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考察:Laboratory Report/第3章 勢力考察(1)

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第3章 勢力考察

 本章では,これまで宇宙世紀において登場した勢力について簡単にまとめている。
 これまで製作された作品では大小様々な組織が登場し,様々な人間模様を描いてきた。それら勢力についての総括を行ったのが本章である。

 記述内容に関しては,時代設定を統括した形でまとめているため,若干の読み取りにくさが存在するが,それぞれの節ごとにご覧になって頂きたい。(なお,一部の項目は前章までの内容と重複しているが,ご容赦願いたい。)
 また,宇宙世紀を語るとなると,必然的に「地球連邦政府」と「ジオン公国/共和国」を最初に触れざるを得ないため,これらの記述は既に第1章でまとめている。そのため,本章で中心的に扱うのは,それ以降,すなわちグリプス戦役期以降が中心になっている。同様に,どうしても資料面での制約を受けているため,本章は非常におおざっぱな集約となっている点をご了承いただきたい。

 3-(1) 地球連邦政府 (地球連邦軍)


 地球連邦政府の成立に関しては,第1章で述べた。地球連邦にかかわる詳細は,第1章を中心に見ていただきたい。

 連邦政府の特徴を一言で言えば,良くも悪くも「官僚主義」ということである。
 つまり,安定した政権であるということが言えるのである。しかしながら,その一方で官僚主義であるため,意志決定が非常に遅いということもいえるのである。
 こうした多数決主義は,時に好機を逃すこともあり,また,新しい発想が登場しにくい土壌でもあるといえる。そのため,一年戦争開戦時には,ジオン公国軍に大きく出遅れ,総人口の半数を失うような大きな被害を被ったのである。

 一年戦争以後の連邦政府,連邦軍を見てもそういった官僚主義は,払拭できずに推移していることは歴史資料が明らかにしている。大きくなりすぎた組織の維持運営の難しさと,利権主義者の台頭により,徐々に分裂していくのは,こういった組織の必然なのであろうか。

 地球連邦政府が瓦解するのは,宇宙世紀218年である。しかし,実質的な崩壊は,内乱であったグリプス戦役が終結した頃から緩やかに始まっていたと言えるだろう。

 註釈

 本文中の注釈である。
 記述スタンスは,基本的に「執筆者の視点」ではなく,「(我々)編集者/閲覧者の視点」で行われている。

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 編集者


最終更新時間:2011年08月15日 17時33分14秒

脚注