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雑談:ガンダムOOのMSについて

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雑談:ガンダムOOのMSについて


あさぎり - (2007年11月09日 19時00分00秒)
ここではガンダムOOのMSについて考えてみます。
ガンダムOOにおけるMSについて考える際に,もっとも大きなポイントとなるのは「MSの陣容による差違」ということでしょう。

もちろん,ファーストガンダムにおいては,連邦(というかホワイトベース)とジオンというMSの陣容による差違が明確に現れていたわけですが,Zガンダム以降技術融合が進み,この点が曖昧になってきたことは事実です。
また,実は意外と見過ごされがちなのですが,MSそのもののデザインの複雑化とシルエットの均一化が陣容の区別を付きにくくしていったという点も重要ではあります。(ですから,キーとなるタイミング,例えばクロスボーンやザンスカールといった勢力,で,MSデザインの刷新を行っています。)
この問題点は,実は平成ガンダムにおいても顕著で,いわゆる宇宙世紀モノとの差違を明確化する為に様々なデザインアプローチを行っているわけです。(この点を逆手にとって機体設定が行われたのは,Gガンダムとターンエーガンダムだと考えています。前者は国をモチーフにすることで,いわゆるMSの枠をはみ出した機体すら寛容し,後者は,従前の機体に「近い」ラインの機体を出すことで,黒歴史を演出しました。)

残念ながら,ガンダムSEEDに関しては,ジャスティス,フリーダムの登場によって実は,この点が破綻したように見えてしまいます。(まぁ,実際にはゲイツの特徴的な部分を取り入れたり,かなり意図した部分は見えるのですけど。)いかんせん頭部がガンダムであったが故に破綻しちゃったように見えるんですよね。
例えば,ドレッドノートのゲイツヘッドのような状態で押し切られたら,非常に面白かったとは思いますが,この時点でも「陣容ごとの差違」が薄く感じられることは避けられなかったでしょう。なぜなら,この時点でZガンダムの時と同じような技術の融合によって機体デザインの差違が吸収されていってしまったためです。
この点は,私のようなMSに執着してチェックするような人間の場合,機体ごとのデザインラインの差も必要十分なものとして目に映りますが,そういった部分を意識しない人が見た場合,おそらくどちらの陣営の機体か判断がしにくい状況が生まれると思います。

で,ガンダムOOですが,ご覧の通り陣営ごとの機体デザインがハッキリと区別されています。これをデザイナーを変えるという手段で実現したのは,まぁ,単純と言えば単純なんですが,これまでは意外とやりづらかったのではないか,とも思えます。
(なにしろ,これまでアニメのガンダム作品に参加してきたデザイナーを考えてみると,実はターンエーガンダム以外,ほとんど従来のファーストガンダムのデザインの延長線上にあった,ということがいえるのですね。あえて言うなら,永野護氏,河森正治氏が例外ですが,永野氏はZガンダムで降板した影響で,そのラインもMSのスタンダードラインの一つに吸収されてしまいましたし,河森氏は,あくまでスタイリングというように既存のガンダム作品の枠を外れた,例えばバルキリーのような,デザインであるとは言い難い状態です。)
また,AEUとユニオンの関係を同系列のデザインで見せている点も,デザインラインの差別化という点では非常に効果的だと思います。(元々同盟国であったEU/NATOとアメリカ主導側という形で別れていったわけですから,基本線は近くなるわけですし。)
これと似たような形で,陣営を意識してデザインラインの分担をおこなったのは,Vガンダム,ガンダムW,ガンダムXなのですが,Vガンダムは基本ラインの確立のみで終わっており,その基本ラインの確立についても敵味方双方に大河原邦男氏の影響があるため,100%機能したとは言い難い状況です。実はガンダムXも同様で,基本のガンダムは大河原氏で革命軍側のMSは石垣純哉氏ですが,ベースとなったデザインは大河原氏のものがあるため,完全に分担されたとは言い難いのです。
その点で言えば,ガンダムWは敵味方のデザインの区別は非常に効果的に行われていたということはいえるでしょう。(しかし,ガンダムWの場合「陣営ごと」の差違については難しい部分があります。この点はネックですね。)

実は,私がガンダムOOで(現時点で)一番評価している部分は,この点だったりします。
「新作ガンダム」という形で情報がオープンになった際に,ガンダムのデザインが問題とか,ストーリーの基準となる世界観が宇宙世紀であるとか無いとか,ではなく,単純にそういった「世界観の構築に気を配っているかどうか」という点で,少なくともMSのデザインラインの分担によって気を配ってるな,と感じられたからです。


さてさて,ここでガンダムOOにおける世代分けについて考えてみたいと思います。
ソレスタルビーイングの所有するエクシア,キュリオス,ヴァーチェ,デュナメスというガンダムは「第三世代」ということですが,これを他の陣営の「第三世代」と同列に見るわけにはいかないことは提示されている資料などからご理解いただけると思います。

現時点で,未だ型式番号の情報がないのですが,作中に登場したMSで最も旧式だと思われる機体はまず間違いなく「アンフ」でしょう。
アンフがどの陣営のMSなのかについては明らかではないですが,形状からして人革連の機体に近い印象を受けます。(だからといって,人革連の開発機であるという確証は現時点ではないわけですが……。)
ただ,少なくともティエレンに近い印象は受けることから,この2機種は比較的近い時代に開発された機体であると言うことは,想像できます。
そして,ティエレンはAEU,ユニオンの新鋭機と比較して世代が古い機体ということであるため,大まかな世代分けで言えば第二世代機ということになるのだと思えます。

一方,AEUの機体は,旧式のヘリオンと最新型(第三世代機)のイナクトが確認できますが,ヘリオンはその完成度からしてとりあえず,第二世代機と考えていいかと思います。(逆に言えば,AEUの第一世代機も存在していてもおかしくないと言うことになります。)

同様にユニオンの機体については,イナクトがフラッグの事実上のコピー品ということからいえば,フラッグは第三世代機と考えていいでしょう。
そして,タリビアのMSは,おそらく同盟としてのユニオンの旧式機(=第二世代機?)ではないでしょうか。
劇中では,フラッグ,イナクトは太陽エネルギーで稼働する新鋭機である,とされているわけですが,一方で,少なくとも15年前(AD2292)には,これを遙かに上回る完成度の「ガンダム」は,完成していたわけです。
この点からも,エクシアなどは第三世代とはいうものの「ガンダム第三世代」であり,MSの第三世代ではない,ということになります。

この点は,イオリア・シュヘンベルグのソレスタルビーイングの活動開始時の声明からも感じるんですね。
確かにイオリアが生存していた時代,MSという兵器は存在していなかった,ということになっています。しかし,だからこそ(あの声明が後に作られたものではなく,当時撮影されたものだったとしたら,なおさら),「機動兵器ガンダムを所有している組織」という言い方が,後のモビルスーツになるべき兵器をソレスタルビーイングでは,「ガンダム」と呼ぶようにしていた,と考えていたことが想定できるわけです。

つまり,ソレスタルビーイングにとってはモビルスーツではなくガンダムというのが,機動兵器に対する名称だったのではないかと。
この様に考えると,他の陣容のMSが,MS第一〜第三世代と区別されているのに対して,ソレスタルビーイングがガンダム第一世代〜第三世代と区別されているのもまた,勢力による一つの対比ではないかと思えるんですね。

さて,本編が進んだ場合の描写はどうなるでしょうね(^^;


あさぎり - (2007年11月11日 20時42分09秒)

プラモデルのインストによると,フラッグの「燃料」は,水素らしい。
重水素ではないので,D-He3ではないと思う。H-Hは,宇宙世紀における核融合よりも難易度は高いわけだから,この水素は,燃料電池てきなものか,プロペラントか……



だっちん - (2007年11月12日 00時46分11秒)

イナクトが軌道エレベーターからパワー供給可能ということからすると一般的にMSの発電ユニットは炉ではないかも。つ〜ことは燃料電池ですかねぇ・・・(--)。

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