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外人部隊

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外人部隊


 説明

 その名の通り「外国人によって」構成された部隊のこと。多くの場合,外国人志願兵によって構成され,正規部隊のひとつとして位置づけられる。志願兵によって構成されるため,徴兵制によって徴兵された兵よりも,練度・士気ともに高い場合が多く,戦闘における重要な位置づけを担うことも多い。
 勘違いされやすいが,いわゆる「傭兵」による部隊ではなく,あくまでも正規の軍隊であり,兵士は戦争法において「戦闘員(軍人)」として見なされる[1]

 一年戦争当時,地球連邦軍,ジオン公国軍双方に事実上の外人部隊が存在したことは確かである。
 地球連邦軍で活躍したのは,サイド3から地球連邦に亡命した亡命者を中心として編成された部隊で,建前上「ジオン共和国亡命艦隊」として位置づけられたもの。連邦軍はプロパガンダのひとつとして利用し,また,亡命者側も自らのコミュニティの正当性を示すために,連邦軍の思惑に乗った部分がある。(従って,正当な意味での外人部隊とは言いがたい面があるのも事実である。)
 この亡命艦隊は,プロパガンダとして大きな効果を発揮したが,ア・バオア・クー攻防戦直前にソーラ・レイによって壊滅している。(詳細は,「亡命艦隊」を参照。)

 ジオン公国軍においては,サイド3出身者以外の人員で構成された部隊として外人部隊は位置づけられていた。
 しかし,「特別義勇兵部隊」という名称で編成された外人部隊は,軍内部では,「公国民」以外の兵士によるものとして見下される傾向が強かった。これは,サイド2やサイド5といった開戦直後に粛正され壊滅したサイドの出身者や,連邦軍から寝返った亡命者などによって構成された部隊であったことが理由のひとつではあるが,それと同時に,彼らの大きな戦果に対する正規兵のねたみのようなものでもあった。
 外人部隊の例に漏れず,こうした亡命兵による部隊は,自らの居場所の確保もあり,高い能力と高い士気を有することがほとんどであり,これが高い戦果をもたらすことが多いのである。事実,トーマス・クルツなど連邦からの亡命者などの外人部隊出身者でエースは数多く存在している。
 こうした情勢から,「外人部隊」という用語その物に対して,公国軍側ではネガティブな印象が強く,極端に生存率の低い戦場に送り込まれるなどの不利益を被ることが多かった。

 なお,一年戦争後に勃発した戦乱の多くは,一年戦争のような国家間戦争という色彩に乏しいこともあり,外人部隊の投入が行われた記録はほとんど残っていない。

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最終更新時間:2012年07月28日 02時21分30秒

 ノート

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脚注

  • [1]現在,戦争法における区分では傭兵はあくまでもイリーガルであり,軍人としての権利を一切有しないが,外人部隊は,一般の軍人と同じなのである。