

 ガンダムという作品群は,ここを機動武闘伝Gガンダムという「新しい世界観を構築」することで,クリアすることに成功したため,現在のような状況が継続しているのである。Gガンダムの画期的であった点は,「ガンダムという作品の基本的要素(SF系ロボット物,宇宙進出後の時代,地球と宇宙の対立,青春群像劇といった要素)」と「ガンダムという名称」を引き継いだだけで作品として成立したのである。
 これが,世界観の刷新とガンダムの継続,双方を満たしたのである。(とはいえ,これすらも「黒歴史」という世界観に取り込んでしまったのが,「ガンダム」なのであるが。)

 こうした,世界観の構築がうまくいった事例という物は,ヒットした作品になればなるほど多い。中には,これを最初から裏設定として仕込んでおり,全く異なった作品を結果的にひとつのラインにつなげてしまうという方法論を採っている作品もある。
 こうした事例はいくつかあるが,アニメで言えば,同じサンライズの「勇者王ガオガイガー」と「ベターマン」は,根本となる世界観が共通であり,OVAでは,それぞれの相関性が描かれている。また,ロボットアニメの元祖的な位置づけである「マジンガーZ」も同様であり,「グレートマジンガー」と「UFOロボ グレンダイザー」という作品を産み出している。ジャンルは異なるが,ゲームメーカーのSNKは,こうした世界観の構築のうまさに定評があり,「餓狼伝説」シリーズと「竜虎の拳」シリーズの相関は有名である。また,これをベースとした,SNKゲーム間のもう一つの世界観として「The King of Fighters」シリーズも存在している。同じように,F.E.A.RのテーブルトークRPG「ナイトウィザード」も同社の「セブンフォートレス」と世界観を共通としている。

 逆に裏設定だけで,相関が上手くいかなかった例としては,「機動戦艦ナデシコ」と「宇宙のステルヴィア」といった例もある。
 こうした事例は,枚挙に暇が無く,様々な作品で見ることができる。しかし,これがひとつの大きな作品として認知されるには,かなりのヒットが必要である。また,ガンダムの場合は,その根本たる世界観の変更を行いながらも作品が継続しているという点で,かなり特殊な位置づけであることはわかるだろう。

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最終更新時間:2015年04月17日 20時52分54秒

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