トップ 差分 一覧 Farm ソース 検索 ヘルプ ログイン

公式

お願い

  ■検索等で初めて来訪した方は,注意書き等を必ずご覧になってください。
  ■Wiki項目への直接リンクは避けるようお願いします。→<必読>  頻繁に項目変更が行われる関係上,直リンクはエラーのもととなります。
  ■あまりにマナーの悪い人がいましたので,一部項目にアクセス禁止処理を行いました。
  ■極めて短時間で集中的アクセスを行ってるIPについては,終息の目処が立たなかったためアクセス禁止処理を施しました。解除申請は本家掲示板にて。

公式

  • [関連用語]

 説明

  • (1)おおやけに(公として)決められた方式・形式のこと。また,それに従って物事を行うこと。
  • (2)または,一般的な原理や計算法則を数学上の記号で表した式。

 ガンダム関連では,上記(1)の意味合いから,『正規の作品(あるいは,キャラ,メカ)として認められているもの,あるいは,そのお墨付きそのもの』を指す。

 一般的に公式といえば,既に決められたものであり,その解釈が大きく異なる事は無いのだが,ことガンダムにおいてはその作品群が膨大であり,かつ,作品によっては取扱者が異なる為に同じ「公式という言葉」を用いても人によって解釈が異なる場合があり,混乱の元となっている場合がある。

 通常,「機動戦士ガンダム」(および各シリーズ)という作品そのものを制作しているサンライズ(旧日本サンライズ)およびその版権管理を行っている創通(旧創通エージェンシー)の関与する範囲で「公式」となる作品が決定される。
 しかし,ガンダムシリーズでは,その認知に関わった媒体がいわゆるアニメ誌であったこと,また,一般に認知される形で商品展開が本格化したのが放映終了後のプラモデルブームであったこと,などから当初想定されていたよりも「数多くの『設定』が,制作社以外から付け加えられた形で広まってしまった」のである。

 このため,本来の意味で「公式」とされる各種設定以外の設定が,一般に認知されてしまったけっか,現在のような混乱が生じてしまったのである。
 こうした理由から,ガンダム関連の考察などで「公式」とされる枠を取り扱う場合には,事前に「どこまでを公式として扱うか」すりあわせるなどの注意が必要となる。

【公式の範疇】


 ここでは,一般的に公式として考えられる範疇を示しておく。
 なお,バンダイ公式などの「○○公式」という表現は本サイト独自の言い回しである為,他と話題にする場合には,これに類する言葉に置き換える必要がある事を先にお断りしておく。本サイトにおけるこれら用語等の取り扱いについては,注意書きやスタンスを参照していただきたい。

(1)公式(サンライズ公式)

 一般的に各種雑誌等で「公式」と述べられるものは,ガンダムを制作したサンライズによって公式であると認められたものである。
 サンライズでは,原則として「映像化した作品」を公式として扱うというスタンスが過去に提示されており,これ以外のものは「非公式」である,という扱いである。(#1)
 ただし,各種インタビュー等でプロデューサーなどが発言している内容からは,ΖガンダムにMSVのモビルスーツが登場したことから,その作品関連の設定や放映後に定番化した設定(アニメック誌やガンダムセンチュリーなどで設定された型式番号やその他の詳細設定)に関しては,公式に用いているという扱いに変化している。
 また,Hi-νガンダムの商品化の際に新規設定を起こし,この時以降,「映像化作品以外でもサンライズが公式認定した作品は公式となる」というスタンスに変化している。

 こうした「映像化作品以外の公式」が,いわゆる「公式外伝」と呼ばれる作品群で,当初展開された「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」はバンダイ側との連携による「公式」ではあったのだが,これらがスピンオフしてアニメ化された結果,サンライズ側も公式に連動する形をとっているのが現状である。(#2)

 したがって,公式(あるいは「サンライズ公式」)とは,「アニメ化された作品およびその周辺作品でサンライズが認めたもの(MSVやセンチュリー設定),及び公式外伝作品」ということになる。(ただし,公式外伝に関しては,明確なアナウンスではないので,その都度検討の必要はある。)

(2)バンダイ公式

 機動戦士ガンダムのプラモデル,いわゆるガンプラを発売したバンダイは,その商品展開に際して,「これ以上製品化するモノが無い」という状況に追い込まれるまで,ガンダム関連の各種商品を発売してきた。
 1982年に発売されたリアルタイプシリーズでは,当時劇場版の上映に伴って認知が進んだ「型式番号」を取り入れるなど,早くから独自の設定を付与する形で商品展開を行っていたのである。
 1983年にスタートしたMSVシリーズは,「設定に存在しないオリジナルのモビルスーツ」を商品化していくものであり,同梱されたインストラクションマニュアルに掲載された各種読み物を含め,その内容は同時期にオリジナルの展開を進めていた講談社とともに展開したものであり,サンライズが公式として認めたものではなかったのである。だが,これらの大ヒットはMSVがそのまま「ガンダムという世界観」に取り込まれたことを示しており(#3),こうしたことから,MSVが公式として誤認されていくのは当然の流れであったのである。
 逆に言えば,これが現在まで続くバンダイオリジナルのプラモデルシリーズなどの「なし崩し的な公式化」の発端であるとも言えるのである。
 なお,現在ではバンダイはサンライズの親会社として,その制作に深く関わっている。このため,機動戦士Vガンダム以降に登場したバンダイ主導の模型シリーズは,ほぼ公式同様に扱われている。(特に機動戦士ガンダムSEED以降は,実際に「公式外伝」と銘打っている。)
 このため,ウェブサイトなどで一般的に「公式」といった場合,このバンダイ公式までを指す事も多い。

 この場合,「サンライズが制作した作品」,「バンダイが模型化した作品」,「バンダイが制作に関与した作品(原則として模型化前提で企画されたもの)」を含むものということになる。また,ゲーム作品のオリジナルストーリーについては,原則非公式だが,これらは様々な商品化が絡む為,実質的に公式同様の扱いがなされる事が多い。
 なお,同じバンダイに関連する作品ではあるが,サイバーコミックス関連は基本的に非公式扱いがなされる。これについては,別項にまとめる。

(3)その他公式に準ずる作品

 機動戦士ガンダム関連の作品を刊行している各社の絡みとして持ち出される場合があるのが「公式に準ずる作品」として各サイトなどで分類される作品群である。
 具体的には,「富野由悠季監督著作の小説」,「講談社(ボンボン)系の漫画作品」,「メディアワークス系雑誌の各種企画(電撃ホビーマガジン誌等)」,「角川書店系列作品の雑誌掲載作品(ガンダムエース誌等)」,「ゲームオリジナルストーリー」などが該当する。

 これらは,主に機動戦士ガンダム関連の漫画作品などを刊行している各社のもので,現在でも各種作品等に連動して登場する場合があるなどの作品が多い。
 特に「ガンダムエース」誌の創刊後,こうした連携が多種多様に見られるようになった。しかし注意が必要なのは,ガンダムエース誌に掲載されている各種漫画(等)作品のうち,公式として分類で機能は「公式外伝」作品だけであり,残りは原則として非公式作品であり,これらがアニメ化あるいはバンダイから商品化されたことで,「公式化していく」状況なのである。
 ガンダムエース誌に掲載されているゲームと連動した作品は,その多くが機体のみ(あるいはキャラを一部加えて)ゲームに登場したり,実際に商品化されたりするため,いつの間にかバンダイ公式として扱われていることが多いのである。

 こうした作品群を本サイトでは「準公式」として区分しているが,事実上公式と同様の扱いを行っている。特に必要な場合は,非公式である旨付け加えるが,現状ではほとんど必要ないと考えられる。

(4)非公式作品

 原則的には,(1),(2)に区分されない作品は全て非公式作品である。
 しかし,(3)に該当する作品が近年ほとんどを占めるため,ここで分類するのは(ギャグなどの当初から公式たり得ない作品を除くと),「サイバーコミックス掲載作品」,「ファミリーソフト系ゲーム」,「ゲームブック,読者参加ゲームオリジナル作品」,「模型誌オリジナル作品」などの旧来,各社が独自に展開していた作品群ということになる。(#4)
 これらは,基本的にストーリーとしては非公式だが,近年キャラクタなどが(3)に分類される作品などに取り込まれつつあり,再編がすすんでいるものも多い。
 こうしたものについては,作品そのものは非公式だが,「キャラ(あるいはメカ)」は公式化した,と考えるのが妥当だろう。

【本サイトでの取り扱い】

 基本的なスタンスは,サイドメニューのスタンスを参照のこと。
 本サイトは,全肯定を基本的なスタンスとする為,(1)〜(4)のいずれの作品もサイト内で取り扱う。
 しかし,考察分野では基本的に(1)〜(3)を中心に,(4)はその作品ごとに使用する使用しないを決定づける。(これについても,スタンスを参照。)

 本サイト内で公式といった場合,基本的に(1)および(2)のことを指す。準公式といった場合,基本的に(3)のことを指す。それ以外の作品は原則として全て非公式となる。
 なお,キャラクタテンプレートなどで,一部そうしたスタンスがきちんと反映されていないものがあるが,これらは適宜修正していくので,ご報告をお願いしたい。

注釈


(#1)

 なお,勘違いしていただきたくはないのだが,サンライズが制作した作品は全て公式である点はゆがみ無い事実である。しかし,全てが宇宙世紀という歴史上の「正史」であるか,というとそうではないのである。
 これは,「機動戦士ガンダム」がテレビ放映版と劇場版ではその内容に一部相違があることからも分かるように,双方とも「公式」ではあるが,ガンダム作品間に流れる歴史としての「正史」は,劇場版である,という形がとられている。これは,作品ごとにことなる上,現在はほとんど考慮されていない為,非常に注意が必要である。

(#2)

 ただし,公式にアナウンスがあったわけではない。しかし,以後の作品ではこうした「公式外伝」とのコラボレーションとも思える設定が,本編作品でも次々と見られるようになった点が,大きな変化なのである。
 このきっかけとなったのが,アストレイおよびSEED本編におけるブリッツ撃破時の連動であろう。

(#3)

 当時は,改造によって「自分のモビルスーツを作る」という流れは至極当然の流れであり,そうした点からもMSVは受け入れられやすい土壌でもあった。

(#4)

 サイバーコミックスは,バンダイの編集部が直接編集していたわけではなく,ガイナックスによる企画編集が行われていた為,当時のバンダイ系オリジナル作品とも系列が違うものが多い。

 関連項目


 編集者


[関連用語]


最終更新時間:2014年10月17日 20時30分52秒

 ノート

本項目に追加情報を記載する
※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。

脚注