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宇宙都市国家

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宇宙都市国家


 説明

 ひとことで言えば「サイド」のこと。
 宇宙世紀も半世紀を過ぎるようになると,各サイドが独自の主張を行うようになっていった。これは,宇宙移民者の生活がある程度安定してきたことと,各サイドに対して地球連邦政府が行ってきた政策があまりに厳しいものであったことなどが理由として挙げられる。
 また,既に「宇宙で生まれ育った」第2世代も増えており,コロニーその物が「生誕の地」である人々もかなりの数に上っていた。
 このサイドごとの出身者という概念が,サイドこそ故郷という思想に転換していくのに時間はかからず,こうした人々の主張が,いわば国家のような形でまとまることとなった。

 宇宙都市国家とは,そうしたサイドの概念を国家になぞらえて現した言葉である。
 最も初期にこうした主張がなされたのは,サイド3であり,その考え方は最終的にジオニズムに行き着くが,これも時代の趨勢故だろう。
 こうして自然発生的に広まった「サイド主義」は,一年戦争という大きなうねりに飲み込まれるが,その結果,各サイドごとの独自性は緩やかながら確立されていき,連邦内国家というような状況へと推移していくこととなる。

 U.C.0100年,ジオン共和国の自治権返上によって,表向きはサイドの自治は失われ,従来の連邦による管理に戻った。
 しかし,この宇宙都市国家という概念は宇宙居住者の間に根付いており,その後もことあるごとにサイドの独立は叫ばれることとなった。

 U.C.0123年,旧サイド4宙域などを含む新興サイド「フロンティア・サイド」で勃発した「コスモ・バビロニア建国戦争」は,連邦政府内にあってのサイドのあり方を根本的に問うた戦乱となった。これは,主謀者であるロナ家の瓦解によって,実際の成果はあげられることはなかったが,この戦争以降,地球連邦政府のスペースコロニーに対する干渉は減っていき,各コロニー同士が覇権を争うような戦国の時代「宇宙戦国時代」に突入していくこととなる。

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最終更新時間:2012年07月28日 02時24分14秒

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