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推進剤
- [用語]
- 分類：機材
- 区分：共通
- 出典：共通
説明
物体を前へ押し進めるための「力（推進力）」を生み出すためのもの。プロペラントとも。
その機器そのものを「推進器」という。
一般的に，物体が前方に進む場合，発生させたエネルギーを物体に伝達し，その力で物体を移動させることとなる。
例えば，自動車の場合，エンジンで発生させたエネルギー（ガソリンの爆発によるエネルギー）をピストンとクランクシャフトによって回転エネルギーに変換させ，これを車軸に伝えることで推進する。（なお，あくまでも推進のための作用点はタイヤと地面の接地面であり，設置した面が完全に摩擦係数ゼロの場合，推進することはできない。）この場合，推進器はエンジンからタイヤまでの機構であり，推進剤（と燃料）はガソリンということになる。
化学ロケットの場合，ノズル部分で燃料に点火し，その反作用によって推進する。この際，燃料となる液体酸素，液体水素（いずれも固体の場合もある）は，着火することで，気化し急激に膨張する。この膨張する力を推進力として後方に排出するのである。
実は，このシステムはペットボトルロケットでも同様である。
ペットボトルロケットでは，圧縮した空気が元の容積に戻ろうとする際に（ボトルそのものの栓をを兼ねる）水を吹き出しながら膨張する現象を推進力として用いるのである。
宇宙艦艇の場合，多くは核パルス推進を用いるが，この場合は爆発させる核物質が燃料であり，推進剤ということになる。
モビルスーツや宇宙機といった小型の機体では，燃料に可燃性着火剤を用いて燃焼・膨張させ後方に噴き出して推進する。この際の燃料（多くは推進するための噴出物をそのまま含んでいる）が推進剤ということになる。また，モビルスーツの姿勢制御スラスターでは，一部にペレット状のカートリッジが用いられており，これを爆発させることで姿勢制御を用いるものも存在する。
備考
機動戦士ガンダム00において，人類革新連盟の機体は宇宙空間での推進剤に「水」を用いている。これによって，水を入れた推進剤タンクそのものを防御装備として使用できるという逆転の発想による機体構造が特徴的となっている。
関連項目
編集者
最終更新時間：2015年03月15日 15時50分53秒
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脚注