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色プラの変更点

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!!!色プラ
*[模型用語]
!!説明
 バンダイが開発したプラモデルの成型技術の一つ。
 多色成型機と呼ばれる成型機によって生産されるもので,一つのランナーに,多色のプラスチックを流し込み,枠内で数色のプラスチックを同時に成型する技術によって成型されたプラモデルのこと。システムインジェクションもこの技術の応用ではあるが,厳密には別のものである。

 多色成型技術は,元々海外メーカーが開発したものであったが,成形品のサイズが限られるなど制限が大きく,実際に成型した製品がコスト的に割に合わないものであった。{{fn 1/250色プラシリーズが事実上の絶版となっているのは,こうした理由からである。}}そのため,バンダイが独自に開発した新型の成型機によってようやく実用の目処が立ったといういわく付きの商品である。

 1982年に発売された1/250ガンダムを始めとした4種が初の製品であるが,これらは古いタイプの成型機によって製品化されたもので,本格的にいろプラ技術が投入され始めたのは,80年代半ば,ロボチェンマンやその後のBB戦士などの小型商品からである。
 通常サイズのプラモデルに本格的に導入され始めたのは,80年代末であり,この頃には既にシステムインジェクションも開発されていた。
 ガンプラで本格的に用いられたのは,87〜88年の「逆襲のシャア」シリーズからで,以後,ほとんどのシリーズでいろプラが用いられている。特に,「ポケットの中の戦争」シリーズでは,ポリキャップすら色プラ技術の応用で,[[ランナー]]の枠内に収められているという画期的な商品となった。(ただし,このレイアウトは,成型時に困難を伴ったのか,以後のシリーズでは採用されていない。)

 なお,色プラ,システムインジェクションともバンダイの特許である。

{{anchor システムインジェクション}}
!システムインジェクション
 色プラの技術をさらに押し進めた新技術。
 色プラが「ランナーの任意の領域のパーツ」の樹脂を変更する形で成型していたのに対して,システムインジェクションでは,「一つのパーツ」に多色を使用することが可能となった。初めて用いられた「機甲戦記ドラグナー」シリーズの主役機ドラグナー1は,脚部パーツに赤と青のストライプが入っていたのだが,このキットのリフターと呼ばれる飛行パーツの付属版は,システムインジェクションが導入され,脚部ストライプが成型段階で再現された高価格版と従来通りの白単色で成型された低価格版がリリースされたのである。{{fn 前者が,1000円,後者が700円だったと記憶しているが,ミスだった場合指摘願いたい。}}

 この技術は更に進化し,ガンダムF90では胴体の前面が全て色分けされた状態で製品化されたり,ハイグレードシリーズではほとんどのパーツがシステムインジェクションによって色分けされ,塗装がほとんどいらない状況にまでなっていたのである。
 また,この技術は「仮面ライダーブラック」のキット化に際して,「複数の性質の違うプラスチック」を成型することで,間接構造を一気に成型することを可能にしてみせるまでに進化した。この応用で,マイクロガンダムのような一体成形品の完成品(ややこしいが)が登場するなど,様々な商品への応用が試みられたのである。
 現在では,パーフェクトグレードで,手首の一体成型や脚部間接フレームの一体成型にも導入されるなど,こういった内部可動フレームの成型などに用いられたり,玩具のフレームを成型する際に用いられるなど,様々な領域で利用されている。

!!備考
 模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカーも含まれています。

!!関連項目
*[[インジェクションキット]]

!!編集者
*あさぎり
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{{category 模型用語}}
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{{lastmodified}}
!!ノート
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