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雑記:おいでませSDガンダムフォース!の変更点

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期間限定公開(・・だったが放置w)
!!!雑記:おいでませSDガンダムフォース!
*[コラム]
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※時間が経つにつれて感じ方が変わってくると思います。
※このコラムは,当時のものです。
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!!1.前置き(^^;

この雑記は,SDガンダムフォースを見て(2話段階)の個人的感想をぶちまけた物です。
そのため,「個人的な意見」そのものであり,他人に押しつける物ではありません。なお,おもしろいから見なさい,といった見たこと無い人に見せる様な,押しつけはどんどんしますのでそちらはご容赦を。単に感想を押しつけるつもりはないと言うだけですので(^^;
また,内容については,SDガンダムフォースだけではなく,他の作品やジャンルについての戯言もたぶんに含まれていますので,それらは適宜読み分けてください(^^;

この雑記に対する意見などは,メールでお願いします。(頂いたメールの内容は公開する可能性があります。)
しかし,雑記の内容を否定する「だけ」の言葉でしたらいりません。これは,あくまで私の意見を吐露しているだけのものです。
御自分の言葉で,「自分はこれはこう考えています」あるいは「ここはこうだったら自分は楽しめました」という意見ならば,非常に見るべき点は多いと思いますので大歓迎です。私としてもそのような意見は(私の意見が変わらなかったとしても)非常に有益ですし,これからの作品を見る場合の新たな視点として有益だと考えます。しかし,「自分はこう思うから,あなたの考えは間違い」とか(具体的な意見もなく)「つまらない作品でした」とかいう意見でしたら,必要ないということです。また,個々のスタッフの力量について議論しても始まりませんので,そのような意見については直接制作会社にメールでもしてください。
前者のような意見が,論議として有益な発展を行うのは,私自身としてもサイトとしても非常に有益であり大歓迎です。

さてさて,重苦しい前置きはこのくらいにして,先に進みます(^^;
前置きを見て,反発心が起きましたら,見ない方がいいかもしれません(苦笑)

!!2.SDガンダムフォースを放映するまで〜

ようやくSDガンダムフォースの放映が開始されました。(実は,私の住んでいる地域では放映がありませんので,友人からビデオを借りて見たわけですが。そのため,各リストなどは2話分で止まっています。)

情報自体は,先行していたアメリカ版によって様々入手できていたわけですが,本サイトでは,基本的に「放映があるまでは手をつけないでいよう」というスタンスでいました。(とはいえ,コンテンツの準備は行っていましたが。)
というのも,やはり,自分の目で見てからでないとどうしても一方的な感覚にしかならないんではないか,という思いがあったからです。(これは,SEEDの雑記でも記述しましたが,やはり見てからじゃないとどうしても言葉に意味がないと思ってたので・・)
また,もう一つの理由は,やはり情報元がアメリカの公式サイトやファンサイトであり,英文のため,自分が翻訳しても正しいニュアンスであるかどうかの自信がなかったということもあります。その名残がキャラクタ紹介に出てますが(笑)
(特に,天宮の武者の漢字なんてわかりませんわ・・・・^^;)

個人的に,2ちゃんねる等の情報すっぱ抜き系のWebを巡回していて,いくつかの気になっていた点もあり,SDガンダムフォースという作品自体には,かなり注目していました。
まず,「SDガンダムでの初めてのテレビシリーズ」と言うこと,そして,「アメリカでの放映を前提として製作が進められていた」こと,この2点が実に興味を引く対象だったわけですね。
過去,アメリカの放送が視聴できる環境に住んでいたこともあったのですが,そのときにあちら向けに製作したアニメや国産のアニメをあちら仕様にして放映した物(※1)を見たことがあったのですが,実に耐え難い(笑)内容だったこともあり,その点からも,サンライズが企画段階からからみ,そして,フルCGでトライする本作に対する興味はあったわけです。

また,もう一つの興味深い点は,「始めからキッズアニメとして企画されている」という点でした。
これまでのSDガンダムは,子供向け低価格ビデオなどで販売されていましたが,どうしてもマニア的部分を払拭できていなかったのも事実です。そのため,どうしてもマニアの視点からの作品評価などがあり,作品の展開においては,今ひとつであったと思えます。むろん,当時子供だった人たち(SDガンダムから入ってきた人たち)が現在のガンダムシーンを支えていることは否定しませんし,また,彼らがあってこそのSDガンダムだったことも否定しません。あえて言及するならば,「当時すでにマニアだった我々の視点がSDガンダムをマニア的に見ていた(あるいは否定していた)」という点が問題だったということでしょう。実際,SDガンダムの漫画連載においては,どう見てもマニア受けを狙ったとしか思えないようなネタが数多くちりばめられていたり,子供とマニアの両面受けを狙っていたとしか思えないわけです。
それに対して本作は,純粋に「キッズアニメ」という枠でスタートしています。それ故に,我々のような「マニアを無視した」作品としてどのくらい成立するのか,という非常に興味深い点があるわけです。

実は,この点は私個人としては,これからの「ガンダムというジャンル」にとって,非常に重要なポイントではないかと思っているわけです。
以前,掲示板で,話題にしています(※2)が「ガンダムはターゲットごとに作品を作り分けるべき」だと思います。つまり,現在は,「ガンダム」という名前の(あるいは関連のある)作品のファンを全てまとめてターゲットとした作品が多いと思うのです。現在でも,リアルガンダム,SDガンダムという区分はしていますが,そのような区分ではなく,マニア向け,一般青少年向け,子供向け,といった区分で明確に作品を作っていくべきで,全部を追っかけるようなガンダムオタクは,とりあえず無視していいんじゃないかと考えているわけです。
ガンダムオタクの意見は(大事ではありますが),基本的にスルーして,そのターゲットとしている世代やファンの意見をベースとして,新しい作品に生かしていくべきではないかと考えているわけです。
そういった意味で,(掲示板や雑記1と重なりますが)ガンダムSEEDという作品は,(一般の視聴者に対しての)十分な試金石になったのではないでしょうか。
そして,SDガンダムフォースは,ターゲットを明確に絞った初の作品ではないでしょうか。
・・・・で,その作品のできばえは,というと・・・・,それは,次の項で(^^;

!!3.SDガンダムフォース・見たらこう思った

さて,本題のSDガンダムフォースを見ての感想です。

まず,OP,EDから。
OPを見ての第一印象は,意外とPAFFYが合ってるじゃないか,でした。
いろいろなところで,PAFFYのCDにSDのプラモデルを特典としてつけるのは,ターゲットを間違っているという意見を見ましたが,見て聞いて感じたのは,全く逆じゃないか,という感想でした。
これ,リズムのいい唄となめらかなキャラの動き(後述)が,シンクロして非常にいい感じではないかと。
CDの件も,これまでのPAFFYのファンには合わないかもしれないですが,SDガンダムフォースを見て購入しようとしたファン,特に子供向けにはいいイメージ付けになるんではないかと感じましたが。(ただ,ひとつ気に入らないとしたらCCCDなところですね。ウチのカーステのプレーヤーでは聞けませんし,自宅ではパソコンでしかCD聞かないので困った物です^^;)
PAFFYファンとSDガンダムフォースファン,双方がシンクロすればかなり売れるのではないでしょうか?
EDも印象はいいですし,キャラの動きがいいので,なんというかあっという間に終わったという感じで,非常にいいと思います。(曲もかわいい印象だし)

本編は,まず感じたのが動きが必要以上になめらか,という点でした。これは,モーションキャプチャーとフルCGによる恩恵でしょう。なんというか,ファーストシーンのキャッチボールや,シュウトがローラージェットで滑っているシーンを見てディズニー的な印象を持ったんですね。要するに,明らかに印象がセルアニメではないんです。
そして,カットのつながりやキャラの動き,いずれも日本的ではなく,いい意味でアメリカ的というか・・・・,そんな感じを受けました。
これまでの日本製セルアニメ的な感覚で言えば,「枚数を掛けすぎた作品」と言えばいいんでしょうか,正直,「このクオリティが26本続くのか,フルCG侮りがたし」,とショックを受けました。(ゾイドを初めて見たときに「ゾイドの動き」で受けたショックが,前編通じてあると言えばいいんでしょうか。ゾイドはキャラクタはセルアニメだったわけですが,フォースの場合,キャラクタまで3DCDなわけですから・・・)

実際の作品の内容は,2話まで見ましたが,いい意味でも悪い意味でもキッズアニメという印象を持ちました。
例えば,1話のザッパー・ザクによる侵攻シーンは,これまでのガンダム的表現だと,とりあえず侵攻シーンを描いて,その後徐々にその内膜を描写していく,といった表現方法になると思います。しかし,本作では,ザッパー・ザクにとりあえず侵攻する理由を(ザコソルジャーへの訓辞?の形態で)しゃべらせています。・・それも,うるさいくらいに(笑)
この辺は,説明ゼリフを上手く使うキッズアニメ的表現だなぁ,と感じましたが,上手く収まってると思いますが,どうでしょうか?
逆に悪い点(というか,悪い点ともいえないんですが)で気になったのは,細かいアドリブというかセリフ,そしてよけいな動きです。1〜2話では,とにかくザッパー・ザクの細かいしゃべりが気になりました。これは,まだ自分の中でキャラクタが確立していない点が大きいと思うのですが,1話を見ていて感じたのは,「うる星やつら」のメガネ的騒がしさでした。よけいな動きとも重なるんですが,1話のコムサイが野原に落ちるシーンで逐一ごちゃごちゃとしゃべってますし,また,コムサイが落ちた後,脚を伸ばすときにそのまま伸びるんではなく,わざわざ後ろから先に延ばしてつんのめるような状態を作り出してます。
これが,「うる星やつらのメガネ的」なキャラクタとして,タイムボカンシリーズのような細かい動きで見せる作品として,確立したら,「ワンパターンの美学」(※3)として,逆に「イイモノ」になりますので,まぁ,もうしばらく様子見でしょうか。
(ただし,キャラクタがぶれるような適当な描写だと最悪になります。)

ストーリー的には,1話完結の王道キッズ路線かなぁ,と思ってますが,裏での伏線とか合ったりするかもしれないので,まだ何ともいえないんですが,キャラクタは,よくできていると思います。(ザッパー・ザクについては,先の印象のように自分の中でまだ固まってません。)特に,シュウトとザコソルジャーは,実にいい味を出しています。
ザコソルジャーの細かい動き(よく見ると,全員が同じ動きをしているんじゃなくて,中にははずれた動きをしているのがいます^^;)と朴路美(路は「さんずい」がつきます。フォント無しのため,以下同じ)さんのシュウトの声が,また,いい感じなんですよね。
結論から言えば,とりあえず見続けていくだろうな,というまとめになります。
本格にストーリーが回り始めるのは,7話(ガンダムフォース結成)からだと思いますが,それまでに様々な顔を見せてくれるのを楽しみにしています。


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!!脚注
!※1
前者は,具体的に言えば,スパイラルゾーンです。一応,トランスフォーマーのあちら版も含むと考えてください。
後者は,一部には有名ですが,ロボテックのことです。
ロボテック等については,似非基礎知識に投入予定なので,詳しくは触れません(笑)

!※2
掲示板の過去ログ1です。
2003年8月下旬頃に本作の件と併せて話題にしています。
実際,今更言うのもなんですが,まぁ,よく的確に話題にしていたこと(^^;
我ながらビックリだ(笑)

!※3
ブンドル局長曰くw

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2004/02/13:脱稿,公開
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*(C)Mist Asagiri @ 限定公開!実験場