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化学兵器
- [用語]
- 分類：武器
- 区分：共通
- 出典：共通
説明
化学兵器とは，化学物質を用いた兵器を意味する。
一般的には，化学合成された毒ガスなどを指すため，詳細は「毒ガス」を参照のこと。
化学兵器は，NBC兵器（ABC兵器とも）の「C（Chemical）」で示される通り，大量破壊兵器に分類される兵器である。一般的には，毒ガスを示すが，化学兵器禁止条約の区分上では「毒ガスを合成するための原材料（直前物質）」や「それを精製する設備」も化学兵器に分類されている。
逆に同じ毒ガスであっても，生物種を起源とする毒ガスの場合「生物兵器」に分類されるという特徴がある。
近代的な化学兵器が初めて用いられたのは，第1次世界大戦で，大量の死傷者を生じた結果，その後は禁止条約が定められた。
また，近年の戦闘車輛や歩兵などの戦闘員は，NBC兵器用の装備（特に対毒ガス用装備）を備えていることが普通の状況であるため，使用される実例は少ない。
しかし，核兵器に比べ必要な科学的技術は簡単で，なおかつ低予算で生成可能な化学兵器（これゆえに「貧者の核兵器」とも呼ばれる）は，小国の切り札として用いられる事も多く，湾岸戦争での使用例を含め，未だに兵器としての脅威度は高い。
最大の問題点は，戦闘能力を持つ兵士よりも非戦闘員を巻き込む可能性の方が高いと言う点であり，この点は国家間の争いよりもテロ組織による運用の方が脅威となる。
関連項目
編集者
最終更新時間：2012年08月11日 08時12分21秒
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脚注