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考察:MS-04Fアッガイ?の変更点

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!!!考察:MS-04Fアッガイ?
*[考察]
!!前書き
「[[新説/珍説ブチ上げまShow]]」という形で,これまで展開していた考察関連をWiki上で展開するための項目が「考察:○○」という項目になります。
この項目は基本的に編者が,独自の論説を展開したものに対してつけられたコメント等をもとにさらなる考察を展開するための項目として設置されたものです。
編者が異なれば,違った考察になることも充分あり得ますし,複数の編者の意見によってまとまっていくこともあり得ます。
従って,同じ考察でも様々な編者が項目を立てる可能性もあります。
項目編集者の方々は,特段凝り固まった考察ではなく,単に「このように考えている」といった程度のものでも作成してかまいません。
Wikiの利点として,考察内の用語がリンクされるということもあり,参照がたやすくなると思われます。積極的に遊びましょう!

なお,編集権限をもたない方は,下記コメント欄を利用ください。
!!導入
MSM-04 アッガイは,一部資料にMS-04Fという型式番号を見ることができる。
この型式番号は,ガンダムセンチュリーにおいて見られたもので,これが現在にいたって転記されているのは間違いないだろう。
しかし,ジオン軍のMS型式番号からいうと,MSM-04Fならばまだ考慮の余地はあるのだが,MS-04Fだと多少の違和感を感じてしまうのも事実である。
そうなると,このMS-04Fに何かしらの理由を付けてやりたくなるのが考察者の宿命とは言えないだろうか?(笑)
本項は,この「MS-04F」に何らかの意味を持たせてやろうという暴論である。

MSM-04 アッガイに関しては,ネット上で大きなコンセンサスを得ているMS天国のアミーゴ氏の考察が,現時点では事実上のスタンダードである。
実際,アナハイム・ジャーナルやマスターグレードのインストラクションなどにおいて氏の考察した内容がオフィシャルにも逆採用されており,実質的にそれ以上の考察というのは事実上不可能であろう。(というか実際,氏の機体考察に異論を挟むべき所は見受けられないほどの完成度であり,編者のような頭の堅い人間には,これ以上の考察は不可能である^^;)

では,何故アッガイに関してこういった項目を立てたかというと,[[デベロッパーズ|Developers〜機動戦士ガンダム Before One Year War]]という作品を読んだことから頭の隅に引っかかっていたことと,本家掲示板(過去ログ参照)においてアッガイの型式番号が話題になったことがあり,このふたつが何故かうまくリンクしてひとつの暴論を導き出したからに過ぎない。
結果的に,掲示板の過去ログの再構築に過ぎないのだが,ひとつの暴論として楽しんでいただければ幸いである。
!!本論
MSM-04 アッガイは,ジオン軍が採用した水陸両用MSである。(機体のスペックや解説については,[[解説項目|〔MSM-04〕アッガイ]]を参照して欲しい。)
他の水陸両用MSであるゴッグ,ズゴックと比較して,アッガイの機体解説には「ザクのパーツを流用している」,「生産性が高い」など,機体生産に関する記述が目立つのが特徴といえるだろう。
無論,他の機体にそれが無いとはいわないが,アッガイの場合,機体設計における基本パーツまではっきりとしているといっていいのである。

このことは,マスターグレードで発売されたプラモデルの内部構造を比較してみるとわかるだろう。
ゴッグ,ズゴックは,フレームが独自のものであるのに対して,アッガイは明らかにザクのフレームが導入されているのである。(※1)
すなわち,開発メーカーやその開発経緯がわかりやすい機体ともいえるのである。

!1.アッガイの開発メーカー
さて,その開発メーカーであるが,現時点でスゥイネン社とジオニック社という2説が存在する。
スゥイネン社については,アナハイム・ジャーナルで取り上げられたものであるが,その出仕は,前出のアミーゴ氏のものであり,実は完全なるオリジナルである。
しかし,アナハイム・ジャーナル以降取り上げた記述も散見できるため,ここでは「存在した物」として進めていく。
一方,ジオニック社については,特に説明する必要の無いほどこの界隈では有名なMSメーカーであろう。

アッガイが,ザクのパーツを流用して設計されていると言うことを考えると,開発メーカーは,ジオニック社・・・と,短絡的に結びつけてもかまわないのだが,やはりここは,開発:スゥイネン社,生産:ジオニック社としたほうが収まりがいいだろう。
アナハイム・ジャーナルが,秀逸だったのは,スゥイネン社をアナハイム社のグループ企業と位置づけた点にあるだろう。
アナハイムのMS開発部門は,一年戦争後,ジオニック系を吸収して立ち上がったとも言われており,そうなると,スゥイネン社は,ジオニック系企業と考えても何ら問題ないと思われるのだ。
これにより,開発メーカーがジオニック社でもスゥイネン社でも問題が無いと言うことになったからである。

また,スゥイネン社をジオニック社の系列企業としたことで,その開発経緯についても,考察する余地が生まれたと思われるのだ。

!2.開発経緯
アッガイの投入時期には,既にゴッグ,ズゴックが投入されていたことは,フィルム上からもわかる。
また,MSVのインストラクションによれば(※2),MSM-01 水中型ザクを経由して,MSM-02,MSM-03が完成したということになっている。すなわち,MS-06Mは,C型をベースとした機体であると考えられるため,少なくともUC0077/9のMS-06Cの先行量産の開始以降に開発がスタートしたと考えられるのである。
そうなると,MSM-04であるアッガイは,それ以降に開発された機体ということになってしまう。
ところが,年表上では局地戦型MSの開発開始がUC0076年であり,実はMS-06の配備が始まった時期よりも早いのである。この局地戦MSの開発開始は,MG シャア専用ザクでは,単にUC0076年なのだが,これがEBシリーズだとUC0076/12と細かく記載されている。(※3)そうなると,MS-06AのロールアウトUC0077/08まで,8カ月のブランクが存在することがわかる。
つまり,この「局地戦MSの開発」においては,ベースとなる機体はどう考えてもMS-06Cではないということになるのである。(※4)

ここでポイントとなるのが,先のMSVのインストラクションとアッガイという機体の機体構造である。
MSVのインストラクションでは,MSM-01を経由してMSM-02,MSM-03が誕生したことは触れられている。しかし,MSM-04に関しては触れられていないのである。これがどういう事かというと,MSM-04 アッガイは,MSM-01を経由していないMSM型モビルスーツである可能性もあるということなのである。
というのも,MSM-01は,その開発開始からすぐに「水陸両用MS」としては却下されており,水流ジェットエンジンの実用試験と,水中戦用兵装のデータ収集が目的とされているからである。
すなわち,水陸両用MSとしての機体自体は別計画で推進していたと考えても,なんら問題は無いと言うことになるのではないだろうか。
特に,ジオン本国に存在するMIPやツィマッドといった企業にくらべ,アナハイムは月面に存在したことを考えると,なお一層,MSM-01を経由しない設計と考えた方が都合がいいのではないだろうか。

まずベース機の問題から考えていくことにしよう。MSM-01を経由しないで設計された機体ということになると,当然ながらMS-05という機体がベースにあることになる。
この0077という時期は,公国軍はMSの生産を拡大し,MS-05の配備が本格化し始めた時期にあたる。すなわち,MS-05をベースにするには何ら問題はない時期である。
また,MS-06は,MS-05の各部整理とバージョンアップを行った機体と考えても差し支えない機体である。特にボディモジュール本体は,MS-06とMS-05に形状的な大きな差異は無く,搭載されるジェネレータやユニットなどの差異があったに過ぎないと考えられる。(※5)
つまり,MS-05ベースで開発は進められ,実際の運用機は一般化したMS-06のパーツ流用を前提とした,と考えるとアッガイの解説で触れられる「ザクのパーツ流用」と「生産性が高い」を肯定することができるだろう。

次に開発実機についてだが,この時期はMS-05の生産が軌道に乗っていたとはいえ,やはり各部隊への配備が優先されていたことは間違いないだろう。後のMS-06開発のためのデータ収集などのためのMS-05は開発に回されることがあったとしても,完全なる新規MSの開発に新鋭機が回されるのか,と考えると少々疑問点も残る。
そこで注目されるのがMS-04である。

MS-04に関しては,「MS-04は試作機としては非常にコストが高く,量産化に当たって,いくつかの装備類を簡略化されたMS-05が試作されている」という解説文が存在することからわかるように,基本的な構造としてはMS-05に近い機体であることがわかる。
つまり,MS-04という機体を流用することは,MS-05を流用することに等しいことがいえるのである。

ここでデベロッパーズ劇中の描写を顧みるに,MS-04は,実機が少なくとも4機,さらにその実機を完成させるためのプロトタイプ(本サイト内では「MS-04試作機」としている)が,少なくとも2機確認できる。
特に,後者はホシオカ重工が建造した機体であり,他にこのMS-04の建造に関わっていた企業が存在すれば,それだけ機体数も増えるということなのである。(※6)
このことから考えるに,実戦仕様のMS-05はベースにするには機体数が足りないと考えられるが,試作機として建造が行われたMS-04を流用することは特に問題ないと思われる。

こうして,MS-04を流用して様々な局地戦用MSの試作が行われ,後の各種ザク系バリエーションや新規MSの素案となるべき設計が行われた。この設計案にはA〜と連番が振られていき,その内のFタイプこそが,後のアッガイだったのではないだろうか。

そして,試作された機体に対して,開発メーカーであるスゥイネン社は,ベース機である設計案からそのままMS-04Fで型式申請を出したのではないだろうか。
軍は既にMSMナンバーでの登録をスタートさせていた時期(あるいは,そのMSM-01の改称まえだったのかもしれない)であったため,当初こそ申請ナンバーのMS-04Fで受入,後に水陸両用MSのカテゴリであるMSM-04に型式を変更したのではないかと思われるのである。

そのため,MS-04Fという型式も後の資料の多く見られるのではないかと編者は考えるのである。
また,この経緯があり,後に数多くのアッグシリーズと呼ばれるバリエーションが誕生したこともあり,一般型のアッガイを(MS-04Fを)MSM-04Fと記載する事例は後を絶たなかったとも考えられる。

!!備考
!※1
無論,実際には「最初に設定ありきで,マスターグレードの画稿が後付け」なのだが,設定を説明するという意味では実際に立体となったものを見てもらった方がいいだろう,ということで,このような表記にしてみた。
!※2
申し訳ないが,実はMSM-01のインストラクションは紛失しており,MSコレクションのMS-06Mの解説(ベースをインストからとっているため)と記憶中心の記述である。
発掘した場合,あるいは,提供を受けた場合,ここはもう少し変更する予定である。
!※3
ちなみに,このEBでは発注先がアナハイムになっているのだが,この時期アナハイムがMS開発部門を取得していなかったというのが今日の通説だと思われるので,ここでは「後にアナハイムに吸収された企業」(=スゥイネン社)と見なして進めている。
!※4
設計段階であったMS-06Aである可能性は否定しない。
!※5
参考までに,MGのインストラクションによると,MS-05Bのボディモジュールは,ZA-B05B/S08-MYFG-M-ESタイプ(これはガデム機のインストより)が使用されており,一方MS-06Fのボディモジュールは,ZA-B06/F56-MYFG-M3ESタイプが使用されていると言うことである。MYFG以降はジェネレータの型式であるが,基本的に同系列のものであったことが言えるだろう。
!※6
無論,MS-04実機もかなりの数が存在していてもおかしくないだろう。
実際,劇中の描写を見ると,ジオニックはコンペティションに,建造した機体の内,状態がいいものを持ち込んだと受け取っても問題ないと考えられるのである。
!!最後に
まぁ,暴走系の考察と考えて笑ってください(^^;
!!編集者
*あさぎり
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!!履歴
*UC-0039/02/28:掲示板過去ログから再編集,構築。
//最終更新履歴ではなく編者の編集履歴を
//前書きは邪魔でしたらカットしてかまいません。
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